北ドイツ連邦

北ドイツ連邦
Norddeutscher Bund (ドイツ語)
ドイツ連邦
シュレースヴィヒ公国
プロイセン王国
1867年 - 1871年 ドイツ帝国
ドイツ国
ドイツの国旗 ドイツの国章
国旗国章
国歌: ラインの護り(非公式)
Die Wacht Am Rhein(ドイツ語)
ドイツの位置
北ドイツ連邦の領域(赤色)
公用語 ドイツ語デンマーク語東フリジア語北フリジア語チェコ語リトアニア語ポーランド語ソルブ語イディッシュ語
宗教 多数派:プロテスタントルーテル教会カルヴァン主義合同教会
少数派:カトリックユダヤ教
首都 ベルリン
連邦主席(英語版)
1867年 - 1871年 ヴィルヘルム1世
プロイセン国王
連邦宰相
1867年 - 1871年オットー・フォン・ビスマルク
(プロイセン首相)
変遷
北ドイツ連邦条約(英語版) 1866年8月18日
憲法採択1867年4月16日
普仏戦争1870年7月19日
ドイツ統一1871年1月18日
通貨Vereinsthaler
ドイツの歴史
ドイツの国章
東フランク王国
神聖ローマ帝国
プロイセン王国 ライン同盟諸国
ドイツ連邦
北ドイツ連邦 南部諸国
ドイツ帝国
ヴァイマル共和政
ナチス・ドイツ
連合軍軍政期
ドイツ民主共和国
(東ドイツ)
ドイツ連邦共和国
(西ドイツ)
ドイツ連邦共和国
北ドイツ連邦の地図

北ドイツ連邦(きたドイツれんぽう、: Norddeutscher Bund: North German Confederation)は、1867年4月26日にドイツ北部のプロイセン王国を主体に22の領邦から成立した連合体を指す。1871年ドイツ帝国ドイツ国)の母体となり、機構の大部分は引き継がれた。

なお北ドイツ連邦は連邦国家(:Bundesstaat)ではなく、領邦自由都市の緩やかな連合体すなわち国家連合:Staatenbund)であるとし、北ドイツ同盟と訳す考えもある[1]

背景および制度

普墺戦争に勝利したプロイセン王国は、オーストリアの主導するドイツ連邦を解体し、ドイツ関税同盟によってかねてから結びつきの強かったドイツ北部諸邦と連合する連邦国家を成立させた。連邦主席(de:Bundespräsidium)はプロイセン国王が務め、宣戦・講和・条約締結ならびに陸海軍を指揮する権利を占有した。北ドイツ連邦の連邦宰相(ドイツ語版)はプロイセン首相であるオットー・フォン・ビスマルクが務め、また連邦参議院(ドイツ語版)議長も兼任した。プロイセン王国だけで国土・人口の8割以上を占めたが、主権は各領邦に残された。ビスマルクは各邦有鉄道の統一を試みるがついにかなわず、ワイマール憲法まで実現は待たなければならなかった。バイエルン王国を中心とするドイツ南部の諸邦には反プロイセン・親オーストリアの気風があったため、ビスマルクはまずオーストリアを除く小ドイツ主義によるドイツ統一を目指した。バイエルンには帝国郵便の本拠レーゲンスブルクがあった。

連邦政府の組織としては、諸邦の代表による連邦参議院と男子普通・直接選挙による連邦議会(ドイツ語版)があり、連邦議会は立法権および予算審議権を有したが、内閣は存在せず、事実上主席と宰相が認めない限り何一つ決定できない仕組みだった。北ドイツ連邦の存続期間を通して、連邦主席はヴィルヘルム1世、連邦宰相はビスマルクであった。

加盟諸邦

北ドイツ連邦に加盟しなかった他の主なドイツ諸邦

脚注

  1. ^ 「北ドイツ同盟」を用いる例に、栗城壽夫『一九世紀ドイツ憲法理論の研究』信山社 がある。

関連項目

領邦
連合・同盟
事件
人物
  • ヴィルヘルム1世(ドイツ皇帝)
  • ガーゲルン(ドイツ語版)
  • カール1世(ヴュルテンベルク王)
  • クリスチャン9世(デンマーク王)
  • シムソン(ドイツ語版)
  • シュタイン
  • ドロイゼン
  • ナポレオン3世(フランス皇帝)
  • バッサーマン(ドイツ語版)
  • ハルデンベルク
  • ビスマルク
  • フィヒテ
  • フランツ2世(神聖ローマ皇帝)
  • フランツ・ヨーゼフ1世(オーストリア皇帝)
  • フリードリヒ・ヴィルヘルム3世(プロイセン王)
  • フリードリヒ・ヴィルヘルム4世(プロイセン王)
  • ブルム(ドイツ語版)
  • フンボルト
  • ボイスト
  • メッテルニヒ
  • ヨハン(ザクセン王)
  • ヨハン大公(ドイツ国摂政)
  • ルートヴィヒ2世(バイエルン王)
関連項目
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