セバスチャン・コルダ

セバスチャン・コルダ
Sebastian Korda
2023年シティー・オープンでのセバスチャン・コルダ
基本情報
愛称 セビー(Sebi)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 同・フロリダ州
生年月日 (2000-07-05) 2000年7月5日(23歳)
身長 196cm
体重 79kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2018年
ツアー通算 1勝
シングルス 1勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 3,840,453 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(2023)
全仏 4回戦(2020)
全英 4回戦(2021)
全米 2回戦(2022)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 ベスト8(2022)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 23位(2023年10月30日)
ダブルス 176位(2021年9月20日)
2024年3月12日現在
テンプレート  ■プロジェクト テニス

セバスチャン・コルダSebastian Korda, 英語発音: /səˈbæst͡ʃən ˈkɔrdə/; 2000年7月5日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ブレイデントン出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス23位、ダブルス176位。これまでにATPツアーでシングルス1勝を挙げている。身長196cm、体重79kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

父親兼コーチは元プロテニス選手でシングルス最高2位のペトル・コルダ、母親も元プロテニス選手のレギナ・ライフルトヴァー(英語版)

7歳年上の姉のジェシカ(英語版)、2歳年上の姉のネリーはともにプロゴルファー

選手経歴

ジュニア時代

3歳からアイスホッケーを始めたが、2009年の全米オープンを現地観戦後にテニスへ切り替えた[1]

2018年 プロ転向

2018年全豪オープンジュニア男子シングルスの決勝で曾俊欣を下し優勝した。翌2月に行われたニューヨーク・オープンでワイルドカードとして初めてATPツアー本戦入りし、1回戦でフランシス・ティアフォーに1-2で敗れた。同年5月にバイドレーシュ(英語版)で行われたフューチャーズのダブルスでオルランド・ルス(英語版)とペアを組み初優勝を果たした。年間最終ランキングは590位。

2019年 グランドスラム初出場

2019年全豪オープンで初めてグランドスラム予選入りし、初戦で添田豪に破れた。年間最終ランキングは249位。

2020年 チャレンジャー初優勝

2020年8月に行われたウェスタン・アンド・サザン・オープンアッティラ・バラージュ(英語版)ジル・シモンを下しATPマスターズ1000本戦初出場を果たし、1回戦でエーミル・ルースヴオリに1-2で敗れた。翌週行われた全米オープンでワイルドカードとしてグランドスラム本戦初出場。1回戦でデニス・シャポバロフに1-3で敗れた。9月に行われた全仏オープンの予選でミッチェル・クルーガー(英語版)ブレイデン・シュナー(英語版)アスラン・カラツェフを全てストレートで下し本戦進出。本戦1回戦はアンドレアス・セッピを3-1で下し、グランドスラム初勝利を挙げると、2回戦で第21シードのジョン・イズナーを、3回戦でペドロ・マルティネスを破り4回戦進出を果たした。4回戦では世界ランク2位で全仏優勝12回のラファエル・ナダルと対戦したが、1-6, 1-6, 2-6で敗れた。試合後にはナダルよりウェアに直筆メッセージを書いてもらった。11月に行われたチャレンジャー・エッケンタール(英語版)ラームクマール・ラーマナータン(英語版)を2-0で破り、チャレンジャーのシングルスで初優勝を挙げた。年間最終ランキングは118位。

2021年 ツアー初優勝

2021年全仏オープンでのセバスチャン・コルダ

1月のデルレイビーチ・オープンでは、1回戦のクォン・スンウを2-0を破りATPツアーで初勝利を挙げると、2回戦で第5シードのトミー・ポールを2-1、準々決勝で第2シードのジョン・イズナーを2-1、準決勝でキャメロン・ノリーを2-0で下し、決勝へ進出。決勝では第4シードのフベルト・フルカチュと対戦し、3-6, 3-6で敗れた。同月行われたカンペール・チャレンジャー(英語版)フィリップ・ホランスキー(英語版)を2-0で下し優勝。チャレンジャー2勝目を挙げるとともに、シングルスでトップ100入りを果たす。3月のメキシコ・オープンでワイルドカードで本戦入りし、1回戦のマリン・チリッチを2-0で下し勝利。続く2回戦ではフェリックス・オジェ=アリアシムに0-2で敗れた。同月のマイアミ・オープンで、1回戦のラドゥ・アルボットを2-0、2回戦で第10シードのファビオ・フォニーニを2-1、3回戦で前週のドバイ・テニス選手権を優勝していた第17シードのアスラン・カラツェフを2-0、4回戦で第5シードのディエゴ・シュワルツマンを2-1で下した。準々決勝で第4シードのアンドレイ・ルブレフと対戦し、5-7, 6-7(7-9)で敗れた。年間最終ランキングは41位。

