レオノール・デ・ボルボン

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓（父方の姓）はデ・ボルボン、第二姓（母方の姓）はオルティスです。

レオノール Leonor
ボルボン家
アストゥリアス女公レオノール（2023年）

全名	一覧参照 Leonor de Todos los Santos レオノール・デ・トードス・ロス・サントス
称号	アストゥリアス女公
身位	王太女（Princesa）
敬称	殿下（Alteza Real）
出生	(2005-10-31) 2005年 10月31日（18歳）スペイン・マドリードルベル国際病院
父親	フェリペ6世
母親	レティシア・オルティス
宗教	キリスト教カトリック教会
テンプレートを表示

スペイン王室

国王フェリペ6世王妃レティシアアストゥリアス女公レオノールソフィア王女国王フアン・カルロス1世（前国王）王妃ソフィア（前王妃）傍系王族ルーゴ女公爵エレナドン・フェリペ（スペイン語版）ドニャ・ビクトリア（スペイン語版）クリスティーナ王女イニャーキ・ウルダンガリンドン・フアン（スペイン語版）ドン・パブロ（スペイン語版）ドン・ミゲル（スペイン語版）ドニャ・イレーネ（スペイン語版）バダホス女公爵ピラールドニャ・シモネータ（スペイン語版）デ・ラ・トーレ子爵フアンドン・ブルーノドン・ベルトランドン・フェルナンドソリア女公爵マルガリータソリア公爵カルロス・スリタ（英語版）ドン・アルフォンソドニャ・マリア
表話編歴

スペイン王室

国王フェリペ6世
王妃レティシア
- アストゥリアス女公レオノール
- ソフィア王女

国王フアン・カルロス1世（前国王）
- 王妃ソフィア（前王妃）

傍系王族

ルーゴ女公爵エレナ
- ドン・フェリペ（スペイン語版）
- ドニャ・ビクトリア（スペイン語版）
クリスティーナ王女
イニャーキ・ウルダンガリン
- ドン・フアン（スペイン語版）
- ドン・パブロ（スペイン語版）
- ドン・ミゲル（スペイン語版）
- ドニャ・イレーネ（スペイン語版）
バダホス女公爵ピラール
- ドニャ・シモネータ（スペイン語版）
- デ・ラ・トーレ子爵フアン
- ドン・ブルーノ
- ドン・ベルトラン
- ドン・フェルナンド
ソリア女公爵マルガリータ
ソリア公爵カルロス・スリタ（英語版）
- ドン・アルフォンソ
- ドニャ・マリア

レオノール・デ・ボルボン・イ・オルティス（スペイン語: Leonor de Borbón y Ortiz^[1], 2005年 10月31日 - ）は、スペインの王族。スペイン王女、アストゥリアス女公。スペイン王位継承順位では現在第1位（推定相続人）に位置している。

事実上のスペイン次期王位継承者として、イサベル2世（1833年-1868年在位）以来のスペイン女王（女性国王）に即位するとされる。

人物・来歴

アストゥリアス公フェリペ（現スペイン国王フェリペ6世）と、その妻のアストゥリアス公妃レティシア（現王妃）の間の長女（第1子）として、マドリードのルベル国際病院で生まれた。2006年 1月14日にサルスエラ宮殿（英語版）において、マドリード大司教アントニオ・マリア・ロウコ・バレラ（英語版）枢機卿の主宰による洗礼式が行われた。洗礼にはスペイン王室の伝統に則ってヨルダン川から汲み上げられた水が使われた。洗礼の代父母は父方の祖父母である国王フアン・カルロス1世と王妃ソフィアの夫妻が務めた。

両親であるフェリペとレティシアは意図的にレオノールを守り、メディアなどに彼女のことが掲載されるのを防いできたとされる^[2]。

2014年の父の国王即位に伴い、アストゥリアス女公に叙せられた^[3]。スペイン王位継承法は男子優先長子相続制ではあり、現行の法では弟が誕生すれば王位継承権は弟が優先となり、アストゥリアス女公からインファンタ（infanta）の地位になるものの、現実的にはその可能性は低いと見られている。父王の即位によって、レオノールはヨーロッパの王室で最も若い王位継承者となった^[2]。

2023年10月、立太子宣誓式が行われた^[4]。これにより、レオノールは父王の後を継いで将来スペイン女王に即位することがスペイン国内外に宣言された。

趣味はチェロで6歳の頃から嗜んでいる。他に乗馬。

左利き^[5]。

2021年現在、身長は163cm^[6]。

教育

2007年9月から2021年9月までマドリード郊外の私立一貫校サンタ・マリア・デ・ロス・ロサレスで幼年～中等教育を受ける^[7]。2021年9月にイギリス・ウェールズのアトランティック・カレッジ（UWC）に入学^[8]。

