アステリアー

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アステリアー
Ἀστερία
ペルガモンの大祭壇(英語版)に描かれたポイベーとアステリアー。ベルリンペルガモン博物館所蔵。
位置づけ ティーターン
住処 デーロス島
配偶神 ペルセース
コイオス, ポイベー
兄弟 レートー
子供 ヘカテー
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アステリアー古希: Ἀστερία, Asteriā)は、ギリシア神話に伝わる女神である。長母音を省略してアステリアとも表記される。

ティーターン神族のコイオスポイベーの娘であり、レートーとは姉妹。ペルセースとの間に娘ヘカテーを生んだとされる[1][2][3]。一説にポーロスとポイベーの娘[4]。その名は「星座」、あるいは「星の女」を意味するとされる。

あるときアステリアーはゼウスに気に入られてしまい、彼から逃れようとした。逃げ切れないと悟ったときに姿をに変え、海に身を投げた[5]。他説ではアステリアーはゼウスにに変えられ、海に投げ捨てられた。そこから島が生まれ、オルテュギアー島(Isola di Ortigia)と名付けられた。この島は後にゼウスに愛されたレートーがやって来てアポローンアルテミスを産み、デーロス島と改名された[6]

またキケロは、複数のヘーラクレースのうちテュロスで崇められた第4のヘーラクレースは、ユーピテル(ゼウス)とアステリアーの子であり、その娘はカルターゴーであるとしている。[7]

脚注

  1. ^ ヘーシオドス、404行-411行。
  2. ^ アポロドーロス、1巻2・2。
  3. ^ アポロドーロス、1巻2・4。
  4. ^ ヒュギーヌス、序文。
  5. ^ アポロドーロス、1巻4・1。
  6. ^ ヒュギーヌス、53話。
  7. ^ マルクス・トゥッリウス・キケロ『神々の本性について』、3巻42。

参考文献

神々
オリュンポス神
オリュンポス
十二神
下位神
ティーターン
ティーターン
十二神
後裔の神々
原初の神々
海洋の神々
河川の神々
ポタモイ
冥界の神々
クトニオス
その他の神々
ニュンペー
オーケアニス
ネーレーイス
ナーイアス
プレイアス
ヘスペリス
その他
怪物
英雄
出来事
アイテム
神殿
原典
芸術
関連項目
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