アクセル・ヘーガーシュトレーム

アクセル・ヘーガーシュトレーム(Axel Hägerström、1868年9月6日 - 1939年7月7日)は、スウェーデン法学者哲学者

人物

ヨンショーピング県出身。ウプサラ大学で学び、1883年から1933年まで同大学で教えた。ウプサラ学派の創始者で、カール・オリヴェクローナアルフ・ロスの師。北欧リアリズム法学の一端を担った。また、ドイツから亡命してきたテオドール・ガイガーと交流し、影響を与えた[1]

思想

スカンディナヴィアにおけるリアリズム法学の代表的な提唱者。法とはかつて未開人が信じていた超自然的で呪術的な「力」の残滓であり、権利義務といった言葉の拘束力の由来は、かつてそれと結びついてた畏怖や拘束の感情をあたかも「心の習慣」のように喚起することに過ぎないと論じた[2]

分析方法は非常に心理学的であり、規範の探究においては規範そのものではなく「規範観」であるとして現実の探究を試みた。それは形而上学の放棄を意味し、「形而上学は言葉の羅列に過ぎない」と断じた[1]

脚注

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  1. ^ a b 『現代法思想の潮流』(法律文化社,1967年)305頁
  2. ^ 中山竜一『二十世紀の法思想』(岩波書店,2000年)68頁

参考文献

  • 佐藤節子『権利義務・法の拘束力』(成文堂,1997年)
  • 出水忠勝『現代北欧の法理論』(成文堂,2010年)
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