ガブリエウ・フェルナンド・ジ・ジェズス

この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
  • ガブリエル・ジェズス
  • ガブリエウ・ジェズス
ガブリエウ・ジェズス
ブラジル代表でのガブリエウ・ジェズス(2018年)
名前
本名 ガブリエウ・フェルナンド・ジ・ジェズス
Gabriel Fernando de Jesus
ラテン文字 Gabriel Jesus
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1997-04-03) 1997年4月3日(26歳)
出身地 サンパウロ
身長 175cm[1]
体重 73kg[1]
選手情報
在籍チーム イングランドの旗アーセナルFC
ポジション FW[1]
背番号 9
利き足 右足[2]
ユース
2010-2012 ブラジルの旗 A.A.アンハングエラ
2013-2015 ブラジルの旗 パルメイラス
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2015-2016 ブラジルの旗 パルメイラス 47 (16)
2017-2022 イングランドの旗 マンチェスター・シティ 159 (58)
2022- イングランドの旗 アーセナル 43 (15)
代表歴2
2015  ブラジル U-20 10 (2)
2015-  ブラジル U-23 11 (5)
2016- ブラジルの旗 ブラジル 63 (18)
獲得メダル
サッカー
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 男子
1. 国内リーグ戦に限る。2024年2月16日現在。
2. 2023年10月18日現在。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

ガブリエウ・ジェズスGabriel Jesus)こと、ガブリエウ・フェルナンド・ジ・ジェズスGabriel Fernando de Jesus1997年4月3日 - )は、ブラジルサンパウロ州サンパウロ出身のサッカー選手ブラジル代表アーセナルFC所属。ポジションはフォワード[1]

経歴

プロ入り前

1997年4月、サンパウロの北部ジャルジンペリで生まれた。ロナウジーニョに憧れて、5歳のときにボールを蹴り始めた。8歳のときにサンパウロの地元クラブのアソシアシャオ・アトレチカ・アンハングエラで、アマチュア選手としてキャリアをスタートさせた。その後、2013年に15歳でパルメイラスの下部組織に加わった。下部組織で48試合に出場し54得点を挙げた。

パルメイラス

2015年3月7日、オズワルド・オリヴェイラによって、トップチームに昇格。また当時ガブリエウ・フェルナンドと知られていたガブリエウ・ジェズスは、イエス・キリストの当時の年齢だと考えられている33歳から、背番号33番が与えられた。また『ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)』と名乗るように、パルメイラスの広報担当者から勧められた。17歳でありながらプロデビューしたのは、2015年3月7日のサンパウロ州選手権ブラガンチーノ戦の後半28分に投入され、1-0での勝利に貢献した。そして加入初ゴールは同年7月15日のコパ・ド・ブラジルのアウェーでのアグレミアソン・スポルチーバ・アラピラケンセ戦の決勝点だった。コパ・ド・ブラジルの決勝でサントスを破り、ファーストチームで初のトロフィーを獲得。2015年のブラジル全国選手権では20試合で起用され4得点を記録し、シーズン終了後、若手選手の中から選出されるブラジルサッカー連盟のゴールデンボーイ賞を受賞。

2016年8月3日、イングランドプレミアリーグマンチェスター・シティに加入することで合意した。ジョゼップ・グアルディオラ監督が直接本人に電話で説得したことが決め手となり、バルセロナのオファーを拒否し、シティと2020-21シーズンまでの5年契約を交わした。移籍金は約3000万ユーロ(約34億円)とみられている。ジェズスはパルメイラスを優勝に導くため、ブラジル全国選手権が終了まで残留することを発表した。2016年12月まではパルメイラスに在籍し、シティには、2017年1月から正式加入することになった。2016シーズンのブラジル全国選手権では12ゴールを挙げて、クラブの最多得点者となり、パルメイラスを1994年以来の22年ぶりの優勝に導いた。2016年11月に優勝を決めたあと、パルメイラスを退団した。

