おおいた姫島ジオパーク

姫島の空中写真(2015年撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

おおいた姫島ジオパーク(おおいたひめしまジオパーク)は、大分県東国東郡姫島村の姫島にあるジオパークである。2013年(平成25年)9月24日に日本ジオパークに認定され、日本ジオパークネットワークに加盟した[1]

概要

国東半島と姫島(1994年撮影)
アメリカ航空宇宙局
姫島の黒曜石産地

姫島は、大分県北部の国東半島の北東沖に浮かぶ離島である。面積6.79 km2の小島であるが、約30 - 20万年前に7つの火山の噴火活動によって形成された瀬戸内海唯一の第四紀火山であり、多様な地層を有している[2][1][3]

ジオサイト

  • 達磨山火山
  • 城山火山
  • 浮洲火山
  • 金火山
  • 稲積火山
  • 矢筈岳
  • 黒曜石 - 姫島の黒曜石産地として国の天然記念物に指定されている。
  • 層内褶曲(コンヴォリュートラミナ) - 大分県の天然記念物に指定されている[4]
  • ナウマンゾウ - 1955年(昭和30年)にナウマンゾウの化石が発見されている。
  • 藍鉄鉱 - 大分県の天然記念物に指定されている[4]
  • アサギマダラ - アサギマダラが渡りの途中で立ち寄る休息地である。

展示施設

2017年(平成29年)2月に、旧姫島小学校グラウンド内に展示施設「時と自然の希跡ジオパーク天一根(あまのひとつね)」が開館した。木造平屋で、延べ床面積247m2、展示室面積88m2。専門員が常駐する[5][6]

主な展示物

  • 黒曜石 - 姫島産の灰色の黒曜石のほか、北海道白滝産長野県霧ヶ峰産等の計9種を展示。
  • 化石 - 姫島沖の海底で発見されたナウマンゾウやトロゴンテリゾウの化石等を展示。
  • 「地理・歴史」、「人の暮らしと営み」、「文化・民俗・伝承」、「生態系」等のコーナーが設けられている。

開館日等

  • 開館時間 - 9:00 - 17:00
  • 休館日 - 年末年始
  • 入館料 - 無料

脚注

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  1. ^ a b 県内初!日本ジオパークに認定 大分合同新聞、2013年9月25日
  2. ^ 5万分の1地質図幅「姫島」-縄文人御用達の黒曜岩(黒曜石)の島- (PDF) 伊藤順一他、地質ニュース no.521 p.16-17、1998年1月
  3. ^ 豊後大野市、姫島村にジオパーク認定証交付 大分合同新聞、2013年10月16日
  4. ^ a b 大分県内の県指定文化財一覧 (PDF) 大分県
  5. ^ 展示施設を新設 おおいた姫島ジオパーク 大分合同新聞、2017年3月15日
  6. ^ おおいた姫島ジオパーク拠点施設「時と自然の希跡ジオパーク 天一根(あまのひとつね)」竣工式 姫島村 » Blog Archive

関連項目

外部リンク

  • おおいた姫島ジオパーク構想
  • 大分県地質遺産 大分県のジオサイト (PDF) 大分県
ユネスコ世界ジオパーク
日本ジオパーク
Category:ジオパーク