ブダペスト子供鉄道

ブダペスト子供鉄道
ブダペスト子供鉄道の列車
ブダペスト子供鉄道の列車
基本情報
起点 セーチェーニ山駅
終点 ヒューヴェシュヴェルジュ駅
駅数 7駅
開業 1948年7月31日
所有者 ハンガリー国鉄
運営者 ハンガリー国鉄
路線諸元
路線距離 11.2 km
軌間 760 mm
線路数 単線
電化方式 非電化
最高速度 20 km/h
セーチェーニ山駅(南)からヒューヴェシュヴェルジュ駅(北)
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ブダペスト子供鉄道は、ハンガリーの首都であるブダペストの第2区と第11区にまたがり存在する狭軌鉄道である。路線はセーチェーニ山(セーチェーニヘジュ)駅とヒューヴェシュ谷(ヒューヴェシュヴェルジュ)駅とを結ぶ11.2kmの単線非電化である。列車の平均速度は20km/hほどである。

子供鉄道との名は、ピオネール活動に由来し、正式名称は「ハンガリー国有鉄道非公開株式会社セーチェーニ山子ども鉄道」(MÁV Zrt. Széchenyi-hegyi Gyermekvasút)である。ハンガリー鉄道路線番号は7号線 (7-es számú vasútvonal) である。駅数は臨時駅を除いて7駅である。

概要

1947年に、ハンガリーの主要鉄道運営企業であったハンガリー国有鉄道 (MÁV) は、子供たちにより運営される鉄道の開設を決定した。いくつかの候補地が挙がったが、翌年、ハンガリー共産党中央委員会は最終的にブダ山地への建設を決めた。

軌間760mmのその狭軌鉄道は1948年4月11日に着工された。工費を節減するために、ボランティアや学生が動員され、彼らが山を開き、軌道を敷設した。この建設の功績は小説として出版されもした。並行してMÁVにより運転規則の訓練がおこなわれた。

最初の3kmの区間は1948年7月31日に開通した。1949年6月24日にはさらに3.7km延伸され、1951年に全通した。

ピオネール活動は、社会主義教育の道具であった。ピオネールの団員には、優秀で好成績の生徒だけが採用される。

この鉄道の、駅業務や機関車の運転などの主な職務は、大人の監督のもと、10歳から14歳の子供たちにより遂行される。技術職としては大人も参加する。

主な車両

  • Mk45形ディーゼル機関車 : 6両
  • ABamot形気動車 : 1両 (1929年製) [1]
  • 490形蒸気機関車 : 2両
  • C50形ディーゼル機関車 : 1両 (2軸、凸型車体) [1]
  • オープンタイプの客車 : 8両
  • 冬季用の客車 : 8両

交通アクセス

  • セーチェーニ山駅へは、モスクワ広場から市電61系統に乗って、終点で下車。
  • ヒューヴェシュヴェルジュ駅へは、ブダペストのモスクワ広場から市電61系統に乗り、セーチェーニ山方向へ2つ目の停留所であるヴァーロシュマヨル駅で、ブダペスト登山鉄道に乗り換え、終点で下車。

脚注

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  1. ^ a b RailfanEurope (英語)

関連項目