ダイソン方程式

場の量子論多体問題においてダイソン方程式は次の方程式のことを指す。

G ( p ) = G ( 0 ) ( p ) + G ( 0 ) ( p ) Σ ( p ) G ( p ) {\displaystyle G(p)=G^{(0)}(p)+G^{(0)}(p)\Sigma (p)G(p)}

ここで G ( p ) {\displaystyle G(p)} は1粒子グリーン関数(プロパゲータ)、 G ( 0 ) ( p ) {\displaystyle G^{(0)}(p)} は自由粒子のグリーン関数、 Σ ( p ) {\displaystyle \Sigma (p)} 自己エネルギー p {\displaystyle p} は粒子のエネルギーと運動量を表す4元ベクトルである。

自己エネルギーは、 G {\displaystyle G} バーテックス部分 Γ {\displaystyle \Gamma } を用いて表される。

例えば電子フォノン相互作用の場合は、電子のグリーン関数およびフォノンのグリーン関数に対してそれぞれ上記のダイソン方程式が成立する。

関連項目

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