登別マリンパークニクス

登別マリンパーク ニクス
Noboribetsu MarinePark
NIXE
施設情報
事業主体 登別市第三セクター[1][2]

民間(加森観光)[1][2]
管理運営 株式会社北海道マリンパーク
開館 1990年(平成2年)7月20日[3]
所在地 北海道登別市登別東町1丁目[3]22
位置 北緯42度27分17.9秒 東経141度10分55.9秒 / 北緯42.454972度 東経141.182194度 / 42.454972; 141.182194座標: 北緯42度27分17.9秒 東経141度10分55.9秒 / 北緯42.454972度 東経141.182194度 / 42.454972; 141.182194
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株式会社北海道マリンパーク
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
059-0464
北海道登別市登別東町1-22
本店所在地 059-0492
北海道登別市登別東町1-22
設立 1988年(昭和63年)4月14日[要出典]
業種 サービス業
法人番号 6430001057420 ウィキデータを編集
事業内容 水族館の運営など
代表者 宮﨑 靖志(代表取締役
資本金 4億5千万円(2011年(平成23年)1月14日時点)[要出典]
発行済株式総数 9千株(2011年(平成23年)1月時点)[要出典]
従業員数 28人(2012年(平成24年)7月時点)[2]
主要株主 加森観光[1][2]
外部リンク https://www.nixe.co.jp/
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登別マリンパークニクス(のぼりべつマリンパークニクス)は、北海道登別市に所在する日本水族館[3]。 「北欧ロマンと海洋ファンタジー」をテーマにしている。登別駅より徒歩約5分。

概要

北海道最大の水族館を開設する構想を実現するため[4]登別市が中心になって登別市内の企業42社が出資して運営主体となる第三セクター会社を設立し[2]、総事業費約73億円を投じて[2]1990年(平成2年)7月20日に開業したのが始まりである[3]

中央にシンボルでもある「ニクス城」が置かれており[2]、このモデルは北欧デンマークイーエスコウ城である。

城の内部は海洋ファンタジー館となっており[5]、巨大な水槽があり数多くの魚たちを見ることが出来る。

城の周りには北欧風の建物が並んでおり[2][6]、土産品店やイルカアシカペンギンショーなどを開催している。

開業当初の1カ月で約23万人の入館者があり[6]、開業2年間は年間60万人以上の入館者を集めていた[2]

しかし、開業3年目以降はバブル崩壊による景気低迷や開業人気の剥落などが重なって入館者が年間40万人台へ急速に落ち込み、開業2年目まで並みの年間約60万人の集客を前提としていたため、赤字へ転落することになった[2]

そのため、1997年(平成9年)には第三セクターの運営に参画していた民間企業が事実上撤退し、登別市が事実上丸抱えする状況に陥った[7]

その結果、運営母体となっていた「北海道マリンパーク」は2001年(平成13年)1月時点で約40.3億円の累積債務等を抱えて経営危機に陥り、2001年(平成13年)1月18日に登別市と加森観光、北海道マリンパークの3者の間で「経営改善策」について基本合意して覚書に調印し、マリンパークの経営権を加森観光へ譲渡することとなった[1]

この再建策で登別市が所有していた持ち株25%(出資額1億円)を無償譲渡して加森観光が筆頭株主となり[1]、「北海道マリンパーク」は第3セクターから民間企業となった[2]

そして、登別市が当園の建物を約8億円で買収した上で10年間無償で貸与することで[1]、これによって登別市は固定資産税の納入を実質的に免除する形になり、「北海道マリンパーク」は固定資産税と建物の減価償却費の負担がなくなることになった。

また、当時抱えていた有利子負債約37億円のうち最大の債権者となっていた清水建設系列の清水不動産に約27億円の債権を市に無償譲渡するよう依頼すると共に[1]、残りの約10億円のうち約8億円は先述した登別市が当園の建物を買収したことで解消され[1]、有利子負債のほとんどが実質的に免除された。

加森観光の傘下に入った後、当園は入館者を年間25万人〜30万人と見込んで、その水準で採算が取れるように従業員の削減を図り、開業時に正社員100人以上で約200人のアルバイトという陣容だったものを、2012年(平成24年)7月時点で正社員28人以上で約50人のアルバイトと各々約4分の1に削減して経費圧縮を図った[2]

また、調理師による手作り感のある料理を導入することで食事の印象を改善すると共に、海外からの外国人客の集客を増やして入館者の約34%までその比率を引き上げるなどして、売上の拡大と安定化を図った[2]

この様に登別市が主導して進めた有利子負債と固定資産税、建物の減価償却費の事実上の免除に、加森観光が主導して進めた経費圧縮や売上の拡大などが相乗効果を発揮して2006年(平成18年)からは単年度黒字へ転換し[2]、累積赤字を10分の1の約0.5億円まで削減した[2]

施設

  • ニクス城
内部は巨大な水族館となっている[5]。入口には、高さ8mのクリスタルタワー水槽が、また、2つのアクアトンネルがある。
また、タッチプールでは、ヒトデナマコだけでなく、エイカブトガニまで触ることができる。
ニクス城前の広場をペンギンが散歩するパレードが人気。
パレードは通年で実施しており、季節によってパレードを行うペンギンが異なる。(キングペンギンジェンツーペンギンケープペンギン)
  • 陸族館:民営化後の新設[2]
  • 遊園地「ニクスランド」
観覧車、メリーゴーランド、クジラの汽車、ポルターガイストの館、バッテリーカー等現金遊具を設置。

園内には、欧風の手回しオルガンの音楽が流れ、異国情緒が感じられる。

営業

  • 入場料
おとな(中学生以上) 3,000円
こども(4歳~小学生) 1,500円
乳幼児(3歳以下) 無料
  • 営業時間:9:00 - 17:00
  • 休館日:4月上旬の保守点検日(5日間程度)のみ

繁殖

日本動物園水族館協会繁殖賞を受賞した生物は以下の通りである。

アクセス

その他

  • 登別マリンパークニクスの前庭である登別ビーチパークでは、2001年度より毎年7月に「わくわく広場のぼりべつ」という祭りが2日にわたって行われる[8][9]

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d e f g h “登別市と加森観光が記者会見し、北海道マリンパークの再建策を示す”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2001年1月24日)
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 鞠子理人(2012年7月21日). “登別マリンパークの経営順調、累積赤字10分の1に削減”. 室蘭民報 (室蘭民報社)
  3. ^ a b c d “登別マリンパークオープン”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1990年7月20日)
  4. ^ “全道一の水族館目指す登別の「道マリンパーク」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1987年1月31日)
  5. ^ a b “北欧風水族館 登別マリンパーク 来月20日オープン”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1990年6月19日)
  6. ^ a b “爆発 ほっかいどう観光 下”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1990年9月2日)
  7. ^ “波動 民間撤退の「登別マリンパークニクス」 経営手腕問われる市 減少続く入場者 新オーナー探しも”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1997年4月8日)
  8. ^ 登別市観光課・観光イベント情報
  9. ^ 室蘭民報ニュース『登別「わくわく広場」開幕、多くの来場者で大にぎわい』(2008年度)

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、登別マリンパークニクスに関連するカテゴリがあります。
  • 登別マリンパークニクス[1]
  • 登別マリンパークニクス (@marinepark_nixe) - X(旧Twitter)
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