ヒーウマー島

ヒーウマー島

ヒーウマー島エストニア語: Hiiumaaドイツ語およびスウェーデン語: Dagö ダゲー)は、バルト海にあるエストニア領の島、西エストニア諸島の1つ。サーレマー島の北にある。面積は989 km2、人口は9181人。中心となる町はカルドラである。周辺の島嶼とともにヒーウ県を構成する。

生態系

島の南東部とケイナ湾(英語版)ラムサール条約登録地であり、一帯には小島群、干潟浅瀬草地塩性湿地ヨシ原があり、ビャクシン属ヨーロッパハンノキ(英語版)ヨーロッパアカマツ雑木林およびコナラ属シナノキ属カエデ属広葉樹林がある[1]

歴史

考古学的には、4世紀頃の遺跡が発見されている。文献資料としては、1228年北方十字軍によるものが初めてのものとなる。16世紀から18世紀にかけてはスウェーデン領であり、18世紀から第一次世界大戦まではロシアが統治した。また、第一次世界大戦時はドイツ軍が占領していた。

第二次世界大戦序盤の1939年9月28日、エストニアはソビエト連邦との間で相互援助条約を締結。この条約は相互に軍事的援助を行うことを目的としており、ソ連はヒーウマー島と隣のサーレマー島租借して海軍基地、航空基地を建設する権利を得た[2]

その後は、エストニア領・ソ連領となったが、1991年からはエストニア領となっている。

  • 有名な歴史的建造物のコプ灯台
    有名な歴史的建造物のコプ灯台
  • 北海岸にあるタフクナ灯台
    北海岸にあるタフクナ灯台
  • エンマステ村のヒツジの群れ
    エンマステ村のヒツジの群れ
  • タンメラ村にある古い農家
    タンメラ村にある古い農家
  • ソル博物館
    ソル博物館

脚注

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  1. ^ “Hiiumaa Islets and Käina Bay | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1997年6月5日). 2023年2月25日閲覧。
  2. ^ エストニアと相互援助条約を締結(『東京朝日新聞』昭和14年9月30日夕刊)『昭和ニュース辞典第7巻 昭和14年-昭和16年』p381 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
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