エバース・カブレラ

エバース・カブレラ
*Everth Cabrera*
基本情報
オリオールズ時代（2015年4月11日）
国籍	ニカラグア
出身地	グラナダ県ナンダイメ
生年月日	(1986-11-17) 1986年 11月17日（37歳）
身長体重	5' 10" ＝約177.8 cm 175 lb ＝約79.4 kg
選手情報
投球・打席	右投両打
ポジション	遊撃手、二塁手
プロ入り	2004年アマチュア・フリーエージェントとしてコロラド・ロッキーズと契約
初出場	2009年4月8日
最終出場	2015年6月4日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
ホセ・ドローレス・エストラダ自治教育機関（高等学校）サンディエゴ・パドレス (2009 - 2014) ボルチモア・オリオールズ (2015) ラグナ・ユニオン・コットンファーマーズ (2018) ユカタン・ライオンズ (2018)
国際大会
代表チーム	ニカラグア
WBC	2013年
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エバース・カブレラ（Everth Cabrera, 1986年 11月17日 - ）は、ニカラグア・グラナダ県ナンダイメ出身の元プロ野球選手（遊撃手、二塁手）。右投両打。

経歴

ロッキーズ傘下時代

2004年6月11日にコロラド・ロッキーズと契約を結んだ。

2008年にA級のアッシュビル・ツーリスツで121試合の出場でリーグ最多の73盗塁を記録。

パドレス時代

2008年11月にルール・ファイブ・ドラフトでサンディエゴ・パドレスからの指名を受け、移籍^[1]。

2009年4月8日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビューを果たしたが、有鈎骨骨折により4月20日から60日間の故障者リスト入りした^[2]。6月19日に復帰を果たし、103試合の出場でメジャー1年目を終えた。25盗塁はパドレスの新人選手としては歴代5位となった。シーズン終了後にはニカラグアの最優秀スポーツ選手に選出された^[3]。

2010年は開幕を遊撃のレギュラーとして迎えたが、打撃不振により76試合の出場に落ち込んだ。打率.208、1本塁打、22打点、10盗塁だった。

2011年は新加入のジェイソン・バートレットに追い出される形でAAA級ツーソン・パドレスへ降格し、メジャーでは僅か2試合の出場に終わった。

2012年もAAA級ツーソンでの開幕だったが、バートレットの故障者リスト入りに伴い5月17日にメジャー昇格。その後はレギュラーの座を勝ち取り、115試合に出場。打率.246、2本塁打、24打点、そして44盗塁で盗塁王のタイトルを獲得した^[4]。オフの11月には、パナマで行われた第3回WBC予選のニカラグア代表に選出された^[5]が、チームは予選敗退に終わった。

2013年1月18日にパドレスと127万ドルの1年契約に合意^[6]^[7]。前半戦79試合の出場で、打率.291、4本塁打、25打点、34盗塁の活躍をみせ、自身初のオールスターゲームに選ばれた。しかし、バイオジェネシス・スキャンダルによって禁止薬物購入が発覚し、8月5日に50試合の出場停止処分を受けた^[8]。この年は95試合に出場し、打率.283、4本塁打、31打点、37盗塁だった。

2014年1月17日にパドレスと245万ドルの1年契約に合意した^[9]^[10]。開幕ロースター入りし、遊撃の定位置を再び獲得した。しかし、7月2日に左ハムストリングの故障で15日間の故障者リスト入りし^[11]、7月29日に復帰した^[12]ものの、8月12日に再び15日間の故障者リスト入りした^[13]。9月28日に故障者リストから外れたが、出場機会はなかった。この年は90試合に出場し、打率.232、3本塁打、20打点、18盗塁だった。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった^[14]。

オリオールズ時代

2015年2月25日にボルチモア・オリオールズと240万ドル+出来高の1年契約を結んだ^[15]^[16]。開幕後は正遊撃手であるJ.J.ハーディの不振もあり、先発起用されていたが、5月7日に左足の故障で15日間の故障者リスト入りした^[17]。5月22日に復帰^[18]。しかし、再昇格後は6試合の出場で、13打数3安打と落ち込み、6月5日にDFAとなり^[19]、6月13日に放出された。オリオールズでは29試合の出場で、打率.208、4打点、2盗塁だった。

