曖昧さ回避 この項目では、文字(仮名)の「ふ」について説明しています。食品の麩(ふ)については「」をご覧ください。
平仮名
文字
字源 不の草書体
JIS X 0213 1-4-53
Unicode U+3075
片仮名
文字
字源 不の部分
JIS X 0213 1-5-53
Unicode U+30D5
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 FU
訓令式 HU
JIS X 4063 hu, fu
アイヌ語 HU, FU
発音
IPA ɸɯ̹̽
種別
清音
かな
仮名
万葉仮名


片仮名
平仮名の異体字片仮名の異体字

五十音撥音

わワ らラ やヤ まマ はハ なナ たタ さサ かカ あア
ゐヰ りリ (𛀆𛄠) みミ ひヒ にニ ちチ しシ きキ いイ
(𛄟𛄢) るル ゆユ むム ふフ ぬヌ つツ すス くク うウ
ゑヱ れレ (𛀁𛄡) めメ へヘ ねネ てテ せセ けケ えエ
をヲ ろロ よヨ もモ ほホ のノ とト そソ こコ おオ
んン

濁点つき

わ゙ヷ ばバ だダ ざザ がガ あ゙ア゙
ゐ゙ヸ びビ ぢヂ じジ ぎギ -
ゔヴ ぶブ づヅ ずズ ぐグ -
ゑ゙ヹ べベ でデ ぜゼ げゲ -
を゙ヺ ぼボ どド ぞゾ ごゴ -

半濁点つき

ら゚ラ゚ ぱパ た゚タ゚ さ゚サ゚ か゚カ゚ あ゚ア゚
り゚リ゚ ぴピ ち゚チ゚ し゚シ゚ き゚キ゚ い゚イ゚
る゚ル゚ ぷプ つ゚ツ゚ す゚ス゚ く゚ク゚ う゚ウ゚
れ゚レ゚ ぺペ て゚テ゚ せ゚セ゚ け゚ケ゚ え゚エ゚
ろ゚ロ゚ ぽポ と゚ト゚ そ゚ソ゚ こ゚コ゚ お゚オ゚

小書き

ゎヮ ゃャ - - - - ゕヵ ぁァ
𛅐𛅤
小書きヰ
- - - - ぃィ
- ゅュ っッ ぅゥ
𛅑𛅥
小書きヱ
- - - - - ゖヶ ぇェ
𛅒𛅦
小書きヲ
ょョ - - - こコ ぉォ
𛅧(小書きン)
ㇷ゚

多音節

(イフ)
(かしこ)
(こと/コト)
(さま)
(シテ)
(トキ)
(トモ)
(なり/ナリ)
(まいらせ候)
(より/ヨリ)
(ごと)
(ドモ)

踊り字

ゝヽ
〱゙ ゞヾ
〱゚ ゝ゚ヽ゚

長音符

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は、日本語音節の一つであり、仮名の一つである。1モーラを形成する。五十音図において第6行第3段(は行う段)に位置する。清音の他、濁音(ぶ、ブ)と半濁音(ぷ、プ)を持つ。

概要

「ふ」の筆順
「フ」の筆順
  • 現代標準語の音韻: 1子音と1母音」からなる音。子音は、次の通り。
    • 清音 「ふ」: 上下の唇を、うを発音するときのように中央を残して閉じ(突き出す必要はない)、隙間から息を摩擦させて通すときに出る無声音無声両唇摩擦音[ɸ])であり、ファ、フィ、フェ、フォなどの子音で、「は」などの子音の無声声門摩擦音[h]とは全く違う音である。
    • 濁音 「」: 両唇を閉じてから開く破裂音。有声子音。
    • 半濁音 「」: 両唇を閉じてから開く破裂音。無声子音。
    • 歴史的仮名遣いでは、文節のはじめ以外の「ふ」は「う」と発音する。「あ」の後の「ふ」は、「お」と発音することがある(例:あふひ = あおい(葵)、あふぐ = あおぐ(仰ぐ))
  • 五十音順: 第28位。
  • いろは順: 第32位。「」の次。「」の前。
  • 平仮名「ふ」の字形: 「不」の草体
  • 片仮名「フ」の字形: 「不」の左上の部分 (若しくは最初の2画。『広辞苑』第6版より)
    • ふ: fu。訓令式などではhu
    • ぶ: bu
    • ぷ: pu
  • 点字:
    「ふ」の点字
  • 通話表: 「富士山のフ」
  • モールス信号: --・・
  • 手旗信号:9

ふ に関わる諸事項

  • あ行の文字を後続させて、ふの子音と他の母音を合わせた音を表す。このとき、後続するあ行の文字は拗音同様、一般に小さく書く。これらの音のローマ字は一般にfa、fi、fe、foとなる。
  • このように「ふ」も含め、ローマ字に「f」を使い、外国語の/f/の発音を音写するが、唇歯摩擦音である/f/と無声両唇摩擦音である「ふ」の子音(ɸ)とは別の音である。
  • 無声鼻腔摩擦音を「ふ」で表すことがある(例:「ふん」と鼻で笑う)。
  • 平仮名の「ふ」は、ふ(分離)のように上が離れる字体とふ(結合)のように続く字体がある。
  • は行の中で調音点が異なっている。「は、へ、ほ」と同じ調音点で発音すると[hu]となるが、これは日本語にはない音であり、対応する文字もない。外来語などに用いる際は「ホゥ」と表記される。訓令式ローマ字表記の「hu」も、「ホゥ」と発音される事がある。
  • 福島県の旗福島県旗福岡県の旗福岡県旗は平仮名の「ふ」を図案化したものがデザインされている。

関連項目

  • Wikipedia:索引 ふ