マンチェスター・シティ

2017年1月19日、イングランドプレミアリーグマンチェスター・シティへの正式加入が発表された。背番号はパルメイラス所属時と同じく33番。加入2日後の同年1月21日に行われた、2016-17シーズンのプレミアリーグ第22節トッテナム・ホットスパー戦の82分に途中交代出場でプレミアデビューを果たした。2月1日、第23節のウェストハム・ユナイテッド戦で移籍後初得点を含む、1得点1アシストの活躍で勝利に貢献した[3]。マンチェスター・シティでの4試合目にシーズン終了の怪我を負ったと思われていたが[4]、2017年4月マンチェスター・ユナイテッドとの試合にて、スターリングとの交代出場して復帰した[5]

2017-18シーズンのプレミアリーグでは29試合出場13得点を記録し、プレミアリーグとカラバオ・カップ(リーグ杯)の優勝に大きく貢献した。2018年8月3日、マンチェスター・シティとの契約を2023年まで延長した[6]

2019年1月のバートン・アルビオンFC戦ではキャリア初の4ゴールを決めた[7]。またFAカップ2019決勝では2ゴールを決めシティの優勝に大きく貢献した。

2019-20シーズンから背番号をブラジル代表と同じ9番へ変更した[8]。2019年12月チャンピオンズリーグのグループステージ、NKディナモ・ザグレブ戦でハットトリックを達成した。2021-22シーズン、4月23日ワトフォード戦で4ゴールを挙げた[9]

アーセナル

2022年7月4日、アーセナルFCへ移籍することが公式発表された。契約は2027年までの5年間。背番号は9番[10]。8月13日、第2節のレスター・シティFC戦では今季初ゴールを含む2得点2アシストの活躍をした[11]。22−23シーズン第9節、トッテナムとのノースロンドンダービーで、ゴールを決めチームの勝利に貢献した。2022年12月6日、同月2日に行われたワールドカップのカメルーン戦で右膝を負傷したため手術を行い無事成功したと発表された[12]。2023年3月12日、PL第27節フラムFC戦で途中出場し約14週ぶりに実戦復帰をした。

2023年10月24日、CLグループステージ第3戦セビージャFC戦で1G1Aの活躍をするもハムストリングを負傷して途中交代となる。11月22日、代表のW杯南米予選アルゼンチン代表戦で先発フル出場して復帰するまで約1ヶ月の離脱となった。

代表

2014年にU-17サンパウロ州選手権で22試合に出場して37得点を挙げ、それまでの得点記録を大幅に更新した。その後U-20ブラジル代表に招集され、2015年6月にニュージーランドで行われたU-20ワールドカップに出場し、準優勝に貢献した。

2016年夏に行われた、リオデジャネイロ五輪のブラジル代表として、自国開催された同大会で、金メダルの獲得に貢献した。

2016年9月1日のワールドカップ予選エクアドル戦でA代表デビューし、2得点を挙げた。

2018 FIFAワールドカップでは5試合に出場したが、無得点に終わった。

2019年、母国ブラジルでの開催となったコパ・アメリカ2019に臨む代表メンバーに選出[13]。準決勝のアルゼンチン戦では決勝ゴールを決め、更にロベルト・フィルミーノのゴールをアシストし、1G1Aの活躍で決勝進出に貢献。決勝のペルー戦では決勝ゴールを決め、ブラジルの12年ぶりとなる大会制覇に大きく貢献した。

2022年11月7日、2022 FIFAワールドカップのブラジル代表メンバーに選出された[14]。同大会ではスイス代表戦とセルビア代表戦は試合終盤の途中出場に留まった。グループステージ勝ち抜けが決まり大幅ターンオーバーしたカメルーン代表戦ではスタメン出場を果たすも64分に途中交代。試合後に右膝を負傷したことが判明しグループステージ3試合を終えた段階で代表を無念の離脱となった[15]

人物

マンチェスター・シティへ移籍するまでは、アーセナルベンフィカユヴェントスローマなど欧州のビッグクラブが関心を示していたことがある[16][17]

2017年5月、ESPN世界で最も有名なアスリート100人を発表し、96位に選出された。サッカー選手としては36位[18]

