ネットワーク・アプライアンス

曖昧さ回避 この項目では、IT用語について説明しています。2008年まで同名だった企業については「ネットアップ」をご覧ください。

ネットワーク・アプライアンス: network appliance)、そうでなければネットワーク家電機器は、WebメールDNSDHCPなど、ネットワークに接続して使う用途の家電機器である。通常、LinuxなどのサーバOS上に特定用途向けソフトウェアを組み込んだシステムが、筐体入りモジュールあるいはむき出しのモジュールなどの形態で製品となっている。通常の設定など[1]は、リモート端末上のウェブブラウザからHTTPで行うこととしているものが多い。

ネットワーク・アプライアンスのもつ機能としては、WebメールDNSDHCPのほか、HTTPキャッシュ、ルータファイルサーバSSLオフロードなど、さまざまな用途がある。

「サービスを提供するもの」という意味では一種のサーバであるため、アプライアンスサーバと呼ばれることがある。一方、ワークステーションのような汎用あるいは任意のサービスを提供できるシステムによるものを指す「サーバ」に対置して、専用機という意味でこの語が使われることもある。

AOLは2000年4月5日、トランスメタが開発した VLIW型のCPUであるCrusoeをベースとしてリーナス・トーバルズがまとめたMobile Linux を使ったインターネットアプライアンス(英語版)を発表している[2]

  1. ^ 開発用の(非常用としても使える場合もある)シリアルコンソールに、テストパッドなど何らかの方法でアクセス可能なものもある。
  2. ^ GLYN MOODY 小山祐司監訳『ソースコードの反逆』株式会社アスキー、2002年6月11日、359頁。 

関連項目