高橋伴明

たかはし ばんめい
高橋 伴明
高橋 伴明
本名 高橋 伴明(同じ)
別名義 剣山象、高橋伴
生年月日 (1949-05-10) 1949年5月10日(74歳)
出生地 日本の旗 日本奈良県奈良市
職業 映画監督
ジャンル ピンク映画青春映画、社会派映画、ヤクザ映画
活動期間 1975年 -
活動内容 脚本家
京都造形芸術大学教授・映画学科長
株式会社ブロウアップ代表取締役
配偶者 高橋惠子
著名な家族 秋山佑奈(娘)
主な作品
TATTOO<刺青>あり
光の雨
BOX 袴田事件 命とは
 
受賞
ヨコハマ映画祭
監督賞
1982年TATTOO<刺青>あり
毎日映画コンクール
日本映画優秀賞
2022年夜明けまでバス停で
キネマ旬報ベスト・テン
日本映画監督賞
2022年『夜明けまでバス停で』
テンプレートを表示

高橋 伴明(たかはし ばんめい、1949年5月10日 - )は、日本映画監督脚本家として剣山象、高橋伴の名義で活動したこともある。

株式会社ブロウアップ代表取締役京都造形芸術大学教授・映画学科長(2012年度より)[1]。日本映画監督協会専務理事。

女優高橋惠子は妻。

経歴

奈良県奈良市出身[2]華道の家に生まれる。東大寺学園高校卒業、早稲田大学第二文学部中退。大学時代には映画研究会に所属し、学生時代から渡辺護監督らのピンク映画の現場でアルバイト生活を送る。同時に学生運動にも身を入れ、第二次早稲田大学闘争に参加したことで、大学を除籍されて中退。

1972年にピンク映画『婦女暴行脱走犯』で監督デビューする[2]が、しばらくブランクが続く。

1975年若松プロに参加して間もなく監督復帰。1980年までは主としてピンク映画で活躍し、ピンク映画界では若手監督として中村幻児と並び称される存在だった。今日でもいくつかの作品が代表作としてDVDや再上映で親しまれている。

1977年から放送が始まったアニメ『ルパン三世(第二シリーズ)』では脚本提供もしている。

1982年、自身初となる一般映画『TATTOO<刺青>あり』を監督。1979年三菱銀行人質事件の犯人に材を取り、キネマ旬報ベストテンの6位、ヨコハマ映画祭監督賞を受賞。同作でヒロインを演じた関根恵子と同年2月から交際し6月に結婚。大島渚小山明子夫妻が仲人を務めた[3]

1982年には1979年から主宰していた高橋プロを解散して、監督集団「ディレクターズ・カンパニー」に参加。1984年小林よしのりが原案・脚本を担当した石井聰亙監督作品『逆噴射家族』のプロデューサーを務めた。

今でも日本映画界を牽引する映画監督の周防正行磯村一路米田彰水谷俊之福岡芳穂瀧本智行や、脚本家の青島武なども、高橋組門下。

1990年東映Vシネマで『ネオチンピラ・鉄砲玉ぴゅ〜』を監督。同作で東映上層部の反対を押し切り、当時はまだ無名だった後の「Vシネの帝王」こと哀川翔を主演に抜擢した[4][5]

1990年代以降は一般映画、任侠系などを中心に活躍する。

2015年、『赤い玉、』が第39回モントリオール世界映画祭(8月27日から9月7日まで開催)のワールド・グレイツ部門に出品される[6]

2020年に在宅医療を題材にした『痛くない死に方』を発表。同年度の山路ふみ子福祉賞を受賞。

2022年に渋谷ホームレス殺人事件をモチーフにした『夜明けまでバス停で』で、2022年度キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画第3位、および日本映画監督賞受賞。第77回毎日映画コンクールにおいて日本映画優秀賞を受賞。

作品

アニメ

  • 1978年『ルパン三世 女王陛下のズッコケ警部』
  • 1979年『ルパンⅢ世Part2第98話父っつあんのいない日』

映画

テレビドラマ

オリジナルビデオ

ビデオ作品

  • 1985年 『ANDREE MARLRAU LIVE/萩原健一』(Laser Disc/VHS。のちにDVD)

出演

脚注

  1. ^ 高橋伴明学科長からのメッセージ、京都造形大学映画学科、2013年10月26日閲覧。
  2. ^ a b 高橋伴明プロフィール ブロウアップ
  3. ^ 「関根恵子さん結婚」『中日新聞』1982年6月9日付
  4. ^ 谷岡雅樹『アニキの時代 Vシネマに見るアニキ考』角川SSC新書、2008年、p.49
  5. ^ 哀川翔『俺、不良品。』東邦出版、2001年、pp.96-97
  6. ^ “奥田瑛二主演「赤い玉、」モントリオール世界映画祭に出品”. スポーツ報知 (2015年7月14日). 2015年7月14日閲覧。
  7. ^ “高橋伴明監督、20年ぶりエロス作…奥田瑛二&柄本佑“義理親子”が共演”. シネマトゥデイ (2015年4月30日). 2015年4月30日閲覧。
  8. ^ “「法の華三法行」元代表・福永法源氏、波乱の半生描く「塀の中の神様」で俳優デビュー”. 映画.com (2015年9月18日). 2015年9月18日閲覧。
  9. ^ “監督も文句なしのキャスティング!柄本佑主演『痛くない死に方』湯布院映画祭で絶賛の嵐|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ (2020年11月15日). 2021年1月9日閲覧。
  10. ^ "板谷由夏の17年ぶり主演映画に柄本明&佑"親子"が出演 主題歌はTielle". ORICON NEWS. oricon ME. 27 June 2022. 2022年6月27日閲覧

外部リンク

ズームアップ映画祭
1980–1988
ピンク大賞
1989–1999
ピンク大賞
2000–2009
ピンク大賞
2010–2019
ピンクベストテン
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
キネマ旬報ベスト・テン 日本映画監督賞
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • ドイツ
  • アメリカ