HiDS

曖昧さ回避 この項目では、本田技研工業が開発したドライバーを支援する装置の総称について説明しています。ホスト型IDS(侵入検知システム)については「侵入検知システム」をご覧ください。

HiDSHonda intelligent Driversupport System〈ホンダ・インテリジェントドライバーサポートシステム〉)は、本田技研工業が開発したドライバーを支援する装置の総称である。

概要

1997年、車線検知(CCDカメラ)と前方車両検知(レーザーレーダー)を組み合わせ、通常走行領域での運転者の認知判断ミスを補い、運転負荷を低減する運転支援システムとして、本田技研工業によって開発、発表された技術である[1]

2000年、ASV(先進安全研究車)研究の一環として運輸省(現・国土交通省)大臣認定を業界で初めて取得。公道テストを開始し、商品化開発を展開すると発表した[2]

2002年、7代目アコードと同時販売されたシリーズ車の4代目アコードワゴンから製品技術として市場投入された[3]。同車種からの車線維持支援システム用のカメラセンサーにはC-MOSカメラが、前方車両検知システムにはミリ波レーダーが採用されている[3]

システム構成

HiDSは基本的に以下の装備から構成されている。

IHCC(インテリジェントハイウェイクルーズコントロール)
車速/車間制御機能
LKAS(車線維持支援システム)
車線維持支援機能

車種によっては、LKASを省きIHCCのみが装着されている車種もある。IHCCには一部を除きCMBS(追突軽減ブレーキ)が付加機能として設定されている。 なお、現在 HiDSの名称は使用されておらず、IHCCも名称がACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)に変更されている。

後継技術

2015年から販売開始された5代目レジェンド以降からは、HiDSによって培われた単眼カメラとミリ波レーダーを用いる検知技術にCMBSを組み合わせて、性能、機能的に進化した先進安全自動車技術として、Honda SENSINGに名称変更された[4]

搭載車種

HiDSが標準/オプション装備されている車種

IHCCが標準/オプション装備されている車種

HiDSが標準/オプション装備されていた車種

  • インスパイア(4代目)
  • アコードワゴン

IHCCがオプション装備されていた車種

脚注

  1. ^ 本田技研工業公式HP | 企業ニュース 1997年9月19日 運転支援システム HIDS(ホンダ・インテリジェント・ドライバー・サポートシステム)を開発
  2. ^ 本田技研工業公式HP | 企業ニュース 2000年3月21日ホンダ運転負荷軽減システム「HIDS(ホンダ・インテリジェント・ドライバー・サポートシステム)」運輸大臣認定を取得、商品化に向けた公道テストを実施
  3. ^ a b 本田技研工業 公式HP プレスインフォメーション(FACT BOOK) 製品情報 ACCORD/ACCORD WAGON 2002.10 | P26 先進高機能装備
  4. ^ 本田技研工業 公式HP ニュースリリース 2014年10月24日 | 先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を発表 〜年内発売の新型「LEGEND(レジェンド)」より搭載〜

関連項目

外部リンク

  • 本田技研工業 公式HP Honda SENSING WEBサイト
  • 本田技研工業 公式HP テクノロジー図鑑 Honda SENSING
  • 本田技研工業 公式HP テクノロジー図鑑 ACC・LKASのヒミツ (※2012年8月発表の情報)
  • 本田技研工業 公式HP ACC・LKAS エンジニアトーク