キジムシロ属

キジムシロ属
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: キジムシロ属 Potentilla
シノニム
  • ヘビイチゴ属 Duchesnea
  • 本文参照。
ウィキメディア・コモンズには、キジムシロ属に関連するメディアがあります。
ウィキスピーシーズにキジムシロ属に関する情報があります。

キジムシロ属(キジムシロぞく、Potentilla)はバラ科バラ亜科の属の一つ。

概要

多くの種が多年草で、一部が1年草、越年草または小低木は互生し、奇数羽状または掌状の複葉となり、托葉は葉柄に合着する。は黄色または白で、まれに暗紅紫色で集散花序となる。は5深裂し、花弁は5枚。北半球の温帯以北に分布し、300種以上知られており、日本には約20種ある。

属名Potentilla は「力のある」、転じて「薬効を持つ」の意味。

以前は全て別とされていたヘビイチゴ属(Duchesnea )、Horkelia 属、Ivesia 属は、今日しばしばキジムシロ属に含められる。

逆に、以前キジムシロ属に含まれ、現在は含まれない種で構成される属に、根出葉が奇数羽状複葉のエゾツルキンバイ属(Argentina[1]低木植物のキンロバイ属Dasiphora[2]食虫植物様(英語版)[3]の属Drymocallisクロバナロウゲの属するクロバナロウゲ属Comarum[4]、そしてSibbaldiopsis tridentata 1種のみを含む単型属 Sibbaldiopsis がある。

また、メアカンキンバイは、タテヤマキンバイ属 Sibbaldia に含められる[5]

日本のキジムシロ属の主なもの

以前キジムシロ属に分類されていた種

脚注

  1. ^ 『改訂新版 日本の野生植物3』p.26
  2. ^ 『改訂新版 日本の野生植物3』p.27
  3. ^ Spoomer (1999)
  4. ^ 『改訂新版 日本の野生植物3』pp.26-27
  5. ^ 『改訂新版 日本の野生植物3』pp.57-58

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本II 離弁花類』、1982年、平凡社
  • 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 3』、2016年、平凡社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」
  • 表示
  • 編集