アナホリゴファーガメ

アナホリゴファーガメ
アナホリゴファーガメ
アナホリゴファーガメ Manouria emys
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : リクガメ上科 Testudinoidea
: リクガメ科 Testudinidae
亜科 : ゴファーガメ亜科 Xerobatinae
: ゴファーガメ属 Gopherus
: アナホリゴファーガメ
G. polyphemus
学名
Gopherus polyphemus
(Daudin, 1802)
シノニム

Testudo polyphemus
Daudin, 1802

和名
アナホリゴファーガメ
英名
Gopher tortoise

アナホリゴファーガメGopherus polyphemus)は、リクガメ科ゴファーガメ属に分類されるカメ。ゴファーガメ属の模式種。

分布

アメリカ合衆国アラバマ州サウスカロライナ州南部、ジョージア州フロリダ州ミシシッピ州ルイジアナ州固有種

形態

最大甲長38.7cm。背甲はドーム状に盛りあがり、上から見ると細長い。背甲の色彩は黄色や明褐色。

前肢の第1指の爪から第3指の爪までの間隔は、後肢の第1趾の爪から第4趾の爪までの間隔と等しい。

生態

基底が砂で低木が点在する草原に生息する。長さ270-610cm、深さ140-280cmの枝分かれしない最深部がやや広い穴を掘り、生活する。地域によっては巣穴の中で夏季や冬季に休眠する。

食性は植物食で、果実などを食べる。

繁殖形態は卵生。繁殖期になるとオスは臭線から匂いを出しメスをおびき寄せる。5-6月に1回に5-9個の卵を産む。

人間との関係

開発による生息地の破壊などにより生息数が減少している。生息地では法的に保護の対象とされている。卵を採集し人工孵化させある程度育成させた個体や、飼育下繁殖させた個体を再導入する試みが進められている。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。ヨーロッパで飼育下繁殖した個体のみが流通し、流通は非常にまれ。

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、115、223頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、197頁。
  • 海老沼剛 「CLOSE UP CREEPERS -注目の爬虫両生類-」『クリーパー』第27号、クリーパー社、2005年、62、93頁。
  • 山田和久 『爬虫・両生類ビジュアルガイド リクガメ』、誠文堂新光社、2005年、80頁。
  • 安川雄一郎 「ペットとしてのリクガメの飼育と分類」『エクストラ・クリーパー』No.3、誠文堂新光社、2008年、66、71頁。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、アナホリゴファーガメに関連するメディアがあります。
ウィキスピーシーズにアナホリゴファーガメに関する情報があります。

外部リンク

  • CITES homepage
    • Appendices I, II and III
  • IUCN 2008 Red List - Home Page -
    • Tortoise & Freshwater Turtle Specialist Group 1996. Gopherus polyphemus. In: IUCN 2008. 2008 IUCN Red List of Threatened Species.


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