ロシア研究モジュール

ロシア研究モジュール(Russian Research Module)は、国際宇宙ステーションにあるロシアのコンポーネントであり、ロシアが科学実験や研究を行うための施設である。ISSの当初の設計では、2つの研究モジュールが設けられる計画であったが、予算の問題のため、そのうちの1つは汎用ドッキングモジュールとともにプログラムの初期の段階で中止となり、1つだけになった。研究モジュールは、2010年以降に打ち上げられ、組み立てられる予定であったが、さらに予算不足が続いたため、2007年にもう1つの研究モジュールについても計画の中止が決定された。

現在の計画では、ISSのロシア提供要素の科学的な用途に用いられるモジュールは、ザーリャの基本機能モジュール(Functional Cargo Block)をベースとした多目的実験モジュールとなる予定で、当初予定の2機が中止となった後に承認された。

さらに、ロシア提供要素には2つの小さなモジュールであるミニ・リサーチ・モジュール1ミニ・リサーチ・モジュール2もある。ミニ・リサーチ・モジュール1は、科学電力プラットフォームに搭載される予定だったドッキングと貯蔵のモジュールを実装しており、ミニ・リサーチ・モジュール2は当初Docking Compartment 2として計画されていて一度中止されたが、2009年にプログレスM-MIM2によって打ち上げられた。ミニ・リサーチ・モジュール1は2010年にアメリカ航空宇宙局スペースシャトルによって打ち上げられた。

ロシア提供要素の製造者であるS.P.コロリョフ ロケット&スペース コーポレーション エネルギアは、汎用ドッキングモジュールとさらに2つの科学/エネルギーモジュールを2013年から2015年頃に追加することによって、当初のISSの計画に近いものを実現しようとしている[1][2]

出典

  1. ^ “Russia Needs Billions More To Complete Its ISS Segment”. Space-Travel.com (2008年4月14日). 2009年1月29日閲覧。
  2. ^ Sergei Shamsutdinov (2008年7月). “Program for Development of the Russian ISS Segment” (Russian). Novosti Kosmonavtiki. 2009年2月15日閲覧。
概要
構成要素
  • ザーリャ(基本機能モジュール)(FGB)
  • ズヴェズダ(サービスモジュール)
  • ユニティ(ノード1)
  • ハーモニー(ノード2)
  • トランクウィリティー(ノード3)
  • デスティニー(実験用)(USLab)
  • コロンバス(実験用)
  • きぼう (PM, ELM-PS, EF)
  • クエスト(エアロック)
  • ラスヴェット (MRM 1)
  • ポイスク (MRM 2)
  • レオナルド (PMM)
  • キューポラ
  • 統合トラス構造 (ITS)
  • ナウカ(多目的実験モジュール)(MLM)
  • 欧州ロボットアーム (ERA)
  • プリチャル
支援機材
  • カナダアーム2 (MSS/SSRMS)
  • デクスター (SPDM)
  • ストレラ・クレーン
  • きぼう(ロボットアーム)
  • 船外保管プラットフォーム (ESP)
  • エクスプレス補給キャリア (ELC)
  • 与圧結合アダプタ (PMA)
  • 電気系統(英語版)
  • 生命維持システム
複数回使用
  • 多目的補給モジュール (MPLMs)
  • きぼう (ELM-ES)
  • ピアース(エアロック / ドッキングモジュール)(DC-1)
キャンセル
  • 推進モジュール
  • セントリフュージ実験モジュール (CAM)
  • 居住モジュール
  • 乗員帰還機 (CRV/ACRV)
  • 汎用ドッキングモジュール (UDM)
  • ロシア研究モジュール (RM)
  • 暫定制御モジュール (ICM)
  • ロシアのノードモジュール (NM)
  • 科学電力モジュール (SPM)
  • ノード4
補給機
現行
予定
過去
  • カテゴリ Category:国際宇宙ステーション
  • ポータル Portal:宇宙開発