金鍾成

名前

愛称

ブッシュマン

カタカナ

キン (キム)・ジョンソン

ラテン文字

KIM Jong-Song

チョソングル

김 종성

基本情報

国籍

朝鮮

生年月日

(1964-04-23) 1964年 4月23日（60歳）

出身地

東京都^[1]江東区

身長

183cm

体重

73kg

選手情報

ポジション

ユース

1983-1986

朝鮮大学校

クラブ¹

年

クラブ

出場

(得点)

1987-1994

在日朝鮮蹴球団

1995

ジュビロ磐田

(0)

1996

コンサドーレ札幌

(4)

1997-1999

在日朝鮮蹴球団

代表歴

朝鮮民主主義人民共和国

(2)

監督歴

2010-2014

朝鮮大学校

2016-2018

FC琉球

2019-2020

鹿児島ユナイテッドFC

2021-2023

ガイナーレ鳥取

2023-

FC琉球

1. 国内リーグ戦に限る。2016年2月13日現在。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

金鍾成（キン・ジョンソン、1964年 4月23日 - ）は、東京都出身の元サッカー選手、サッカー指導者。在日朝鮮人。金鐘成と表記されることもある^[2]。

来歴

東京朝鮮第二初中級学校、東京朝鮮中高級学校（高級部）、朝鮮大学校（歴史地理学部）を卒業後、在日朝鮮蹴球団でプレー。その間、朝鮮代表として1990 FIFAワールドカップ・アジア予選などに国際Aマッチ20試合に出場した（2得点）^[1]。

その後、日本代表監督として対戦した際に金を高く評価していたハンス・オフト監督に誘われて1995年にジュビロ磐田に移籍した。朝鮮代表選手としては初のJリーグ入りとなったが、サルバトーレ・スキラッチや中山雅史などが在籍した磐田での出場は負傷も重なって2試合に留まった。

1996年にコンサドーレ札幌 (現：北海道コンサドーレ札幌) でプレーし、JFLリーグ戦20試合で4ゴールを挙げた。1997年に在日朝鮮蹴球団に復帰し、選手兼任コーチとなり、1998年に現役を引退した。

その後は指導者に転身して、朝鮮大学校サッカー部、セレッソ大阪コーチ、東京朝鮮中高級学校高級部蹴球部監督、朝鮮大学校監督などを歴任。また、2000年にアジアサッカー連盟のB級ライセンス、2011年にJFA 公認S級コーチのライセンスを取得した。

2016年よりFC琉球の監督に就任した^[1]。指揮三年目の2018年にはリスク覚悟で攻め続ける攻撃的サッカーを展開すると^[3]、第17節で首位浮上して以降独走し^[3]、J3リーグを史上最速で優勝^[4]、クラブ史上初のJ2昇格を果たした。シーズン終了後、契約満了により退任した^[5]。

2019年より、前所属の琉球と共にJ2^[6] 昇格した鹿児島ユナイテッドFCの監督に就任^[7]。21位に終わり、J3降格が決定。2020年はJ3・4位に終わり、シーズン終了後に鹿児島の監督を退任した^[8]。

2021年5月、ガイナーレ鳥取の監督に就任^[9]。

2023年6月、ガイナーレ鳥取より監督解任される^[10]。

2023年9月、2度目となるFC琉球監督に就任^[11]。

エピソード

元サッカー日本代表選手の李忠成は従甥にあたる^[2]。
ガイナーレ鳥取監督就任会見で母親が鳥取県境港市生まれ米子市出身である事を明らかにしている^[12]。

所属クラブ

1977年 - 1979年東京朝鮮第二初中級学校(初級部・中級部)　
1980年 - 1982年東京朝鮮中高級学校(高級部)^[1]
1983年 - 1986年朝鮮大学校^[1]
1987年 - 1994年在日朝鮮蹴球団^[1]
1995年ジュビロ磐田^[1]
1996年コンサドーレ札幌^[1]
1997年 - 1998年在日朝鮮蹴球団^[1] (※コーチ兼任)

個人成績

国内大会個人成績
年度	クラブ	背番号	リーグ	リーグ戦		リーグ杯		オープン杯		期間通算
年度	クラブ	背番号	リーグ	出場	得点	出場	得点	出場	得点	出場	得点
日本				リーグ戦		リーグ杯		天皇杯		期間通算
	在日朝鮮蹴球団	-	-			-		-
1995	磐田	-	J	2	0	-		0	0	2	0
1996	札幌	45	旧JFL	20	4	-		2	2	22	6
通算	日本		J	2	0	-		0	0	2	0
通算	日本		旧JFL	20	4	-		2	2	22	6
総通算						-

