イアン・スミス

ローデシアの政治家 イアン・ダグラス・スミス Ian Douglas Smith
1975年
生年月日	(1919-04-08) 1919年4月8日
出生地	南ローデシア・セルクェ（現在のシュルグウィ（英語版））
没年月日	(2007-11-20) 2007年11月20日（88歳没）
死没地	南アフリカ共和国・ケープタウン
出身校	ローズ大学
所属政党	南ローデシア自由党（英語版）（1948年 - 1953年） 統一連邦党（英語版）（1953年 - 1961年） ローデシア戦線（英語版）（1962年 - 1987年)
称号	Legion of Merit Independence Decoration
配偶者	ジャネット・スミス（英語版）
子女	ロバート ジェーン アレック（英語版）
首相（英語版）
在任期間	1964年4月13日 - 1979年6月1日
元首	エリザベス2世（1964年 - 1970年） クリフォード・デュポン（英語版） ヘンリー・エベラード（英語版）（代理） ジョン・ラゾール（英語版） ヘンリー・エベラード（代理） ジャック・ウィリアム・ピシー（英語版）（代理） ヘンリー・エベラード（代理）
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イアン・ダグラス・スミス（Ian Douglas Smith、1919年4月8日 - 2007年11月20日）は、ローデシアの軍人・政治家。イギリス王領植民地であった南ローデシア時代には首相を務めた。1965年に同地をイギリスから一方的に独立させ、白人中心のローデシア共和国を誕生させた。初代首相に就任し人種差別政策を1980年まで推し進めた。

生涯

ローデシアのセルクェ（現在のシュルグウィ（英語版））で入植者の息子として生まれ、1948年に政界に入り立法議会議員、ローデシア・ニヤサランド連邦議会議員を歴任した。1961年にローデシア戦線を結成し1964年4月13日から南ローデシア植民地政府首相を務め黒人の抵抗運動を徹底的に弾圧した。あくまで少数の白人支配の存続を望み1965年11月11日に、南ローデシアの白人政権は英国からの一方的な独立宣言（英語版）（Unilateral Declaration of Independence）を行い、英国から派遣されていた総督も追放しローデシア共和国と名乗った。スミスはその初代首相に就任した。このため経済制裁を受け、黒人解放組織の抵抗闘争に直面した。やむなくイギリスの調停を1979年に受け入れ、1980年の総選挙で黒人解放組織に敗北した。ジンバブエ共和国が誕生しても1986年まで国会議員を務めローデシア戦線党党首として白人の権利擁護にあたった。1987年の白人議席解消後は政界を引退し農場経営をしていた。

表社会から姿は消しつつもジンバブエ国内に生存し、政界復帰を狙っていると伝えられていたが、晩年には南アフリカ共和国のケープタウンに移り、療養生活を送っていた。ロバート・ムガベを批判しジンバブエ政府と対立していたが2007年11月20日に自宅で心不全により88歳で死去。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、イアン・スミスに関連するカテゴリがあります。

• アパルトヘイト
• ローデシア問題
• ローデシア紛争
• ローデシア・ニヤサランド連邦
• 南ローデシア
• 北ローデシア
• ジンバブエ・ローデシア
• ローデシア軍
• ローデシア空軍

外部リンク

• イギリスBBCニュースの死亡記事

表 話 編 歴 （南）ローデシアおよびジンバブエの首相
南ローデシア植民地の首相（英語版） （1923年 - 1965年）	チャールズ・コグラン（英語版） ハワード・アンウィン・モファット（英語版） ジョージ・ミッチェル（英語版） ゴドフリー・ハギンス（英語版） ガーフィールド・トッド（英語版） エドガー・ホワイトヘッド（英語版） ウィンストン・フィールド（英語版） イアン・スミス
ローデシア・ニヤサランド連邦の首相（英語版） （1953年 - 1963年）	ゴドフリー・ハギンス（英語版） ロイ・ウェレンスキー
ローデシアの首相（英語版） （1965年 - 1979年）	イアン・スミス
ジンバブエ・ローデシアの首相（英語版） （1979年）	アベル・ムゾレワ（英語版）
ジンバブエの首相 （1980年 - ）	ロバート・ムガベ 廃止（1987年 - 2009年） モーガン・ツァンギライ 廃止（2013年 -）
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