ディナール人種

1899年の人種区分。現在の北イタリアスロベニアクロアチアBIHにかけ分布する煉瓦模様がディナール人種。やや南を分布域とする史料もある。
ジョゼフ・ドゥニケールの "Races de l'Europe" (1899年)のヨーロッパの人種地図

ディナール人種(ディナールじんしゅ、Dinaric race[1]はかつてコーカソイドに属するとされた人種の下位区分の一つ。主にバルカン半島北西部に分布すると仮定された。

ナチスに仕えた人種学者ハンス・ギュンターによって盛んに広められ、ナチスの人種・民族政策に影響を与えた。

アルプス人種の一地方形と見なされたこともあったが、身長が170–185cmを越えるなど大きな差があるため、独立した人種と考えられた。頭蓋は、後頭部が急激に下方に屈曲するため短頭である。毛髪虹彩は褐色を示す。

遺伝的にはY染色体ハプログループI2との間に分布の相関がみられる。

関連項目

脚注

  1. ^ コトバンク ディナール人種
ネグロイド
コーカソイド
モンゴロイド
オーストラロイド
混血
肌の色による分類※2

※1:インドネシア・マレー人種の古モンゴロイド的特徴はオーストラロイドとの混血によるものとする。
※2:肌の色による人種分類の類縁関係は科学的に否定されている。

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