Jリーグ初出場 - 1995年4月8日 1st第7節ベルマーレ平塚戦（平塚競技場）

タイトル

指導者時代

FC琉球

J3リーグ：1回（2018年)

個人

J3リーグ優勝監督賞：1回（2018年）
J3リーグ月間優秀監督賞：1回（2020年12月）

代表歴

出場大会

朝鮮民主主義人民共和国代表

試合数

国際Aマッチ 20試合 2得点^[1]

指導歴

1997年 - 1999年在日朝鮮蹴球団コーチ (1997年 - 1998年は選手兼任)
2000年 - 2001年朝鮮大学校サッカー部コーチ^[1]
2000年 - 2001年日本全国の朝鮮学校蹴球部巡回コーチ
2002年 - 2003年セレッソ大阪サテライトコーチ・ヘッドコーチ^[1]
2004年 - 2009年東京朝鮮高校サッカー部監督^[1]
2010年 - 2014年朝鮮大学校サッカー部
- 2010年 - 2012年監督^[1]
- 2013年 - 2014年総監督^[1]
2012年 47FAインストラクター（東京都）^[1]
2013年東京トレセン U-15コーチ^[1]
2014年東京トレセン U-13コーチ^[1]
2015年 - 2018年 FC琉球
- 2015年アカデミーダイレクター兼ジュニアユース監督^[1]
- 2016年 - 2018年トップチーム監督
2019年 - 2020年鹿児島ユナイテッドFC 監督
2021年5月 - 2023年6月ガイナーレ鳥取監督
2023年9月 - FC琉球監督
朝鮮民主主義人民共和国代表コーチ

監督成績

年度	クラブ	所属	リーグ戦						カップ戦		備考
年度	クラブ	所属	順位	勝点	試合	勝	分	敗	ルヴァン杯	天皇杯	備考
2016	琉球	J3	8位	44	30	12	8	10	-	2回戦
2017			6位	50	32	13	11	8	-	1回戦
2018			優勝	66	32	20	6	6	-	1回戦
2019	鹿児島	J2	21位	40	42	11	7	24	-	2回戦
2020	鹿児島	J3	4位	58	34	18	4	12	-	-
2021	鳥取		12位	22	21	7	1	13	-	2回戦	就任（8節）以降の成績
2022			12位	41	34	12	5	17	-	1回戦
2023			18位	15	14	3	6	5	-	1回戦	解任（14節）までの成績
2023	琉球								-	-	就任（28節）以降の成績
通算	日本	J2	-	-	42	11	7	24	-	-
通算	日本	J3	-	-	197	96	41	71	-	-
総通算			-	-	239	81	48	95	-	-

脚注

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w ^x ^y ^z ^aa 『金鍾成氏　2016シーズントップチーム監督就任のお知らせ』（プレスリリース）FC琉球、2015年12月14日。http://fcryukyu.com/news/1917。2016年2月13日閲覧。
^ ^a ^b 加部究『忠成生まれ育った日本のために』ゴマブックス、2008年、11頁,30頁
^ ^a ^b “FC琉球、J2昇格決める　群馬に4－2　J3優勝”. 沖縄タイムス. (2018年11月3日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/339497 2018年12月20日閲覧。
^ “攻撃サッカーでホーム無敗、史上最速J3優勝＆昇格のFC琉球。歓喜の金鍾成監督「皆さん優勝しましたぁー！」”. GOAL.com (2018年11月3日). 2018年12月20日閲覧。
^ 『金　鍾成監督　契約満了のお知らせ』（プレスリリース）FC琉球、2018年12月12日。http://fcryukyu.com/news/14893/。2018年12月14日閲覧。
^ “トップチーム監督交代および体制変更のお知らせ”. ガイナーレ鳥取オフィシャルサイト. 2023年6月20日閲覧。
^ 『金　鍾成監督就任のお知らせ』（プレスリリース）鹿児島ユナイテッドFC、2018年12月15日。http://www.kufc.co.jp/information/36728/。2018年12月20日閲覧。
^ 『金鍾成監督契約満了のお知らせ』（プレスリリース）鹿児島ユナイテッドFC、2020年12月14日。http://www.kufc.co.jp/information/64620/。2020年12月17日閲覧。
^ 『金鍾成氏監督就任のお知らせ』（プレスリリース）ガイナーレ鳥取、2021年5月10日。https://www.gainare.co.jp/news/detail/42015/。2021年5月10日閲覧。
^ 『トップチーム監督交代および体制変更のお知らせ』（プレスリリース）ガイナーレ鳥取。https://www.gainare.co.jp/news/detail/14325/。2023年6月20日閲覧。
^ 『金鍾成（キン・ジョンソン）氏　監督就任のお知らせ』（プレスリリース）FC琉球、2023年9月15日。https://fcryukyu.com/news/42292/。2023年9月15日閲覧。
^ “【鳥取】金鍾成新監督が就任会見「結果にコミットしていく」鳥取県との縁も明かす”. サッカーマガジンweb (2021年5月13日). 2021年5月15日閲覧。

