トーマス・オーウェン
トーマス・オーウェン(Thomas Owen、1910年 - 2002年、本名ジェラルド・ベルトット)は、ベルギーの短編小説家。奇妙な味を得意とした作家である。
ベルギーにおける幻想的なフィクションの黄金時代の一人として、ジャン・レー、フランツ・エランスと並んで称賛されており、ベルギー幻想派四天王とも称される [1]。
生涯で300以上の短編小説を書いたが、そのほとんどはファンタジーか「奇妙な味」の作品のどちらかであった [2]。
バイオグラフィー
トーマス・オーウェンは探偵小説の作家としてスタートしたが、1942年の『l’Initiation à la Peur』でファンタスティックな作品に切り替えた。
彼は、奇妙なベルギーの学校の創設者の一人、ジャン・レーと親交を深め、1964年にレーが死ぬまで親しい友人であった。
著書
- 『黒い玉 十四の不気味な物語』(加藤尚宏訳、東京創元社) 1993、のち創元推理文庫 2006、ISBN 978-4-488-50502-8
- 『青い蛇 十六の不気味な物語』(加藤尚宏訳、東京創元社) 1994、のち創元推理文庫 2007、ISBN 978-4-488-50503-5
出典
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