オリオールズ退団後

2015年7月15日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだ^[20]。ルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツで2試合に2試合に出場後、7月23日にAAA級サクラメント・リバーキャッツへ昇格。27試合に出場したが、打率.231と結果を残せず、9月2日に放出された^[21]。

2017年1月7日に、シカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んだ^[22]。7月14日に解雇となる。

2018年3月22日にラグナ・ユニオン・コットンファーマーズと契約。4月24日にトレードでユカタン・ライオンズに移籍。オフに解雇となる。

詳細情報

年度別打撃成績

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
2009	SD	103	438	377	59	96	18	8	2	136	31	25	8	8	2	46	5	5	88	3	.255	.342	.361	.703
2010		76	241	212	22	44	6	3	1	59	22	10	6	8	0	19	3	2	54	8	.208	.279	.278	.557
2011		2	9	8	1	1	0	0	0	1	0	2	0	0	0	1	0	0	3	0	.125	.222	.125	.347
2012		115	449	398	49	98	19	3	2	129	24	44	4	5	0	43	2	3	110	3	.246	.324	.324	.648
2013		95	435	381	54	108	15	5	4	145	31	37	12	10	1	41	0	2	69	1	.283	.355	.381	.736
2014		90	391	357	36	83	13	1	3	107	20	18	8	9	4	20	0	1	86	5	.232	.272	.300	.572
2015	BAL	29	105	96	7	20	2	0	0	22	4	2	0	1	2	5	0	1	22	4	.208	.250	.229	.479
MLB：7年		510	2068	1829	228	450	73	20	12	599	132	138	38	41	9	175	10	14	432	24	.246	.315	.328	.643

各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年度	球団	二塁（2B）						三塁（3B）						遊撃（SS）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2009	SD	-						-						102	140	304	23	66	.951
2010		6	7	15	0	3	1.000	-						61	63	137	7	30	.966
2011		-						-						2	4	5	0	0	1.000
2012		6	6	11	0	0	1.000	1	0	2	0	0	1.000	111	140	315	16	34	.966
2013		-						-						95	143	298	6	59	.987
2014		-						-						90	126	254	13	47	.967
2015	BAL	2	4	5	0	0	1.000	-						27	22	62	3	9	.966
MLB		14	17	31	0	3	1.000	1	0	2	0	0	1.000	488	638	1375	68	245	.967

