リャスナ

曖昧さ回避 この項目では、中世ルーシの装飾品について説明しています。ベラルーシの村については「ラスナ (マヒリョウ州)」をご覧ください。

リャスナウクライナ語ロシア語: Рясна)は中世ルーシの装飾品である。女性の頭飾りや、ココシニクの外郭の飾りリボンの両面を挟み込むように固定させて身に着けた(画像1参照)。

概要

モンゴル到来以前の時代には、リャスナは金・銀・銅などの金属で作られており、側頭部に吊り下げていた。いくつかのちいさな金属板同士をつなぎ合わせるか、鎖のような連結方法が用いられており、長さは50cmに達した。その先端にはコルトをつけることもあった(画像2参照)。また、他の頭飾りと着合わせずに、単独で身につけることもできた。主に、キエフチェルニーヒウ、スタラヤ・リャザン(旧リャザン)[注 1]ノヴゴロドモスクワ周辺で発見されている。

15世紀から17世紀のリャスナには真珠や宝石が用いられた。19世紀から20世紀初めの上流階級の女性は、カーニバルの衣装にリャスナを飾った。一般民衆の民族衣装に用いられるリャスナは、糸、織物、ビーズなどによる房状のペンダントが、縞状の織物に付けられており、頭飾りの下部に飾りつけられた。

  • 画像1[注 2] 頭の扇状の飾りがココシニク、鎖状の飾りがリャスナ(真珠製)。
    画像1[注 2]
    頭の扇状の飾りがココシニク、鎖状の飾りがリャスナ(真珠製)。
  • 画像2 コルトとリャスナ
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    コルトとリャスナ
  • 画像3 中世ルーシのリャスナ
    画像3
    中世ルーシのリャスナ

注釈

  1. ^ 中世ルーシのリャザン公国の首都。モンゴルのルーシ侵攻によって荒廃し、後に付近に現リャザンが建設された。
  2. ^ 1903年の舞踏会(ru)(マスカレイド)での、公女の衣装をまとった女性(オリガ・オルロヴァ)の肖像画。ヴァレンティン・セローフ(ru)画。

参考文献

  • Рыбаков Б. Декоративно-прикладное искусство Руси X-XIII веков. Иллюстрированный альбом. Издательство "Аврора", Ленинград, 1971 г

外部リンク

  • Описание рясен // Ювелирное искусство Древней Руси

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