稲垣 啓太（いながき けいた、1990年〈平成2年〉6月2日 - ）は、日本のラグビーユニオン選手。ポジションはプロップ。JAPAN RUGBY LEAGUE ONE・埼玉パナソニックワイルドナイツに所属している。
プロフィール
略歴
3兄弟の末弟。小学校時代には体重が100キロを超える体格になっていた。小中は野球で捕手をやっていたが[11][12]、兄が新潟県立新潟工業高校でラグビーを始め、兄とパスをしたことがきっかけで、14歳から新潟市ジュニアラグビースクールでラグビーを始めた。デビュー試合は花園ラグビー場だった。
2009年、新潟工業高校卒業後、関東学院大学に入る。なお新潟工業高校時代、高校日本代表に選ばれ[13]、第32回高校東西対抗試合の参加メンバーに選出された[14]。
2012年、関東学院大学ラグビー部の主将に就任した[15]。主将となった大学4年時に関東リーグで7敗、入れ替え戦も敗戦し関東学院大学としては31季ぶりの2部リーグに降格した。その時は人目もはばからず涙した[16]。
2013年、関東学院大学卒業後、パナソニックワイルドナイツにプロ選手として加入[17]。同年8月31日に行われたジャパンラグビートップリーグ第1節の近鉄ライナーズ戦にて先発出場で公式戦初出場を果たす[18]。また同年度シーズンの新人賞に堀江恭佑と共に選ばれた[19]。
2014年11月15日に行われたリポビタンDツアールーマニア戦で日本代表初キャップを獲得した[20]。
2015年、レベルズに加入[21]。また同年8月にラグビーワールドカップ2015の日本代表に選出された[22]。さらに同年12月にはスーパーラグビーの日本チームサンウルブズの2016年スコッドに入った[23]。
2019年には、自国開催のワールドカップ日本代表に選出された[24]。稲垣は全5試合に出場し、プールステージ第4戦の対スコットランド戦で日本代表で自身初にして勝ち越しとなるトライを決める[25]など、日本代表初の決勝トーナメント（8強）進出に貢献した。
2022年1月、ファッションモデルでアルティメット選手の新井貴子と結婚したことを発表した[10]。
2023年9月10日、ワールドカップ2023（フランス大会）プール戦第1試合（チリ戦）[26]において50キャップ目を獲得。両チームの入場よりも先に、1人でフィールドに登場する演出で称えられた[27]。
受賞歴
テレビ
CM
出典
- ^ 新潟）ラグビーＷ杯代表、稲垣選手が母校・新潟工に凱旋 . 朝日新聞デジタル（2015年10月21日）. 2017年12月18日閲覧。
- ^ “ラグビー選手・稲垣啓太 「笑う」とか「笑わない」とかじゃない、29歳の思考と本音”. THE ANSWER スポーツ文化・育成＆総合ニュースサイト. 2021年11月7日閲覧。
- ^ 47NEWS (2020年10月2日). “「笑わない男」稲垣、ラグビーへの熱い思いを語る Ｗ杯日本大会から１年 ｜ 47NEWS”. 47NEWS. 2021年11月7日閲覧。
- ^ “新井貴子が結婚“笑わない男と笑い合える日常”父は元近鉄の新井宏昌氏”. 日刊スポーツ (2022年1月26日). 2022年1月26日閲覧。
- ^ “稲垣啓太がモデル風に決める オシャレ番長のライダース姿に絶賛「かっっっっこイイ」”. THE ANSWER スポーツ文化・育成＆総合ニュースサイト. 2021年11月7日閲覧。
- ^ “日本代表プロップ稲垣啓太 “笑わない男”の素顔は“おしゃれ番長”、インスタで見事な着こなし披露 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年11月7日閲覧。
- ^ “新潟出身の中日・笠原祥太郎が中学野球部の先輩ラグビー稲垣啓太の「笑わない男」に対抗!? 来季は「失わない男」だ”. 中日スポーツ (2019年12月22日). 2019年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月23日閲覧。
- ^ 笑わない男、１１年前の涙 大学リーグ２部転落、「準備徹底」の原点 ラグビー代表・稲垣選手 . 朝日新聞デジタル（2023年9月30日）. 2023年9月30日閲覧。
- ^ U20日本代表メンバープロフィール JRFU
- ^ a b “ラグビー“笑わない男”稲垣啓太、モデルの新井貴子と結婚「お互いを助け合って支え合う存在」”. スポーツ報知 (2022年1月26日). 2022年1月26日閲覧。
- ^ 稲垣啓太の最強伝説 年長で40キロ超 幼稚園床貫通
- ^ 第88回 日本開催ラグビーW杯開幕！ 日本代表に野球経験者は？
- ^ 高校ラグビー日本代表インタビュー . machimado. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 第32回 全国高校東西対抗試合 . 日本ラグビーフットボール協会（2009年1月5日）. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 関東学大 ＰＲ稲垣主将「負けから何を考えるか」 . ラグビー共和国 (2012年5月26日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ “日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2019年11月24日閲覧。
- ^ 2012年度引退／退部選手および2013年度新加入選手のお知らせ . パナソニックワイルドナイツ公式サイト. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 近鉄ライナーズ vs パナソニック ワイルドナイツ . ジャパンラグビートップリーグ公式サイト. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 2013-2014 表彰 . ジャパンラグビートップリーグ公式サイト. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 日本代表・山田章仁、稲垣啓太。世界最高峰「スーパーラグビー」に挑む選手たち vol.1 . J SPORTS（2015年2月13日）. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 稲垣啓太選手 スーパーラグビー メルボルン・レベルズ入りのお知らせ . パナソニックワイルドナイツ公式サイト. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2015」最終登録メンバー . 日本ラグビーフットボール協会（2015年8月31日）. 2017年12月18日閲覧。
- ^ サンウルブズで新たな歴史を 大野、堀江、山田、矢富、ピシらスコッド入り！ . ラグビー共和国 (2015年12月21日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2019」最終登録メンバーのお知らせ . 日本ラグビーフットボール協会（2019年8月29日）. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “稲垣7年目で魂の代表初トライ 「一番いい舞台で一番いいトライ」”. デイリースポーツ online. 2019年10月13日閲覧。
