ゲオルク・フレーゲル

ゲオルク・フレーゲル
Georg Flegel
砂時計と描かれた自画像(1630年)
誕生日 1566年
出生地 オロモウツ
死没年 1638年3月23日
死没地 フランクフルト・アム・マイン
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ゲオルク・フレーゲル(Georg Flegel、1566年 - 1638年3月23日)はドイツの画家である。フランクフルトで活動し、静物画を描いたことで知られる。

略歴

現在のチェコオロモウツに生まれた。靴屋の息子であったとされる。画家の助手になり[1]、1580年代からリンツルーカス・ファン・ファルケンボルフの助手になった。ファルケンボルフは風景画や風俗画を描き、ネーデルラントを統治したマティアスの宮廷画家になった画家である。ファルケンボルフの、宴会や市場を描いた大きな作品の、装飾的な部分の果物や野菜、花を描くのが仕事であった。1592年か1593年にファルケンボルフが工房をフランクフルト・アム・マインに移すと、フレーゲルも同行し、フランクフルトで独立し、生涯、フランクフルトで活動した。

すでに結婚していたフレーゲルの最初の息子は1594年にフランクフルトで生まれた。1597年4月にファルケンボルフの支援を受けて、フランクフルトの市民権を得た。1600年頃から静物画を専門に描くようになった。ファルケンボルフのように大きな工房を開くことはなく、弟子とされるのは、1627年から5年ほど教えた、ヤーコブ・マレル(Jacob Marrel: 1614-1681)である。マレルは後に、有名な女性博物画家、マリア・ジビーラ・メーリアンの義父となる画家である。マレルもフレーゲルに学んだ後、オランダでヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘームのもとに移り、その後フランクフルトで活動した。

ドイツ語圏における静物画の分野の初期の重要な画家、セバスティアン・ストッスコップフ(1597-1657)よりも、フレーゲルは前の世代の静物画家で、ストッスコップフの作品に、フレーゲルの作品の影響がみられるとする研究者もいる[1]

作品

  • 静物画 (1620年代後半)
    静物画 (1620年代後半)
  • ペストリーなどのお菓子のある静物画
    ペストリーなどのお菓子のある静物画
  • 静物画
    静物画
  • 目玉焼きなどの間食 (1600年代)
    目玉焼きなどの間食 (1600年代)
  • 棚図 (c.1610)
    棚図 (c.1610)
  • 水差し(クットロルフ)と桜桃のある静物画
    水差し(クットロルフ)と桜桃のある静物画
  • 杏の枝
    杏の枝

脚注

  1. ^ a b Sabine Schulze (Hrsg.): Gärten: Ordnung – Inspiration – Glück, Städel Museum, Frankfurt am Main & Hatje Cantz Verlag, Ostfildern 2006, ISBN 978-3-7757-1870-7, S. 48

参考文献

  • Wolfgang J. Müller: Flegel, Georg. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 5, Duncker & Humblot, Berlin 1961, ISBN 3-428-00186-9, S. 230 (Digitalisat).
  • Kurt Wettengl: Georg Flegel (1566 - 1638), Stilleben. [Publikation zur Ausstellung "Georg Flegel (1566 - 1638), Stilleben" des Historischen Museums Frankfurt am Main in Zusammenarbeit mit der Schirn Kunsthalle Frankfurt vom 18. Dezember bis 13. Februar 1994] Verlag Hatje, Stuttgart 1993, ISBN 3-7757-0472-8
  • Anne-Dore Ketelsen-Volkhardt: Georg Flegel. 1566 - 1638. Deutscher Kunstverlag, München/Berlin 2003, ISBN 3-422-06378-1
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