管賀江留郎

かんが えるろう

管賀 江留郎
別名 kangaeru2001
職業 著作家[注釈 1]
著名な実績戦前の少年犯罪』(2007年
肩書き 少年犯罪データベース主宰
公式サイト 少年犯罪データベース
少年犯罪データベースドア
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管賀 江留郎(かんが えるろう)は、日本の著作家。ウェブサイト少年犯罪データベース」を主宰している。

人物

戦前の少年犯罪」も参照

2001年にkangaeru2001というハンドルネームを用いて、すでに閉鎖されていたウェブサイト「少年犯罪を考える」のミラーサイトを開設。これが契機となり、2004年からは自身の調査に基づく「少年犯罪データベース」を主宰し、少年犯罪の網羅的な事例データベースの構築を目指している[1][注釈 2]2006年12月に刊行された『犯罪不安社会』[注釈 3]において「少年犯罪データベース」が紹介されている[2]

2007年10月には『戦前の少年犯罪』を上梓する。社会運動家の森田ゆりが管賀江留郎を築地書館に紹介したという。発売当初からインターネット上で話題となり、新宿紀伊國屋書店が特集[注釈 4]を組んだことなどから、この種の本としては異例の売れ行きとなった[3][4]

同書を著す際に名乗った管賀江留郎というペンネームは、前述したウェブサイト「少年犯罪を考える」の「かんがえる」に由来する。考察より先に根拠を提示して共有できるようにするという当初の心意気を、これからも忘れないという意が込められているという[1]覆面作家ではあるものの、論稿が掲載された毎日新聞やゲストとして出演した「博士も知らないニッポンのウラ[5]において顔は公開している。

現在も国立国会図書館にこもって、古い新聞雑誌をひたすら読み続ける日々を送っている[6][7]。また次回作として『戦前の少年犯罪』に続く「戦後編」を執筆中である[8][9]

著作等

著書

寄稿

  • 「濃密な関係ほど憎しみ抱く機会増える つきあい希薄化のなか家族は伝統回帰」[12]毎日新聞2008年2月15日付朝刊、12版、6面、論点 なぜ目立つ家族殺人[注釈 5]
    縮刷版通巻第698号、532頁。定期刊行物コード 4910083110281-05714。
  • 「暗黒の少年犯罪史」[13]不思議ナックルズ』VOL.14、ミリオン出版、2008年4月、73-76頁。
    ISBN 978-4-8130-6223-3。
  • 「『昭和ニート』の狂乱トンデモ事件簿」[14][15]『m9』Vol.1、晋遊舎、2008年4月、53-59頁。
    ISBN 978-4-88380-762-8。
  • 「悪の貴公子 谷口富士郎事件」[16]明治・大正・昭和・平成 実録 殺人事件がわかる本』洋泉社〈別冊映画秘宝 MURDER WATCHERS[注釈 6]〉、2008年6月、162-171頁。
    ISBN 978-4-86248-263-1。
  • 「戦前、日本にも陪審制がありました。」[17]のり・たまみ『へんな判決』ポプラ社、2008年8月、188-192頁。
    ISBN 978-4-591-10452-1。
  • 二俣事件の真実」[18]『実録 この殺人はすごい!』洋泉社〈別冊映画秘宝 MURDER WATCHERS〉、2008年12月、170-183頁。
    ISBN 978-4-86248-326-3。
  • 二・二六事件とはなんだったのか」[19](MURDER WATCHERS 出張版 PART2!!)『映画秘宝』2009年4月号、洋泉社、2009年2月、52-55頁。
    定期刊行物コード 4910119730490-01000。
  • 浜松事件の全貌」[20]『マーダー・ウォッチャー 殺人大パニック!!』洋泉社〈別冊映画秘宝 MURDER WATCHERS〉、2009年4月、90-105頁。
    ISBN 978-4-86248-385-0。
  • 殺人花嫁 煙山ハナ」[21]『実録 殺人事件がわかる本 2010 SPRING』洋泉社〈別冊映画秘宝 MURDER WATCHERS〉、2010年2月、137-146頁。
    ISBN 978-4-86248-495-6。