外部リンク

金鍾成 - Soccerway.com (英語)
金鍾成 - FootballDatabase.eu (英語)
金鍾成 - WorldFootball.net (英語)
金鍾成 - Transfermarkt.comによる指導者データ (英語)
金鍾成 - J.League Data Siteによる選手データ
金鍾成 - J.League Data Siteによる監督データ
金鍾成 - ゲキサカ

FC琉球 - 2024

スタッフ

監督金鍾成
コーチ白井裕之 / 清水恭孝
GKコーチ金鐘逹
フィジカルコーチ下地達朗
分析コーチ埴田健

選手

GK	1 六反勇治 21 ジョン・ジワン 35 東ジョン
DF	3 森侑里 4 藤春廣輝 14 鈴木順也 15 荒木遼太 16 福村貴幸 17 増谷幸祐 19 高安孝幸 22 上原牧人 23 山内舟征 26 吉本武 29 チョ・ウンス 37 寺阪尚悟 41 鍵山慶司
MF	5 武沢一翔 6 岡澤昂星 10 富所悠 13 岩本翔 18 平松昇 24 佐藤祐太 28 津覇実樹 32 小川優介 55 幸喜祐心
FW	7 白井陽斗 8 岩渕良太 9 野田隆之介 11 石井快征 39 庵原篤人 89 高木大輔
-	12 サポーター

関連項目

表話編歴 Jリーグ各クラブ監督 2024
J1	ペトロヴィッチ (札幌) ランコ・ポポヴィッチ (鹿島) ペア＝マティアス・ヘグモ (浦和) 井原正巳 (柏) ピーター・クラモフスキー (FC東京) 城福浩 (東京V) 黒田剛 (町田) 鬼木達 (川崎) ハリー・キューウェル (横浜FM) 山口智 (湘南) 松橋力蔵 (新潟) 横内昭展 (磐田) 長谷川健太 (名古屋) 曺貴裁 (京都) ダニエル・ポヤトス (G大阪) 小菊昭雄 (C大阪) 吉田孝行 (神戸) ミヒャエル・スキッベ (広島) 長谷部茂利 (福岡) 川井健太 (鳥栖)
J2	森山佳郎 (仙台) 吉田謙 (秋田) 渡邉晋 (山形) 田村雄三 (いわき) 濱崎芳己 (水戸) 田中誠 (栃木) 武藤覚 (群馬) 小林慶行 (千葉) 四方田修平 (横浜FC) 篠田善之 (甲府) 秋葉忠宏 (清水) 須藤大輔 (藤枝) 木山隆之 (岡山) 志垣良 (山口) 増田功作 (徳島) 石丸清隆 (愛媛) 下平隆宏 (長崎) 大木武 (熊本) 片野坂知宏 (大分) 大島康明 (鹿児島)
J3	石﨑信弘 (八戸) 神野卓哉 (岩手) 寺田周平 (福島) 長澤徹 (大宮) 倉貫一毅 (YS横浜) 戸田和幸 (相模原) 霜田正浩 (松本) 髙木理己 (長野) 小田切道治 (富山) 伊藤彰 (金沢) 中山雅史 (沼津) 上野優作 (岐阜) 大嶽直人 (FC大阪) フリアン (奈良) 林健太郎 (鳥取) 米山篤志 (讃岐) 服部年宏 (今治) 増本浩平 (北九州) 大熊裕司 (宮崎) 金鍾成 (琉球)
百年構想クラブ	今矢直城 (栃木C) 布啓一郎 (V市原) 風間八宏 (南葛) 北嶋秀朗 (新宿) 小松祐己 (東京23)
主将監督審判チェアマン

監督歴

FC琉球歴代監督

新里裕之 2003
与那城ジョージ 2004 - 2006
吉澤英生 2007
ジャン＝ポール・ラビエ（英語版） 2008
新里裕之 2009 - 2011
松田岳夫 2012
薩川了洋 2013 - 2015
金鍾成 2016 - 2018
樋口靖洋 2019 - 2021.10
喜名哲裕 2021.10 - 2022.6

