サブミリ波

サブミリ波は、波長が0.1mm〜1mmの電磁波。ミリ波よりも波長が短いことから名づけられた。電波法施行規則では、デシミリメートル波と呼ばれている[1]

周波数としては3THz〜300GHzであり、およそマイクロ波の上限に相当する。なお3THz近辺は、テラヘルツ波とも呼ばれる。

特性

特性は光に近く、直進性が強く、空気中の水蒸気によって減衰する。

用途

近距離の無線通信電波天文学非破壊検査医用画像の取得、診断に用いられる。

伝送媒体には導波管光ファイバーが使用される。

周波数帯域が広いので大容量の通信に適する。指向性が強く、空気中で減衰するので長距離の通信には適さない。

以前は超伝導素子やジャイロトロンのような電子管などの大掛かりな装置が必要だったが、近年では窒化ガリウムのような化合物半導体を用いた高周波半導体素子の向上とサブミリ波より低い周波数帯の利用率の逼迫により、徐々に普及しつつある。

脚注

  1. ^ 電波法施行規則 第四条の三(周波数の表示)

関連項目

ELFSLFULFVLFLFMFHFVHFUHFSHFEHFTHz
3Hz
30Hz
10000km
100000km
30Hz
300Hz
1000km
10000km
300Hz
3kHz
100km
1000km
3kHz
30kHz
10km
100km
30kHz
300kHz
1km
10km
300kHz
3MHz
100m
1km
3MHz
30MHz
10m
100m
30MHz
300MHz
1m
10m
300MHz
3GHz
10cm
1m
3GHz
30GHz
1cm
10cm
30GHz
300GHz
1mm
1cm
300GHz
3THz
100μm
1mm

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