2022年 トップ30入り

2022年モンテカルロ・マスターズでのセバスチャン・コルダ

全豪オープンでは1回戦で第12シードのキャメロン・ノリーを6-3, 6-0, 6-4のストレートで圧倒して、2回戦のコランタン・ムーテをフルセットで破り、初の3回戦進出。3回戦では第19シードのロベルト・バウティスタ・アグートに敗れた。デルレイビーチ・オープンではベスト8入り。準々決勝でノリーに敗れた。BNPパリバ・オープンでは1回戦でタナシ・コキナキスを破り、2回戦でラファエル・ナダルに敗れた。マイアミ・オープンでは3回戦でミオミル・キツマノビッチに敗退。

モンテカルロ・マスターズでは2回戦でカルロス・アルカラスをフルセットで破り、3回戦でテイラー・フリッツに敗れた。ミレニアム・エストリル・オープンではベスト4入り。準決勝でフランシス・ティアフォーに敗れた。マドリード・オープンでは2回戦でロレンツォ・ムゼッティに敗れた。ローマ・マスターズではボーティック・ファン・デ・ザンスフルプに初戦敗退。全仏オープンでは3回戦で第6シードのカルロス・アルカラスに4-6, 4-6, 2-6のストレートで敗れた。

ウィンブルドン選手権は欠場。シティ・オープンではベスト8入り。準々決勝でマイケル・イマーに敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは3回戦でジョン・イズナーに6-7(3), 6-1, 6-7(4)で敗れた。全米オープンでは2回戦で同胞のトミー・ポールに0-6, 6-3, 6-4, 3-6, 4-6のフルセットで敗退。ヒホン・オープンでは決勝でアンドレイ・ルブレフに2-6, 3-6で、ヨーロピアン・オープンでは決勝でフェリックス・オジェ=アリアシムに3-6, 4-3でそれぞれ敗れたが、2週連続で4度目のツアー準優勝を果たした。パリ・マスターズではアレックス・デミノーに4-6, 6-4, 4-6で初戦敗退。年間最終ランキングは33位。

デビスカップ2022ではデビスカップアメリカ合衆国代表として参戦。準々決勝でデビスカップイタリア代表に通算1-2でチームは敗退。

2023年 全豪ベスト8

2023年シティ・オープンでのセバスチャン・コルダ

1月、アデレード国際1では1回戦で元世界ランキング1位のアンディ・マリーを7-6(3), 6-3、2回戦ではロベルト・バウティスタ・アグートを6-4, 6-4、準々決勝ではヤニック・シナーを7-5, 6-1、準決勝で西岡良仁を7-6(5), 1-0(途中棄権)とすべてストレートで破り、自身ツアー5度目の決勝進出。決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチに7-6(8), 7-6(3), 4-6の接戦の末に準優勝。 全豪オープンでは第29シードで出場。1回戦ではクリスチャン・ガリンを6-4, 1-6, 6-3, 6-2、2回戦では綿貫陽介を6-2, 7-5, 6-4のストレートで破り、3回戦では第7シードかつ元世界ランキング1位のダニール・メドベージェフを7-6(7),6-3, 7-6(4)のストレート勝ちを収めた。4回戦では第10シードのホベルト・ホルカシュを3-6, 6-3, 6-2, 1-6, 7-6(7)のフルセットで退け、ベスト8入りを果たすも、準々決勝のカレン・ハチャノフ戦では6-7(5), 3-6, 0-3の時点で棄権。

6月、クイーンズ・クラブ選手権では1回戦でダニエル・エバンスを6-4 7-5で、2回戦でフランシス・ティアフォーを7-6(2) 6-3、準々決勝でキャメロン・ノリ―を6-4 7-6(1)とすべてストレートで下し準決勝進出。準決勝ではカルロス・アルカラスに3-6 4-6で敗退。

7月、ウィンブルドン選手権では第22シードとして出場するも、1回戦でイジー・ベセリーに6-7(9), 6-4, 2-6, 3-6の初戦敗退となった。

8月、シティ・オープンではアレクサンダー・シェフチェンコ(英語版)に7-5, 6-7(4), 4-6で初戦敗退。ナショナル・バンク・オープンでは1回戦でトマス・マルティン・エチェベリー(英語版)を6-3, 6-2で下すも、2回戦でアレクサンダル・ブキッチ(英語版)に3-6, 6-4, 6-7(5)で敗退。続くウエスタン・アンド・サザン・オープンではボルナ・チョリッチに6-7(5), 4-6で初戦敗退。ウィンストン・セーラム・オープンでは準々決勝でリシャール・ガスケを4-6, 6-1, 7-6(7)で破り、ベスト4入りするも、準決勝前に棄権。全米オープンでは第31シードとして出場するも、1回戦でマートン・フチョビッチに6-7(4), 6-4, 6-7(1), 6-4, 4-6の接戦の末に初戦敗退。

9月、珠海選手権ではベスト4入りするも、準決勝で第1シードのカレン・ハチャノフに5-7, 4-6で敗れた。

10月、アスタナ・オープン(英語版)では決勝進出。決勝ではアドリアン・マナリノを6-4, 3-6, 2-6の逆転で敗れ、準優勝。さらに上海マスターズでは3回戦で第2シードのダニール・メドベージェフを7-6(8), 6-2で破り、その勢いのまま準々決勝でベン・シェルトンを6-7(10), 6-2, 7-6(6)で下してマスターズ1000ベスト4入り。

