アイズシモツケ

アイズシモツケ
福島県会津地方 2010年5月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : シモツケ亜科 Spiraeoideae
: シモツケ属 Spiraea
: ケナシアイズシモツケ
Spiraea chamaedryfolia
変種 : アイズシモツケ var. pilosa
学名
Spiraea chamaedryfolia L. var. pilosa (Nakai) H.Hara
シノニム
  • Spiraea chamaedryfolia L. var. pubescens H.Hara
  • Spiraea ussuriensis Pojark.
和名
アイズシモツケ(会津下野)
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アイズシモツケ(会津下野、学名:Spiraea chamaedryfolia var. pilosa)は、バラ科シモツケ属落葉低木。別名、アイヅシモツケ

特徴

樹形の高さは2mになる。若いは赤褐色を帯び、稜角があり、無毛か白軟毛がある。は、長さ3-8mmの葉柄をもって枝に互生し、形は卵形から広卵形または狭卵形。葉の先端は鋭頭で、基部は円形または広い切形になり、葉身は長さ3-6cm、幅1.5-3.5cmになる。葉の表面は無毛か短伏毛があり、裏面は若葉時に軟毛があり、のちに無毛になる場合がある。縁には基部以外の部分に鋭い重鋸歯がある。

花期は5-6月、今年枝の先端に散房花序をつくり、径10mmの白色の5弁花を多数咲かせる。花弁の長さは2.5-3.5mm。雄蕊は約20本あり、花弁より長く伸び、長さ5-7mmになる。果実は長さ3mmの袋果となる。

分布と生育環境

日本では、北海道、本州の中部地方以北、九州の熊本県に分布し、山地の日当たりのよい崖地や岩場、林縁に生育する。アジアでは東アジア、シベリアに分布する。基本種はヨーロッパからシベリアに分布する。

和名の由来は、福島県の会津地方で発見されたことによる。

基本種

  • ケナシアイズシモツケ Spiraea chamaedryfolia L. var. chamaedryfolia

ギャラリー

  • 葉の縁は上部3分の2が重鋸歯になる。
    葉の縁は上部3分の2が重鋸歯になる。
  • 花弁より雄蕊の方が長い。
    花弁より雄蕊の方が長い。
  • 樹形
    樹形

参考文献

  • 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅰ』(1989)平凡社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
分類群識別子
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