個人成績

クラブ シーズン リーグ リーグ戦 カップ戦 リーグ杯 国際大会 その他 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
パルメイラス 2015 セリエA 20 4 9 3 9 3 - 8 0 37 7
2016 27 12 2 0 2 0 5 4 12 5 46 21
通算 47 16 11 3 11 3 5 4 20 5 83 28
マンチェスター・シティ 2016-17 プレミアリーグ 10 7 1 0 - - 0 0 11 7
2017-18 29 13 0 0 4 0 4 0 0 0 42 17
2018-19 29 7 6 5 5 5 5 5 1 0 47 21
2019-20 34 14 4 2 6 1 6 1 1 0 53 23
2020-21 29 9 5 2 1 1 1 1 0 0 42 14
通算 131 50 16 9 16 7 16 7 2 0 195 82
総通算 178 66 27 12 27 10 21 11 22 2 278 110

代表歴

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 47試合 18得点(2016年 - )


ブラジル代表国際Aマッチ
出場得点
2016 6 5
2017 7 3
2018 12 3
2019 14 7
2020 2 0
2021 6 0
通算 47 18

ゴール

# 開催年月日 開催地 対戦国 スコア 結果 試合概要
1. 2016年9月1日 エクアドルの旗 キトエスタディオ・オリンピコ・アタウアルパ エクアドルの旗 エクアドル 0-2 0-3 2018 FIFAワールドカップ・南米予選
2. 0-3
3. 2016年10月6日 ブラジルの旗 ナタールアレーナ・ダス・ドゥーナス ボリビアの旗 ボリビア 4-0 5-0
4. 2016年10月11日 ベネズエラの旗 メリダ、エスタディオ・メトロポリタノ・デ・メリダ ベネズエラの旗 ベネズエラ 0-1 0-2
5. 2016年11月15日 ペルーの旗 リマ、エスタディオ・ナシオナル ペルーの旗 ペルー 0-1 0-2
6. 2017年10月10日 ブラジルの旗 サンパウロアリアンツ・パルケ チリの旗 チリ 2-0 3-0
7. 3-0
8. 2017年11月10日 フランスの旗 ヴィルヌーヴ=ダスクスタッド・ピエール=モーロワ 日本の旗 日本 0-3 1-3 親善試合
9. 2018年3月27日 ドイツの旗 ベルリンオリンピアシュタディオン ドイツの旗 ドイツ 0-1 0-1
10. 2018年6月10日 オーストリアの旗 ウィーンエルンスト・ハッペル・シュターディオン オーストリアの旗 オーストリア 1-0 3-0
11. 2018年10月12日 サウジアラビアの旗 リヤドキング・ファハド国際スタジアム サウジアラビアの旗 サウジアラビア 0-1 0-2
12. 2019年3月27日 チェコの旗 プラハシノー・ティップ・アレナ チェコの旗 チェコ 1-1 1-3
13. 1-3
14. 2019年6月5日 ブラジルの旗 ブラジリアエスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリア カタールの旗 カタール 2-0 2-0
15. 2019年6月10日 ブラジルの旗 ポルト・アレグレエスタジオ・ベイラ=リオ ホンジュラスの旗 ホンジュラス 1-0 7-0
16. 4-0
17. 2019年7月2日 ブラジルの旗 ベロオリゾンテエスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント アルゼンチンの旗 アルゼンチン 1-0 2-0 コパ・アメリカ2019
18. 2019年7月7日 ブラジルの旗 リオデジャネイロエスタジオ・ド・マラカナン ペルーの旗 ペルー 2-1 3-1