- ^ “ラグビーワールドカップ2023フランス大会 チリ代表”. JRFU. 2023年9月11日閲覧。
- ^ “【ラグビーＷ杯】稲垣啓太、Ｗ杯開幕戦で日本代表１８人目の５０キャップ「巡り合わせ感じる」 単独入場の演出も…”. スポーツ報知 (2023年9月10日). 2023年9月10日閲覧。
- ^ 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン. “「NTTリーグワンアワード2022」受賞者決定のお知らせ”. JAPAN RUGBY LEAGUE ONE（リーグワン）公式サイト. 2022年5月31日閲覧。
- ^ 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン. “NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23アワード 受賞者決定のお知らせ”. JAPAN RUGBY LEAGUE ONE（リーグワン）公式サイト. 2023年5月23日閲覧。
- ^ “「突然ですが占ってもいいですか」に出演した占い師の名前を全員公開【常に更新】”. 占いバンク. 2023年5月12日閲覧。
- ^ “吉沢亮が稲垣啓太に先越される マイナビバイト「バイト探しサムライ」新CM”. CINRA. (2020年1月31日). https://www.cinra.net/news/20200131-mynavi 2020年12月20日閲覧。
- ^ “ラグビー稲垣啓太選手らがパナソニックのTVCMに出演 稲垣選手「内心は笑顔です」”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2020年3月5日). https://thetv.jp/news/detail/225769/ 2020年12月10日閲覧。
- ^ ラムダッシュTVCM 稲垣啓太さん 福岡堅樹さん篇【パナソニック公式】 - YouTube
- ^ “稲垣啓太さんを起用した「新潟米」新ＣＭについて”. JA全農にいがた (2020年10月6日). 2020年12月10日閲覧。
- ^ 『岡崎体育さんと稲垣啓太選手が全力熱演！SMBCグループ 新テレビCM11月20日(土)よりOA』（プレスリリース）三井住友銀行、2021年11月19日。https://kyodonewsprwire.jp/release/202111183587。2022年12月24日閲覧。
関連項目
外部リンク
- パナソニック 選手・スタッフ紹介
- ヒト・コミュニケーションズサンウルブズ PLAYERS & STAFF
- ラグビーワールドカップ2015日本代表 稲垣 啓太
- 稲垣啓太 (@Gaki_keita01) - X（旧Twitter）
- 稲垣啓太 (@gaki.keita) - Instagram
- Inagaki Keita Rugby Union
- U20日本代表メンバープロフィール
 歴代ラグビー日本代表キャップ保持者【FW：プロップ（PR）篇：109名】 |
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| 1930年代 (7名) | - 岩下秀三郎
- 太田義一
- 伊集院浩
- 西垣三郎
- 佐々倉太郎
- 西海一嗣
- 太田巌
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| 1950年代 (7名) | - 関川哲男
- 夏井末春
- 簔口一光
- 南義明
- 藤晃和
- 小林清
- 結城昭康
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| 1960年代 (11名) | |
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| 1970年代 (11名) | - 下薗征昭
- 黒坂敏夫
- 原進
- 飯降幸雄
- 吉野一仁
- 高田司
- 宮内正幸
- 仲山健
- 安井敏明
- 豊田偉明
- 洞口孝治
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| 1980年代 (10名) | |
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| 1990年代 (10名) | |
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| 2000年代 (22名) | |
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| 2010年代 (26名) | |
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| 2020年代 (5名) | |
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- プロップ
- フッカー
- FWフロントロー以外
- スクラムハーフ
- BK9番以外
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受賞歴 |
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| 2000年代 | |
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| 2010年代 | |
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- MVP
- POMVP
- 新人賞
- 最多TG
- 得点王
- Bキッカー
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| 2000年代 | |
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| 2010年代 | - 10-11:久保知大, 畠山健介
- 11-12:平島久照, 畠山健介
- 12-13:安江祥光, 畠山健介
- 13-14:稲垣啓太, 畠山健介
- 14-15:稲垣啓太, 山下裕史
- 15-16:稲垣啓太, 浅原拓真
- 16-17:稲垣啓太, 伊藤平一郎
- 17-18:稲垣啓太, ヴァルアサエリ愛
- 18-19:稲垣啓太, 山下裕史
- 19-20:中止
- 20-21:稲垣啓太, 垣永真之介
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埼玉パナソニックワイルドナイツ – 2023年-2024年シーズンスコッド |
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日本 新潟県新津市（現：新潟市秋葉区）