人物

英語チェコ語バイリンガル。憧れの選手はラデク・ステパネクラファエル・ナダル、父親のペトル。NHLボストン・ブルーインズのファン。

成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

4大大会シングルス

大会 2018 2019 2020 2021 通算成績
全豪オープン A Q1 A A 0–0
全仏オープン A A 4R 1R 3–2
ウィンブルドン A A NH 4R 3–1
全米オープン Q2 Q1 1R 0–1

大会最高成績

大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
Next Gen ATPファイナルズ F 2021
インディアンウェルズ 2R 2021, 2022
マイアミ QF 2021
モンテカルロ 3R 2022
マドリード 2R 2022, 2023
ローマ 2R 2023
カナダ 2R 2023
シンシナティ 3R 2022
上海 SF 2023
パリ 3R 2021
オリンピック A 出場なし
デビスカップ QF 2022
ATPカップ A 出場なし

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 1勝2敗

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー500 (0–0)
ATPツアー250 (1–2)
サーフェス
ハード (0–2)
クレー (1–0)
グラス (0–0)
結果 No. 日時 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2021年1月14日 アメリカ合衆国の旗 デルレイビーチ ハード ポーランドの旗 フベルト・フルカチュ 3–6, 3–6
優勝 1. 2021年5月29日 イタリアの旗 パルマ (en クレー イタリアの旗 マルコ・チェッキナート 6–2, 6–4
準優勝 2. 2023年1月8日 オーストラリアの旗 アデレード1 ハード セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 7–6(10–8), 6–7(3–7), 4–6

ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝

シングルス: 2勝5敗

大会
ATPチャレンジャーツアー (2–2)
ITFフューチャーズ (0–3)
サーフェス
ハード (2–5)
クレー (0–0)
グラス (0–0)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス 相手 スコア
準優勝 0–1 000000002017-10-01-00002017年10月 アメリカ合衆国の旗F33, ヒューストン ハード アメリカ合衆国の旗 タイ=ソン・クイアットコウスキー(英語版) 2–6, 2–6
準優勝 0–2 000000002018-08-01-00002018年8月 アメリカ合衆国の旗F21, ディケーター ハード ペルーの旗 ニコラス・アルバレス(英語版) 4–6, 6–3, 3–6
準優勝 0–3 000000002018-08-01-00002018年8月 アメリカ合衆国の旗F22, エドワーズビル(英語版) ハード アルゼンチンの旗 アクセル・ゲシェル(英語版) 2–6, 6–4, 6–7(0–7)
準優勝 0–4 000000002019-07-01-00002019年7月 カザフスタンの旗 ヌルスルタン ハード ロシアの旗 エフゲニー・ドンスコイ(英語版) 6–7(5–7), 6–3, 4–6
準優勝 0–5 000000002019-11-01-00002019年11月 アメリカ合衆国の旗 シャンペーン ハード アメリカ合衆国の旗 ジェフリー・ジョン・ウルフ(英語版) 4–6, 7–6(7–3), 6–7(6–8)
優勝 1–5 000000002020-11-01-00002020年11月 ドイツの旗 エッケンタール ハード インドの旗 ラームクマール・ラーマナータン(英語版) 6–4, 6–4
優勝 2–5 000000002021-01-01-00002021年1月 フランスの旗 カンペール ハード スロバキアの旗 フィリップ・ホランスキー(英語版) 6–1, 6–1

ダブルス: 1勝1敗

大会
ATPチャレンジャーツアー (0–1)
ITFフューチャーズ (1–0)
サーフェス
ハード (0–1)
クレー (1–0)
グラス (0–0)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス パートナー 相手 スコア
優勝 1–0 000000002018-05-01-00002018年5月 スペインの旗 バイドレーシュ(英語版) クレー ブラジルの旗 オルランド・ルス(英語版) オランダの旗 ミヒール・デ・クローム(英語版)
ブラジルの旗 フェリペ・メリジェニ・ロドリゲス・アウベス(英語版)
3–6, 6–2, [10–7]
準優勝 1–1 000000002020-03-01-00002020年3月 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード アメリカ合衆国の旗 ミッチェル・クルーガー(英語版) アメリカ合衆国の旗 デニス・クドラ
アメリカ合衆国の旗 タイ=ソン・クイアットコウスキー(英語版)
3–6, 6–2, [6–10]

ジュニアグランドスラム決勝

シングルス: 1戦1勝

結果 大会 サーフェス 相手 スコア
優勝 2018年 全豪オープン ハード チャイニーズタイペイの旗 曾俊欣 7–6(8–6), 6–4

脚注

  1. ^ “Sebastian Korda's smart decision to trade his skates for a tennis racket”. ESPN (2018年2月13日). 2018年2月13日閲覧。

外部リンク

アメリカ合衆国の旗 ATPランキング アメリカ男子シングルス(2022年5月2日付)
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