倉貫一毅（暫定） 2022.6
ナチョ・フェルナンデス 2022.6 - 2022.10
倉貫一毅 2023 - 2023.5
喜名哲裕 2023.5 - 2023.9
白井裕之（暫定） 2023.9
金鍾成 2023.9 -

表話編歴鹿児島ユナイテッドFC及びその前身チーム歴代監督
FC KAGOSHIMA	n/a 2003 田野恭伸 2004 谷川新 2005 鎌田洋一 2006 - 2009 田上裕 2010 - 2012 片山博義 2013 - 2013.6 大久保毅 2013.6 - 2013.12
ヴォルカ鹿児島	n/a 1973 - 1994 坂元盛史 1995 - 2002 前田浩二 2003 - 2004 恒松伴典 2005 - 2012 小澤宏一 2013
鹿児島ユナイテッドFC	大久保毅 2014 浅野哲也 2015 - 2016 三浦泰年 2017 - 2018 金鍾成 2019 - 2020 アーサー・パパス 2021 - 2021.5 大島康明（暫定） 2021.5 - 2021.7 上野展裕 2021.7 - 2021.12 大嶽直人 2022 - 2023.8 大島康明 2023.8 -

表話編歴ガイナーレ鳥取及びその前身チーム歴代監督
SC鳥取	n/a - 1999 尾形弘次郎 2000 山本康彦 2001 - 2002 塚野真樹 2003 - 2004 吉川尚男 2005 木下桂 2006
ガイナーレ鳥取	水口洋次 2007 - 2007.8 ヴィタヤ・ラオハクル 2007.8 - 2010.2 松田岳夫 2010.2 - 2011 吉澤英生 2012 小村徳男 2013 - 2013.8 前田浩二 2013.8 - 2013.12 松波正信 2014 - 2015 柱谷哲二 2016 森岡隆三 2017 - 2018.6 須藤大輔 2018.6 - 2018.12 髙木理己 2019 - 2021.5 金鍾成 2021.5 - 2023.6 増本浩平 2023.6 - 2023.12 林健太郎 2024 -

タイトル・受賞歴

Jリーグ監督賞

1995年-2016年は「最優秀監督賞」、1993年-94年,2017年-は「優秀監督賞」

最優秀/優秀監督賞

1990年代	93: 松木安太郎 94: 松木安太郎 95: ベンゲル 96: ニカノール 97: ジョアン・カルロス 98: アルディレス 99: ペリマン
2000年代	00: 西野朗 01: 鈴木政一 02: 鈴木政一 03: 岡田武史 04: 岡田武史 05: 西野朗 06: ブッフバルト 07: オズワルド・オリヴェイラ 08: オズワルド・オリヴェイラ 09: オズワルド・オリヴェイラ
2010年代	10: ストイコビッチ 11: ネルシーニョ 12: 森保一 13: 森保一 14: 長谷川健太 15: 森保一 16: 石井正忠 17: 尹晶煥, 曺貴裁, 杉山弘一 18: ペトロヴィッチ, 片野坂知宏, 吉田謙 19: 片野坂知宏, 下平隆宏, 石﨑信弘
2020年代	20: 宮本恒靖, 小林伸二, 三浦文丈 21: リカルド・ロドリゲス, 曺貴裁, 秋田豊 22: ミヒャエル・スキッベ, 大木武, 須藤大輔 23: 長谷部茂利, 横内昭展, フリアン

優勝監督賞

1990年代	95: 早野宏史 96: ジョアン・カルロス 97: 桑原隆 98: ゼ・マリオ 99: 桑原隆
2000年代	00: トニーニョ・セレーゾ 01: トニーニョ・セレーゾ 02: 鈴木政一 03: 岡田武史
2010年代	17: 鬼木達 18: 鬼木達, 反町康治, 金鍾成 19: アンジェ・ポステコグルー, ネルシーニョ, 小林伸二
2020年代	20: 鬼木達, リカルド・ロドリゲス, 吉田謙 21: 鬼木達, 鈴木政一, 大木武 22: ケヴィン・マスカット, 松橋力蔵, 村主博正 23: 吉田孝行, 黒田剛, 石丸清隆

Jリーグアウォーズ
- 最優秀選手賞
- JB11
- 得点王
- JBYP賞
- JFP個人賞
- J2MEP
- 功労選手賞
- 最優秀監督賞
- 最優秀主審賞
- 最優秀副審賞
- JBP賞

表話編歴 J3リーグ優勝監督
2010年代	14: 森下仁之 15: 上野展裕 16: 片野坂知宏 17: 杉山弘一 18: 金鍾成 19: 小林伸二
2020年代	20: 吉田謙 21: 大木武 22: 村主博正 23: 石丸清隆
J1 - J2 - J3