アレクサンドル3世橋

アレクサンドル3世橋(アレクサンドルさんせいきょう、仏 : Pont Alexandre III)はフランスパリセーヌ川に架かる橋である。

アレクサンドル3世橋

アレクサンドル3世橋

地図
基本情報
フランス
所在地 パリ
交差物件 セーヌ川
建設 1896 - 1900年
座標 北緯48度51分49秒 東経2度18分49秒 / 北緯48.86361度 東経2.31361度 / 48.86361; 2.31361
構造諸元
形式 アーチ橋
材料 鋼鉄
全長 115m
40m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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1900年、パリ万博当時のアレクサンドル3世橋
アンヴァリッドを望む

この橋はフランス共和国の大統領サディ・カルノーロシア皇帝アレクサンドル3世の間に結ばれた友好の証として、ニコライ2世により1900年のパリ万国博覧会にあわせて建設、パリ市に寄贈された[1]

橋はアンヴァリッド広場とグラン・パレプティ・パレの間を結ぶように建設された。建設はエンジニアのジャン・レサルアメデ・アルビー(フランス語版)、建築家のジョゼフ・カシアン=ベルナール(フランス語版) 、ガストン・カズンに任された。

橋は鋼鉄製、幅40m、長さ107mで3つの関節を持つ単一アーチ橋で、中央に橋脚を建てることなくセーヌ川を一跨ぎしている。両端には石造りのトンネルがある。

アレクサンドル3世橋の礎石は1896年にニコライ2世によって設置され、1900年のパリ万博に際して落成した。橋の右岸、下流側には「1900年4月14日、フランス共和国大統領エミール・ルーベがパリ万博を開会し、アレクサンドル3世橋を除幕した」と記された記念碑がある。2024年パリオリンピックでは自転車ロードレースのゴール地点及びトライアスロン、水泳マラソンスイミング会場として使用される。

装飾

アレクサンドル3世橋はアールヌーヴォーの街灯、天使ニュンペーの像、ペーガソスといった華麗な装飾で有名である[2]。 4隅の17mの高さの柱の上にはそれぞれ

  • 芸術(エマニュエル・フレミエによる)
  • 農業(ギュスターヴ・ミシェル(フランス語版)による)
  • 闘争(ピエール・グラネ(フランス語版)による)
  • 戦争(レオポルド・ステイナー(フランス語版)による)

を意味する女神像が立っている。 また、装飾にはそれぞれテーマがあって、

  • 中世のフランス
  • 近代のフランス
  • ルネサンスのフランス
  • ルイ14世のフランス

となっている。


交通

隣の橋

(上流)レオポール・セダール・サンゴール橋コンコルド橋アレクサンドル3世橋アンヴァリッド橋アルマ橋(下流)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 中野京子『名画で読み解く ロマノフ家12の物語』光文社、2014年、197頁。ISBN 978-4-334-03811-3。 
  2. ^ “世界の観光地名がわかる事典の解説”. コトバンク. 2018年2月24日閲覧。
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