タイトル

クラブ

パルメイラス
マンチェスター・シティ
アーセナルFC

代表

リオデジャネイロオリンピックで金メダル
U-23ブラジル代表
ブラジル代表

脚注

注釈


出典

  1. ^ a b c d “ガブリエル・ジェズス”. ゲキサカ. 2019年4月14日閲覧。
  2. ^ “ガブリエル・ジェズス”. サッカーキング. 2019年4月14日閲覧。
  3. ^ “マンC指揮官、初ゴール挙げた19歳のG・ジェズスを絶賛「このクラブの未来」”. サッカーキング (2017年2月2日). 2017年2月2日閲覧。
  4. ^ “Gabriel Jesus: Manchester City forward 'may be out for season'”. BBC Sport. (2017年2月17日). http://www.bbc.co.uk/sport/football/39009054 2017年2月19日閲覧。 
  5. ^ “Manchester City 0-0 Manchester United”. BBC Sport. (2017年4月27日). http://www.bbc.co.uk/sport/football/39018821 2017年4月27日閲覧。 
  6. ^ “マンC、G・ジェズスと2023年まで契約延長…昨季プレミア13得点”. サッカーキング (2018年8月3日). 2018年8月3日閲覧。
  7. ^ Stadium, Daniel Taylor at the Etihad (2019年1月9日). “Gabriel Jesus hits four in Manchester City’s 9-0 destruction of Burton Albion” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/football/2019/jan/09/manchester-city-burton-albion-carabao-cup-match-report 2019年1月20日閲覧。 
  8. ^ “G・ジェズス、来季は背番号“9”を着用「僕の全てをマンCに捧げる」”. サッカーキング (2019年6月23日). 2019年6月23日閲覧。
  9. ^ “ペップ、1人で4発大暴れのジェズスを大絶賛 「世界一幸せな男」”. 超ワールドサッカー (2022年4月24日). 2022年9月10日閲覧。
  10. ^ “Arsenal complete Gabriel Jesus signing”. (2022年7月4日). https://www.arsenal.com/news/arsenal-complete-gabriel-jesus-signing 2022年7月4日閲覧。 
  11. ^ “今季リーグ戦初弾を含む2G2Aとジェズスが大活躍!レスターを下したアーセナルが開幕連勝《プレミアリーグ》”. 超ワールドサッカー (2022年8月14日). 2022年8月25日閲覧。
  12. ^ “Gabriel Jesus undergoes surgery”. (2022年12月6日). https://www.arsenal.com/news/gabriel-jesus-undergoes-surgery 2022年12月7日閲覧。 
  13. ^ “ネイマールやチアゴ・シウバ、コウチーニョらが選出! 開催国ブラジルが23名のメンバー発表!《コパ・アメリカ》”. 超ワールドサッカー (2019年5月18日). 2021年5月30日閲覧。
  14. ^ “Seleção Brasileira está convocada para a Copa do Mundo FIFA Qatar 2022” (2022年11月7日). 2022年11月8日閲覧。
  15. ^ “[ブラジル代表FWジェズスが右膝の負傷で離脱 ファンから悲しみの声「残念すぎる」「無念だろうな」 https://www.football-zone.net/archives/420340]”. football zone (2022年12月3日). 2022年12月7日閲覧。
  16. ^ アーセナル、ブラジルのリオ五輪世代に注目。獲得に向け来週交渉を開始かfootballchannel 2015年12月10日
  17. ^ その才能はネイマール以上!? アーセナル、ロナウジーニョの再来と呼ばれる18歳FWに関心?theWORLD(ザ・ワールド) 2015年12月10日
  18. ^ ESPN World Fame 100 ESPN.com 2017年6月10日閲覧。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ガブリエウ・フェルナンド・ジ・ジェズスに関連するカテゴリがあります。
  • Gabriel Jesus at Palmeiras' official website (ポルトガル語)
  • ガブリエウ・フェルナンド・ジ・ジェズス - National-Football-Teams.com
  • Gabriel Jesus (@gabrieljesus33) - X(旧Twitter)
  • dejesusoficial (@dejesusoficial) - Instagram
  • 表示
  • 編集
アーセナルFC - 2023-2024
スタッフ
選手
GK
DF
MF
FW
関連項目
 
タイトル・受賞歴
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
※1970年、1972年は賞は授与されなかったが、最も良い評価を受けたのは1970年はレジェス、1972年はフィゲロアであった。
2000年代
2010年代
2020年代
MVP - 得点王 - 監督賞 - ベスト11(GK - DF - MF - FW)
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ボーラ・ジ・オーロ - ボーラ・ジ・プラッタ(GK - DF - MF - FW)
 
ブラジル代表 - 出場大会
ブラジル代表 - 2016 リオデジャネイロ五輪 サッカー競技 金メダル
ブラジルの旗