ラッツ

曖昧さ回避 この項目では、ラトビアの通貨について説明しています。その他の用法については「ラッツ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ラッツラトビア語lats複数形:lati)は、ラトビア通貨単位。Lsと略される。国際通貨コードは、LVL。補助通貨単位はサンティームスsantīms複数形:santīmisantīmu)で、1ラッツは100サンティームス。

2014年1月1日よりラトビアでもEU統一通貨のユーロを導入することになり、ラッツは2013年12月31日限りで通貨としての役割を終えた。

為替

1ラッツ=222.58円(2008年1月21日現在)。

1ユーロ=0.702804ラッツ。

歴史

ラッツは1922年にラトビア・ルーブルに替わって採用された(1ラッツ=50ルーブル)。語源はラトビア(Latvija)の頭3文字から。1940年以後ラトビアはソ連の一部となったため、ラッツにかわりルーブルが使用されることとなった。そして独立後の1993年から再びラッツが通貨として使用されるようになった。

1922年 - 1940年

第2次世界大戦以前の5ラッツ硬貨。ソ連時代には独立のシンボルとされた。

硬貨

1サンティムス硬貨、2サンティムス硬貨、5サンティムス硬貨、10サンティムス硬貨、20サンティムス硬貨、50サンティムス硬貨、1ラッツ硬貨、2ラッツ硬貨、5ラッツ硬貨の9種類が発行された。なお1ラッツ、2ラッツ、5ラッツは銀貨であった。

紙幣

1922年、20ラッツ紙幣、25ラッツ紙幣、50ラッツ紙幣、100ラッツ紙幣、500ラッツ紙幣の5種類の紙幣が発行され、その後1925年、5ラッツ、10ラッツ、20ラッツ紙幣も発行されるようになった。

1993年以降

硬貨

硬貨は1サンティームス硬貨、2サンティームス硬貨、5サンティームス硬貨、10サンティームス硬貨、20サンティームス硬貨、50サンティームス硬貨、1ラッツ硬貨、2ラッツ硬貨の8種類が発行されていた。

  • 1サンティームス
    1サンティームス
  • 2サンティームス
    2サンティームス
  • 5サンティームス
    5サンティームス
  • 10サンティームス
    10サンティームス
  • 20サンティームス
    20サンティームス
  • 50サンティームス
    50サンティームス
  • 1ラッツ
    1ラッツ
  • 2ラッツ
    2ラッツ

紙幣

紙幣は5ラッツ紙幣、10ラッツ紙幣、20ラッツ紙幣、50ラッツ紙幣、100ラッツ紙幣、500ラッツ紙幣の6種類が発行されていた。なお100ラッツ紙幣、および500ラッツ紙幣は希少とされる。

ユーロの導入

EU加盟に伴いラトビアでもユーロの導入が検討されてきた。2013年3月、ラトビア政府は2014年1月からのユーロ導入を欧州委員会に申請し、7月9日承認された[1]。これにより、2014年1月1日よりラッツに代わりユーロが通貨として利用されることになった。

脚注

  1. ^ NHKニュース-ラトビア来年1月からユーロ導入へ

関連項目

先代
ラトビア・ルーブル(英語版)
理由:ソ連ルーブルからの移行措置終了
比率:1ラッツ = 200ルーブル
ラトビアの通貨
1993年1月1日 – 2014年1月1日
次代
ユーロ
理由:欧州通貨統合
比率:1ユーロ = 0.702804ラッツ