ティムール・ヴェルメシュ

ティムール・ヴェルメシュ
誕生 1967年
ニュルンベルク
職業 ジャーナリスト作家翻訳家
言語 ドイツ語
国籍 ドイツの旗 ドイツ
最終学歴 エアランゲン・ニュルンベルク大学
代表作帰ってきたヒトラー
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ティムール・ヴェルメシュ: Timur Vermes1967年 - )は、ドイツジャーナリストで、作家翻訳家

生い立ち

ヴェルメシュは、1967年ニュルンベルクに生まれた[1]。母親はドイツ人で、父親は、ハンガリー動乱が失敗に終わった後の1956年に、ニュルンベルクへ逃れてきたハンガリー難民だった[1]

ヴェルメシュは、アビトゥーア受験後、エアランゲン・ニュルンベルク大学に入学し、歴史学政治学を専攻した[1]。その後、ミュンヘンアーベントツァイトゥング(ドイツ語版、英語版)や、ケルンエクスプレス(ドイツ語版、英語版)といったゴシップ新聞や、様々な雑誌で記者として働いた[1]

2009年にはゴーストライター業を始め[1]、いわゆる「犯行現場の掃除人」を扱った "Was vom Tode übrig bleibt" (意味:死から残ったもの)などの本を出版した。

2012年、ヴェルメシュは、自分の名前で書いた初の作品として『帰ってきたヒトラー"Er ist wieder da" を発表した。作品は社会風刺的スタイルで、1945年自殺したはずのアドルフ・ヒトラー2011年ベルリンに蘇り、数々のテレビ出演を経て、新たな信奉者を得ていくものである。フランクフルト・ブックフェアで発表されたあと、この本はシュピーゲル誌のベストセラーリストでトップに踊り出て、20週間その地位を維持した[2]クリストフ・マリア・ヘルプスト(ドイツ語版)の朗読によるオーディオブックも好評の売れ行きを記録した(尚ヘルプストは、2015年の映画版でゼンゼンブリンク役を演じている)[3][4]2012年9月以来、『帰ってきたヒトラー』は1,400万部以上の売れ行きを記録し(2015年7月時点)[要出典]、世界42の言語に翻訳されている[5][6]。作品はドイツ国内で、250万部を売り上げ[2]2013年12月には、コンスタンティン・フィルムMythos Film の共同制作で映画化されることが公表された[7][8]。映画は2015年10月8日にドイツで、2016年6月17日に日本で公開されている[9]

著作

小説

  • 2010年: München für Verliebte. Frankfurt: Societäts-Verlag. (2010). ISBN 978-3-7973-1189-4 
  • 2012年: Er ist wieder da. Köln: Eichborn Verlag. ISBN 978-3-8479-0517-2 
    • 2012年:Er ist wieder da. Lübbe Audio Köln. ISBN 978-3-7857-4741-4 - クリストフ・マリア・ヘルプスト(ドイツ語版)朗読のオーディオブック(CD6枚組・411分)。
    • 2015年: Er ist wieder da. Erweiterte Studienausgabe.. Köln: Eichborn Verlag. ISBN 978-3-8479-0599-8 
    • 邦訳:ヴェルメシュが制作した作品への注釈ペーパーが抄訳されて同時掲載されている。
      • 森内薫 訳『帰ってきたヒトラー』 上、河出書房新社河出文庫〉、2016年4月22日。ISBN 978-4-309-46422-0。http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309464220/ 
      • 森内薫 訳『帰ってきたヒトラー』 下、河出書房新社〈河出文庫〉、2016年4月22日。ISBN 978-4-309-46423-7。http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309464237/ 

執筆記事

  • 2009年: “Vom Affen lernen” (PDF) (2009年7月). 2016年12月20日閲覧。

翻訳

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e #『帰ってきたヒトラー』公式サイト - スタッフ
  2. ^ a b #映画パンフレット(2016), p.15
  3. ^ “Er ist wieder da”. Sauerlandkurier (2012年12月5日). 2013年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月20日閲覧。(ドイツ語)
  4. ^ #『帰ってきたヒトラー』公式サイト - キャスト / #映画パンフレット(2016), p.8
  5. ^ “帰ってきたヒトラー:上”. 河出書房新社. 2016年12月20日閲覧。
  6. ^ #『帰ってきたヒトラー』公式サイト - About Movie
  7. ^ “Constantin Film und Mythos Film verfilmen Timur Vermes' Bestseller-Satire ER IST WIEDER DA”. APA-Meldung vom 3 (2013年12月3日). 2016年12月20日閲覧。(ドイツ語)
  8. ^ “Timur Vermes Millionen-Seller Er ist wieder da wird 2014 verfilmt”. buchmarkt.de (2013年6月28日). 2016年12月20日閲覧。(ドイツ語)
  9. ^ “Er ist wieder da (2015) - Release Info” (英語). 2016年12月20日閲覧。

参考文献

外部リンク

  • ティムール・ヴェルメシュの著作およびティムール・ヴェルメシュを主題とする文献 - ドイツ国立図書館の蔵書目録(ドイツ語)より。
  • Kurzvita beim Verlag Bastei Lübbe
  • Hitler im Roman - Timur Vermes’ Debüt mit „Er ist wieder da“, In: WAZ, 15. Oktober 2012
  • Timur Vermes' Hitler-Satire wird verfilmt Interview in Focus Online, 14. März 2013
  • “映画『帰ってきたヒトラー』公式サイト”. ギャガ. 2016年12月20日閲覧。
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