軍務

2023年8月から、サラゴサにある陸軍士官学校に入校し、士官としての訓練を受けている。その後、海軍士官学校、空軍士官学校(サンティアゴ・デ・ラ・リベラ)にも入校し、合計で3年間にわたって軍事訓練を受ける予定。なお、2023年3月16日(現地時間)に実施された記者会見において、マルガリータ・ロブレス国防相は「議会君主制において、王位継承者は軍隊での経験と職歴を持つ必要がある」「王女が将来我が国の指導者になる上で、必要不可欠なステップ」という主旨の説明をしている^[9]^[10]^[11]。

脚注

[脚注の使い方]

注釈・出典

^ スペイン王室公式サイト（スペイン語）
^ ^a ^b “未来の女王、8歳スペイン王女の素顔” (日本語). AFPBB News. (2014年6月10日). https://www.afpbb.com/articles/-/3017303 2014年6月28日閲覧。
^ “Spanish constution”. 2014年6月18日閲覧。
^ “スペインのレオノール皇太子、議会で立太子の宣誓”. www.afpbb.com (2023年11月1日). 2024年1月7日閲覧。
^ https://www.hola.com/imagenes/realeza/casa_espanola/20180908129511/princesa-leonor-escribe-zurda-libro-covadonga/0-597-808/firmando-tcasareal-t.jpg
^ https://www.show.com.es/realeza/2021/2/2/ya-no-hay-nada-que-puedan-hacer-se-trata-de-la-infanta-sofia-4448.html
^ “Leonor se despide del Santa María de los Rosales: todas las fotos de su paso por el colegio” (スペイン語). Lecturas (2021年6月23日). 2022年1月9日閲覧。
^ “Spanish princess Leonor to attend UWC Atlantic College in Wales” (英語). BBC News. (2021年2月10日). https://www.bbc.com/news/uk-wales-56015904 2022年1月9日閲覧。
^ CNN(2023年3月16日)「スペインのレオノール王女、軍で３年間の訓練　将来の即位に備え」
^ VOGUE JAPAN(2023年3月17日)「スペイン王室のレオノール王女、3年間の軍事訓練に参加へ」
^ ELLE(2023年3月17日)「スペインの未来の女王、レオノール王女が士官学校へ　夏から3年間の軍事訓練」

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、レオノール・デ・ボルボンに関するカテゴリがあります。

Su Alteza Real la Princesa de Asturias （スペイン語）
Hello! magazine announcement of the birth （英語）
Spain's new royal makes her first appearance （英語）

先代フェリペ	アストゥリアス女公 2014年 -	次代 ―
上位 ― 本項人物が最上位	スペイン王位継承権者継承順位第1位	下位ソフィアスペイン王女

表話編歴世界の法定推定相続人
アフリカ	王子レロソリ・セーイソ（英語版）王太子ムーレイ・ハサン該当なし（選挙制）
アジア	王太子サルマン（英語版）王太子ジグミ・ナムゲル・ワンチュク王太子アルムタデー・ビラ該当なし（選挙制）秋篠宮文仁親王（皇嗣、推定）王太子フセイン（英語版）指定しないジョホール州首長イブラヒム・イスマイル（英語版）（事実上、選挙制）該当なし（秘密指定）副首長アブドッラー（事実上）王太子ムハンマド・ビン・サルマーン王子ティパンコーンラッサミチョト（推定）アブダビの首長世子ムハンマド（事実上、選挙制）
ヨーロッパ	該当なしブラバント女公エリザベート王太子クリスチャン侯世子アロイス大公世子ギヨーム公世子ジャック王太女カタリナ＝アマリア王太子ホーコンアストゥリアス女公レオノール（推定）王太女ヴィクトリアウェールズ公ウィリアム該当なし（選挙制）
オセアニア	ウェールズ公ウィリアムトゥポウトア・ウルカララ（英語版）
アメリカ州	ウェールズ公ウィリアム

表話編歴スペイン金羊毛騎士団員
主権者	スペイン王フェリペ6世 (1981)
騎士	前スペイン王フアン・カルロス1世 (1941) スウェーデン王カール16世グスタフ (1983) 前日本天皇明仁上皇 (1985) 前オランダ女王ベアトリクス (1985) デンマーク女王マルグレーテ2世 (1985) 前ベルギー王アルベール2世 (1994) ノルウェー王ハーラル5世 (1995) 旧ブルガリア王シメオン2世 (2004) ルクセンブルク大公アンリ (2007) ハビエル・ソラナ (2010) ヴィクター・ガルシア・デ・ラ・コンチャ（スペイン語版） (2010) ニコラ・サルコジ (2011) エンリケ5世イグレシアス（スペイン語版） (2014) アストゥリアス女公レオノール (2015)
括弧内は騎士団加入年