バーティカルバー

ウィキペディア 記事編集時、Wikipedia:テンプレートの引数にこの記号を使いたい場合は、文字参照|または{{!}}と書いてください。「Help:マジックワード#その他の変数」などを参照。
|
¦

バーティカルバー (英: vertical bar)は、約物のひとつで、「|」と書き表される。Unicode名称はバーティカルライン (vertical line)。縦線とも呼ばれる。コンピュータ言語数学などで主に使用される記号で、自然言語ではほとんど使用されない。

ブロークンバー

古いドットプリンターで印刷したバーティカルバー (7C/1行目)。

バーティカルバーの中央が切断されている記号「¦」は、ブロークンバー (英: broken bar)またはブロークンバーティカルバー (英: broken vertical bar) という。破断線とも呼ばれる[1]

現在ではUnicodeLatin-1はこの文字に独立した符号を与えているが、歴史的には独立した文字ではなく、バーティカルバーをラテン文字の「I(大文字アイ)」や「l(小文字エル)」などと区別するために作られた別字形だった。そのため、いくつかの古いレンダリングエンジンはバーティカルバーをブロークンバーのグリフで表示する。

用法

数学

  • |x|の形で、絶対値の記号として用いる。
  • {x|x<2}の形で、定義を表す。
  • P(A|B)の形で、「Bという条件のもとでAとなる確率」という条件付き確率を表す。
  • d|nの形で、「dはnの約数である」ことを示す。

物理学

コンピュータ

  • UNIXMS-DOSではパイプの記号として用いる。
  • C言語やその影響を受けている言語では、1本(|)でOR演算子、2本(||)で論理和演算子として用いられる。
  • 正規表現バッカス・ナウア記法では「選択」、すなわち、左右の書式のいずれかを選べることを意味する。
  • PL/ISQLでは、2連のバーティカルバー (||) は文字列連結演算子である(ただしこの演算子をサポートしないSQLエンジンは多い)。
  • MediaWikiにおいては、ウィキテキストにおける内部リンク先の表示名称と実際のページ名称を区別する際に用いられる。

自然言語

国際音声記号 (IPA) で歯吸着音を表す。Unicodeでは属性が(記号でなく)文字の U+01C0 latin letter dental clickǀ」を使う。

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
| U+007C 1-1-35 &vert;
&#x7C;
&#124;
縦線
VERTICAL LINE
¦ U+00A6 1-9-5 &brvbar;
&#xA6;
&#166;
破断線
BROKEN BAR
ǀ U+01C0 &#x1C0;
&#448;
LATIN LETTER DENTAL CLICK
U+2223 &smid;
&#x2223;
&#8739;
DIVIDES
U+FF5C 1-1-35 包摂 &#xFF5C;
&#65372;
縦線(全角)
VERTICAL LINE
U+FFE4 1-9-5 包摂 &#xFFE4;
&#65508;
破断線(全角)
BROKEN BAR

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ JIS X 0213:2012 附属書4 仮名、特殊文字及びけい線素片

関連項目

空白類
記述記号
ハイフン類
  • 「–」
  • 「—」
  • 「‐」
音声記号
括弧類
準仮名・漢字
学術記号
単位記号
通貨記号
この表には一部の環境で表示できない文字(各種通貨記号)があります(Help:特殊文字)
現行
  • ฿
  • ¢
  • L
  • £
  • P
  • රු ரூ
  • R
  • S/.
  • R$
  • $
  • ¥
  • ؋
  • ֏
廃止
  • ƒ
  • Lm
  • I/.
不特定

¤

カテゴリ カテゴリ
一般的な記号
  • ポータル文字
  • カテゴリカテゴリ
この表には一部の環境で表示できない文字(一部の記号)があります(Help:特殊文字)