本間龍

本間 龍(ほんま りゅう、1962年8月4日[1] - )は、日本ノンフィクション作家・元博報堂社員。

人物

東京出身[1]。1985年、獨協大学法学部卒業[2][3]ぺんてるを経て、1989年、博報堂に中途入社し、営業職を担当[1]。2006年同社退職後、在職中に発生した損金補填にまつわる詐欺容疑で逮捕・起訴され、栃木県の黒羽刑務所に1年間服役[1]

出所後、その体験をつづった『「懲役」を知っていますか?』(学習研究社)で作家デビュー[1]。メディアと原発、司法行政と刑務所システムをテーマに作家活動をしている[1]

2023年9月7日、ジャニーズ事務所ジャニー喜多川の性加害問題をめぐって開いた記者会見に出席した。ジャニーズ事務所側の「会社名の変更はしない」という発表に対し、本間は「ジャニーの名前を今後も冠し続けることはあまりに常識はずれである。ヒトラー株式会社とかスターリン株式会社という会社はない。それだけの罪を犯したという自覚が足りないのでは」という質問を行い話題となった[4]。これに東山紀之は「おっしゃる通りだと思います」と回答[4]。その後、当初の方針から一転し、10月2日の記者会見でジャニーズ事務所の社名をSMILE-UP.へ変更することが発表された。なお、この10月2日の記者会見では、本間が「NGリスト」に入れられていたことが判明している[5]

著書

単著

  • 『「懲役」を知っていますか? ―有罪判決がもたらすもの―』学習研究社 2009 ISBN 978-4054041677
  • 『名もなき受刑者たちへ ―「黒羽刑務所第16工場」体験記―』宝島社 2010 (宝島sugoi文庫) ISBN 978-4796678599
  • 『電通と原発報道 ―巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ―』亜紀書房 2012 ISBN 978-4750512105
  • 『大手広告代理店のすごい舞台裏 ―電通と博報堂が圧倒的に強い理由―』アスペクト 2012 ISBN 978-4757220928
  • 『転落の記 ―私が起こした詐欺事件、その罪と罰―』飛鳥新社 2012 ISBN 978-4864101325
  • 『原発広告』亜紀書房 2013 ISBN 978-4750513287
  • 『原発広告と地方紙 ―原発立地県の報道姿勢―』亜紀書房 2014 ISBN 978-4750514185
  • 『原発プロパガンダ』岩波書店 2016(岩波新書 新赤版) ISBN 978-4004316015
  • 『電通巨大利権 ―東京五輪で搾取される国民―』サイゾー 2017 ISBN 9784866250939
  • 『メディアに操作される憲法改正国民投票』岩波書店 2017 (岩波ブックレット) ISBN 978-4002709727
  • 『ブラックボランティア』角川書店 2019 ISBN 9784040821924

共著

  • 『だれがタブーをつくるのか : 原発広告・報道を通して日本人の良心を問う』鈴木邦男共著 亜紀書房 2013 ISBN 978-4750513027
  • 『広告が憲法を殺す日 国民投票とプロパガンダCM』南部義典共著 集英社新書 2018 ISBN 978-4087210316

出演

ウェブ番組

ラジオ

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f dzero作家情報
  2. ^ 電通支配はこうして原発報道を歪めてきた(ビデオニュース・ドットコム
  3. ^ 「原発広告」の欺瞞を元博報堂の営業マンが激白(ダイヤモンド社
  4. ^ a b “「ヒトラー株式会社やスターリン株式会社と同じだ」ジャニーズ名称存続で波紋:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2023年10月12日閲覧。
  5. ^ FNNプライムオンライン (2023年10月11日). “ジャニーズ事務所会見“NG記者6人”に聞く「質問したかったことは?」 【本間龍氏・松谷創一郎氏・尾形聡彦氏・佐藤章氏・ 鈴木エイト氏・望月衣塑子氏】 | FNNプライムオンライン”. FNNプライムオンライン. 2023年10月12日閲覧。

外部リンク

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