タイトル

盗塁王：1回（2012年）

記録

オールスターゲーム選出 1回：2013年

背番号

1（2009年 - 2010年、2015年）
2（2011年 - 2014年）

代表歴

2013 ワールド・ベースボール・クラシック・ニカラグア代表

脚注

^ “Padres select infielder Everth Cabrera and right-handed pitcher Ivan Nova in Rule 5 Draft” (英語). MLB.com (2008年12月11日). 2010年1月22日閲覧。
^ “Padres place infielder Everth Cabrera on 60-day disabled list” (英語). MLB.com (2009年4月20日). 2010年1月22日閲覧。
^ Center, Bill (2010年1月6日). “Nicaragua honors Padres shortstop Cabrera” (英語). SignOnSanDiego.com. 2010年1月22日閲覧。
^ Everth Cabrera, His Success on the Basepaths for the Padres, and What Lies Ahead - Everth Cabrera Zimbio
^ 2012 Qualifier Roster The official site of World Baseball Classic （英語） 2015年3月19日閲覧
^ “Padres agree to terms with five players on one-year contracts”. MLB.com Padres Press Release (2013年1月18日). 2015年11月18日閲覧。
^ Corey Brock (2013年1月18日). “Padres agree to terms with Thatcher, Cabrera”. MLB.com. 2015年11月18日閲覧。
^ “Alex Rodriguez and 12 other players suspended in Biogenesis PEDs scandal” (英語). Theguardian.com. 2013年9月10日閲覧。
^ “Padres agree to terms with five players on one-year contracts for 2014 season”. MLB.com Padres Press Release (2014年1月17日). 2014年1月18日閲覧。
^ Corey Brock (2014年1月17日). “Padres reach deals with Cabrera, Kennedy, Ross”. MLB.com. 2014年1月18日閲覧。
^ Corey Brock, Will Laws (2014年7月2日). “Cabrera placed on DL; Conrad called up”. MLB.com. 2015年11月18日閲覧。
^ Will Laws (2014年8月29日). “Hamstring strain sends Cabrera back to DL”. MLB.com. 2015年11月18日閲覧。
^ Will Laws (2014年8月12日). “Padres activate Everth from DL; Lane designated”. MLB.com. 2015年11月18日閲覧。
^ “Padres announce roster moves”. MLB.com Padres Press Release (2014年12月2日). 2015年11月18日閲覧。
^ “Orioles sign free agent INF Everth Cabrera to a one-year contract”. MLB.com Orioles Press Release (2015年2月25日). 2015年11月18日閲覧。
^ Brittany Ghiroli (2015年2月25日). “Cabrera ready to prove his worth to Orioles”. MLB.com. 2015年11月18日閲覧。
^ “Orioles reinstate inf J.J. Hardy from the 15-day disabled list; INF Everth Cabrera placed on the 15-day disabled list”. MLB.com Orioles Press Release (2015年5月7日). 2015年11月18日閲覧。
^ “Orioles reinstate INF Everth Cabrera from the disabled list; option INF Rey Navarro to Triple-A Norfolk”. MLB.com Orioles Press Release (2015年5月22日). 2015年11月18日閲覧。
^ “Orioles make six roster moves”. MLB.com Orioles Press Release (2015年6月5日). 2015年11月18日閲覧。
^ “Everth Cabrera signs minor league deal with Giants”. ESPN (2015年7月17日). 2015年11月18日閲覧。
^ Drew Silva (2015年9月2日). “Giants release infielder Everth Cabrera”. NC Sports. 2015年11月18日閲覧。
^ “元球宴内野手E.カブレラ、Wソックスとマイナー契約”. iSM（Yahoo!JAPAN） (2017年1月9日). 2017年1月18日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、エバース・カブレラに関連するカテゴリがあります。

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Everth Cabrera stats MiLB.com （英語）
Everth Cabrera (@CabreraEverth) - X（旧Twitter）

