LotusLive
開発元 | IBM |
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対応OS | クロスプラットフォーム |
種別 | SaaS、クラウドサービス、Web 2.0 |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | lotuslive.com |
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LotusLive(ロータスライブ)は、IBMが2009年に発表・開始した、ソーシャル・ネットワーキングとコラボレーションを統合したクラウドサービス[1]。2012年にIBM SmartCloud for Social Business(日本ではIBM SmarterCloud for Social Business)に名称変更された[2]。
概要
LotusLiveは、IBMでは初めての本格的なクラウドサービスであり、IBMのソフトウェア部門のロータスブランドとして提供された。LotusLiveは、コラボレーションソフトウェア(グループウェア)のスイートであり、電子会議、電子メール、データ表示、ファイル共有などが提供される。LotusLiveはSaaSタイプのクラウドサービスの形で提供され、広告モデルではなく課金モデルで、ユーザー当たりの月額使用料金は15ドル - 55ドルとされる。
サービス内容
2009年4月現在、LotusLiveでは以下の6サービスが発表されており、うちLotusLive ConnectionsとLotusLive iNotesを除いた4サービスが、サービス提供中である。
- LotusLive Connections
- ソーシャル・ネットワーク、インスタントメッセージ、ファイル共有、「アクティビティ」と呼ばれる共有タスクの管理、データの視覚化、調査の送信などをセットアップするためのコラボレーションツールのセットが提供される。
- LotusLive Meetings
- Webベースのオンライン・ミーティングサービス。Lotus Sametime Unyte Meetingが名称変更されたもの。
- LotusLive Engage
- 上記のLotusLive ConnectionsとLotusLive Meetingsを機能的に結合したもの。開発コードネームは"Bluehouse"と呼ばれたもので、2008年1月のLotusphereで最初に発表された[3]。
- LotusLive Events
- LotusLive Meetingsに、イベント管理機能(自動の電子メールアナウンス、イベントリハーサルなど)を追加する。Lotus Sametime Unyte Eventsが名称変更されたもの。
- LotusLive Notes
- ユーザーのインストールしたLotus Notes(Notesクライアント)から、IBMが管理運営するLotus Domino(Notes/Dominoサーバー)に接続し、電子メール、カレンダーなどを使用できるサービス。Lotus Notes Hosted Messagingが名称変更されたもの。
- LotusLive iNotes
- Webベースの電子メールおよびカレンダーのサービス。ユーザーはWebブラウザから接続する。IBMが買収した香港のオンラインアプリケーションサービスプロバイダであるOutblazeのメッセージング用アセットを使用している[4]。
歴史
2008年1月、Lotusphere 2008において、Lotusコラボレーション・ソフトウェアの製品ロードマップが発表された[5]。
2009年1月、Lotusphere 2009において、LotusLiveというブランド名が紹介された[6]。LotusLiveはサードパーティーのアプリケーションがLotusLiveと連携できる仕組みを提供しており、IBMはSkype、LinkedIn、Salesforce.comとの提携も同時発表した[7]。また同時に、LotusLive Engageのベータテストを開始した[8] [9]。
2009年4月1日、LotusLiveが正式発表された。発表された6サービスのうち、LotusLive ConnectionsとLotusLive iNotesを除いた4サービスが、4月7日よりサービス開始された。
出典
- ^ IBM Lotus Introduces New Portfolio of Integrated Cloud Services - IBM
- ^ IBM SmarterCloud for Social Business の発表(IBM LotusLive より名称変更) - 日本IBM
- ^ "IBM Unveils Plans for Collaboration Software and Services for Small-and-Medium Sized Businesses" (Press release). IBM. 21 January 2008. 2009年4月11日閲覧。
- ^ IBM、香港の電子メール企業を買収へ--「LotusLive」での活用に向け
- ^ IBMがLotusコラボレーション・ソフトウェアの製品ロードマップを発表
- ^ 「SaaS/クラウドなら安く上がる」は早計、LotusLiveの真価とは?
- ^ IBMがLotusのクラウド版「LotusLive」を発表,SalesforceやSkypeと連携可能
- ^ Chartier, David (2008年10月7日). “Big Blue goes social with Bluehouse collaboration platform”. Ars Technica. http://arstechnica.com/news.ars/post/20081007-big-blue-goes-social-with-bluehouse-collaboration-platform.html 2009年4月11日閲覧。
- ^ Boulton, Clint (2008年10月6日). “IBM Closer to Building Bluehouse to Compete with Cisco, Google, Microsoft Cloud Offerings”. eWeek. http://www.eweek.com/c/a/Messaging-and-Collaboration/IBM-is-Closer-to-Building-Bluehouse-to-Compete-With-Cisco-Google-Microsoft/ 2009年4月11日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 発表レター:IBM SmarterCloud for Social Business は、新しいソーシャル機能とメッセージング機能を提供することで、クラウドでより効果的に作業できるようにします
- IBM SmarterCloud for Social Business Homepage
- Lotus Notes Hosted Messaging