王道

王道(おうどう)

一般

思想

  1. 儒教における理念[1]。夏・時代の理想とされた、優れた王がなすべき方法、選択(道)。
    • 書経』周書洪範篇(洪範九疇)によると、箕子は周の武王に対し、王道は無偏無党(公平中立)である等と唱えている。
    • 孟子が定義した政道の類型のひとつ[1]。「仁徳」による統治のこと。対比形は「覇道」(武力や策略による統治)。孟子#王覇を参照。
  2. 古代ギリシアの表現で、(王のための)楽な手段の意[1]エウクレイデス(ユークリッド)が幾何学の学習について、下記「王の道」になぞらえてエジプト王プトレマイオス1世に言った言葉「学問に王道なし」が由来[2]。日本語表現ではこの意味では「学問に王道なし」以外にほとんど用いられない[1]
  3. 上記1.から転じ、ものごとを進めるにあたって正しいと思われる方法のこと[1]。正攻法、定番、定石、典型。

交通

「王道」と訳されることもある語句の一覧。

固有名詞

  • 人名
    • 王道 (元) - 元の政治家。『新元史』に伝がある。
  • 作品名
    • 王道 (小説)(フランス語版) - アンドレ・マルロー作の1930年の短編小説。
    • 王道 (テレビドラマ) - 韓国KBSにより制作、放送された1991年のテレビドラマ。「ワンド」と読む。
  • 企業・団体等の名
    • 王道 (プロレス団体) - 2016年にプロレスラーのが設立した株式会社ならびにプロレス団体。

脚注

  1. ^ a b c d e 『王道』 - コトバンク
  2. ^ 『学問に王道なし』 - コトバンク
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