表話編歴ナショナルリーグ盗塁王
1880年代	86 エド・アンドリュース 87 モンテ・ウォード 88 ダミー・ホイ 89 ジム・フォガティ
1890年代	90 ビリー・ハミルトン 91 ビリー・ハミルトン 92 モンテ・ウォード 93 トム・ブラウン（英語版） 94 ビリー・ハミルトン 95 ビリー・ハミルトン 96 ジョー・ケリー 97 ビル・ラング（英語版） 98 エド・デラハンティ 99 ジミー・シェッカード
1900年代	00 パッシー・ドノバン（英語版）、ジョージ・バンハルトレン（英語版） 01 ホーナス・ワグナー 02 ホーナス・ワグナー 03 フランク・チャンス、ジミー・シェッカード 04 ホーナス・ワグナー 05 アート・デブリン（英語版）、ビリー・マローニー（英語版） 06 フランク・チャンス 07 ホーナス・ワグナー 08 ホーナス・ワグナー 09 ボブ・ベッシャー（英語版）
1910年代	10 ボブ・ベッシャー（英語版） 11 ボブ・ベッシャー（英語版） 12 ボブ・ベッシャー（英語版） 13 マックス・キャリー 14 ジョージ・バーンズ（英語版） 15 マックス・キャリー 16 マックス・キャリー 17 マックス・キャリー 18 マックス・キャリー 19 ジョージ・バーンズ（英語版）
1920年代	20 マックス・キャリー 21 フランキー・フリッシュ 22 マックス・キャリー 23 マックス・キャリー 24 マックス・キャリー 25 マックス・キャリー 26 カイカイ・カイラー 27 フランキー・フリッシュ 28 カイカイ・カイラー 29 カイカイ・カイラー
1930年代	30 カイカイ・カイラー 31 フランキー・フリッシュ 32 チャック・クライン 33 ペッパー・マーティン（英語版） 34 ペッパー・マーティン（英語版） 35 オージー・ギャラン（英語版） 36 ペッパー・マーティン（英語版） 37 オージー・ギャラン（英語版） 38 スタン・ハック（英語版） 39 スタン・ハック（英語版）、リー・ハンドリー（英語版）
1940年代	40 ロニー・フライ（英語版） 41 ダニー・マートー 42 ピート・ライザー 43 アーキー・ボーン 44 ジョニー・バレット（英語版） 45 レッド・ショーエンディーンスト 46 ピート・ライザー 47 ジャッキー・ロビンソン 48 リッチー・アシュバーン 49 ジャッキー・ロビンソン
1950年代	50 サム・ジェスロー（英語版） 51 サム・ジェスロー（英語版） 52 ピー・ウィー・リース 53 ビル・ブルトン（英語版） 54 ビル・ブルトン（英語版） 55 ビル・ブルトン（英語版） 56 ウィリー・メイズ 57 ウィリー・メイズ 58 ウィリー・メイズ 59 ウィリー・メイズ
1960年代	60 モーリー・ウィルス 61 モーリー・ウィルス 62 モーリー・ウィルス 63 モーリー・ウィルス 64 モーリー・ウィルス 65 モーリー・ウィルス 66 ルー・ブロック 67 ルー・ブロック 68 ルー・ブロック 69 ルー・ブロック
1970年代	70 ボビー・トーラン 71 ルー・ブロック 72 ルー・ブロック 73 ルー・ブロック 74 ルー・ブロック 75 デイビー・ロープス 76 デイビー・ロープス 77 フランク・タベラス（英語版） 78 オマー・モレノ（英語版） 79 オマー・モレノ（英語版）
1980年代	80 ロン・ルフロア 81 ティム・レインズ 82 ティム・レインズ 83 ティム・レインズ 84 ティム・レインズ 85 ビンス・コールマン 86 ビンス・コールマン 87 ビンス・コールマン 88 ビンス・コールマン 89 ビンス・コールマン
1990年代	90 ビンス・コールマン 91 マーキス・グリッソム 92 マーキス・グリッソム 93 チャック・カー 94 クレイグ・ビジオ 95 キルビーオ・ベラス 96 エリック・ヤング 97 トニー・ウォマック 98 トニー・ウォマック 99 トニー・ウォマック
2000年代	00 ルイス・カスティーヨ 01 フアン・ピエール、ジミー・ロリンズ 02 ルイス・カスティーヨ 03 フアン・ピエール 04 スコット・ポドセドニック 05 ホセ・レイエス 06 ホセ・レイエス 07 ホセ・レイエス 08 ウィリー・タベラス 09 マイケル・ボーン
2010年代	10 マイケル・ボーン 11 マイケル・ボーン 12 エバース・カブレラ 13 エリック・ヤング・ジュニア 14 ディー・ゴードン 15 ディー・ゴードン 16 ジョナサン・ビヤー 17 ディー・ゴードン 18 トレイ・ターナー 19 ロナルド・アクーニャ・ジュニア
2020年代	20 トレバー・ストーリー 21 トレイ・ターナー 22 ジョン・バーティ 23 ロナルド・アクーニャ・ジュニア

表話編歴野球ニカラグア代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	デニス・マルティネス
コーチ	アリエル・デルガドデイビス・ホグソンアントニオ・ヒメネスラファエル・メンドーサカイロ・ムリーロフリオ・サンチェス
投手	4 マイノール・モーラ 7 グスタボ・マルティネス 8 エルビン・ガルシア 11 リッキー・マルティネス 23 ベルマン・エスピノサ 26 カルロス・テレル 27 エドガー・ラミレス 28 フアン・ラミレス 29 ダニーロ・アルバレス 30 ウベル・パス 31 ペドロ・レイヨ 34 ジョニー・ポランコ 35 ダグラス・アルゲーロ 50 エラスモ・ラミレス
捕手	5 フアン・ブランドン 21 ハニオール・モンテス
内野手	2 エバース・カブレラ 6 モイゼス・フローレス 10 ロナルド・ガース 13 エルメール・レイエス 18 オフィリオ・カストロ 24 チェスラー・カスバート
外野手	1 ジルトン・カルデロン 9 ヘム・アルヘナル 12 マーク・ジョセフ 15 ドワイト・ブリットン 19 フスト・リバス 22 レナト・モラレス