電弱相互作用

標準模型を超える物理
陽子同士を衝突させハドロンジェットと
電子に崩壊することで生成される
ヒッグス粒子を描くLHC CMS検出器
データのシミュレーション結果
標準模型
理論

電弱相互作用(でんじゃくそうごさよう、: electroweak interaction[1])とは、物理学において、電磁気力弱い相互作用を統一した相互作用である。この理論電弱統一理論という。質量のない粒子に質量を与えるため、ヒッグス機構が考案された。

内容

数学的には、電弱相互作用はゲージ群 SU(2)×U(1) で統一される。対応するゲージボソンは電磁相互作用の光子と、弱い相互作用のウィークボソン(WボソンとZボソン)である。標準模型において、ヒッグス機構によって SU(2)×U(1)Y から電磁相互作用の U(1)EM自発的に破れ、ウィークボソンは質量を獲得する。

添字は異なる U(1) であることを表しており、U(1)EM の生成子は Q=T3+Y で表される。Y は U(1)Y の生成子(ウィークハイパーチャージと呼ばれる)で、T3 は SU(2) の生成子(ウィークアイソスピンと呼ばれる)の内の1つである。

ゲージ群 SU(2) U(1)Y U(1)EM
生成子 Ta (a=1,2,3) Y Q
ゲージボソン W μ a {\displaystyle W_{\mu }^{a}} (a=1,2,3) B μ {\displaystyle B_{\mu }} A μ {\displaystyle A_{\mu }}
結合定数 g g' e

理論に含まれるパラメータは

  • それぞれのゲージ群に対応する結合定数 g, g'
  • ヒッグスポテンシャル項に含まれるパラメータ v, λ
  • 湯川相互作用の結合定数 ye, yd, yu

なお、2つのゲージ結合定数の比を tanθw=g'/g としたとき、θwワインバーグ角(英語版)と呼ぶ。また、 e=g sinθw は電磁相互作用の結合定数(即ち素電荷)である。

脚注

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  1. ^ 文部省日本物理学会編『学術用語集 物理学編』培風館、1990年。ISBN 4-563-02195-4。http://sciterm.nii.ac.jp/ 

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