ゲスト出演

脚注

注釈

  1. ^ 本職は非公表。
  2. ^ なお以前は「少年犯罪データベースWiki」や「少年犯罪データベースはてな」も主宰していたが、現在はどちらも活動を停止している。
  3. ^ 浜井浩一芹沢一也『犯罪不安社会 誰もが「不審者」?』光文社、235-236頁。ISBN 978-4-334-03381-1。
  4. ^ 「少年犯罪データベース」協力者の一人である赤木智弘の著書『若者を見殺しにする国』(ISBN 978-4-902465-12-9)とともに特集が組まれた。
  5. ^ ほかに藤本哲也「ライフスタイルの変化が非行の遠因か 犯罪抑止効果になっていた家庭の機能」と佐木隆三「刑法の尊属殺規定削除には理由がある 大人が社会に無関心だと子供も同様に」が掲載されている。
  6. ^ 以下「別冊映画秘宝 MURDER WATCHERS」シリーズはすべて柳下毅一郎監修。

出典

  1. ^ a b 「管賀江留郎について、あるいは私は考えない。」少年犯罪データベースドア
  2. ^ 「犯罪不安社会」データベースドア2006年12月15日
  3. ^ 「赤木智弘におんぶに抱っこされたい、と云うかもうされてる。」データベースドア2007年11月2日
  4. ^ 「異色の少年犯罪本、ネット発で好評」朝日新聞2008年2月9日
  5. ^ a b 「1月22日 火曜日」水道橋博士の「博士の悪童日記」2008年1月22日
  6. ^ 「管賀江留郎(かんがえるろう)略歴」築地書館2007年10月25日
  7. ^ 『マーダー・ウォッチャー 殺人大パニック!!』223頁。
  8. ^ 『実録 殺人事件がわかる本 2010 SPRING』138頁。
  9. ^ 「大学はいったいどういうことになっておるのかね」データベースドア2014年1月6日追記分
  10. ^ 「管理人の本が出ます。」データベースドア2007年10月18日
  11. ^ 「世界のすべてを知りたい人は、管賀江留郎『正しい心』を読みましょう」データベースドア2016年4月25日
  12. ^ 「毎日新聞 論点「なぜ目立つ家族殺人」」データベースドア2008年4月16日
  13. ^ 「不思議ナックルズに原稿書きました」データベースドア2008年4月25日
  14. ^ 「m9(エムキュー)に原稿書きました」データベースドア2008年4月27日
  15. ^ 「ベーシック・インカムによって武士道を復活させよう」データベースドア2010年2月27日
  16. ^ 「『実録殺人事件がわかる本』で谷口富士郎について書きました」データベースドア2008年6月28日
  17. ^ 「『へんな判決』に殺人花嫁ハナさんについて書きました」データベースドア2008年8月11日
  18. ^ 「「二俣事件の真実 死んでも残るアホーだからだ」を『実録 この殺人はすごい!』に書きました」データベースドア2008年12月17日
  19. ^ 「『映画秘宝』に二・二六事件について書きました」データベースドア2009年2月22日
  20. ^ 「Murder Watcherで浜松事件について書きました。」データベースドア2009年4月19日
  21. ^ 「『実録・殺人事件がわかる本』で殺人花嫁ハナさんについて三たび書きました。」データベースドア2010年2月7日

関連項目

そのほか関連する人物

  • 後藤和智 - 「若者論を疑うことは人生の目標となりえるか?」データベースドア2008年4月27日
  • 鈴木邦男 - 「愛国と米国」データベースドア2009年7月31日
  • 山形浩生 - 「大学はいったいどういうことになっておるのかね」データベースドア2014年1月6日追記分
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