ドーハ

曖昧さ回避 基礎自治体については「ドーハ (基礎自治体)」をご覧ください。
ドーハ
دوحة
Doha
位置
カタール内のドーハの位置の位置図
カタール内のドーハの位置
位置
ドーハの位置(中東内)
ドーハ
ドーハ
ドーハ (中東)
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ドーハの位置(ペルシャ湾内)
ドーハ
ドーハ
ドーハ (ペルシャ湾)
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ドーハの位置(カタール内)
ドーハ
ドーハ
ドーハ (カタール)
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地図
座標 : 北緯25度18分18秒 東経51度31分6秒 / 北緯25.30500度 東経51.51833度 / 25.30500; 51.51833
歴史
設立 1850年
行政
カタールの旗 カタール
 自治体 ドーハ
地理
面積  
  自治体 132 km2
人口
人口 (2019年現在)
  自治体 約240万人
    人口密度   18,000人/km2
その他
等時帯 UTC+3 (UTC+3)
夏時間 なし

ドーハ英語Dohaアラビア語الدوحة al-Dawha [adˈduħa])は、カタール首都。同国を構成する自治体のひとつ。

カタール半島東海岸のペルシア湾に面する港町で、同国最大の都市。中東有数の世界都市でもある。人口は約64万人で、外国人労働者を含めると約240万人(2019年)。カタールの人口の60%がドーハ都市圏に住んでいる。

歴史

町は1825年に「アル・ビーダ (Al-Bida)」という名で設立された。後のダーハの市名は、アラビア語で「大きな木」の意味で、カタール半島の東海岸の漁村(今日のドーハの元になった)にあった大木に由来する。1825年アブダビに支援されたバーレーンとの戦争で、新しい町は大きな損害を受けた。その翌年、オスマン帝国はサーニー・ビン・ムハンマドをシェイク(シャイフ)に任命、後にカタールの首長(ハキム)になる。1882年には市の南西部に砦が建設され、その翌年にはオスマン帝国との武力衝突に勝利した。

1916年にはイギリスのカタール保護領の首都となった。1917年、アブドゥッラー・ビン・ジャースィム・アール=サーニーによって市の中心部に要塞が築かれた。20世紀初頭まで真珠と漁業が主な産業であったが、1930年代日本で真珠の養殖が開発されると、カタールの真珠産業は壊滅、不況で飢餓まで起こった。

1949年より石油の輸出を行うようになり、1971年には独立に伴いカタールの首都となった。1996年には衛星テレビアルジャジーラが放送を開始した。2001年には世界貿易機関 (WTO) の第4回閣僚会議が行われ、ドーハ宣言が採択された(ドーハラウンド)。2006年にはアジア競技大会が過去最大の規模で開催された。

人口構成

外国人が大多数で、特にインドパキスタンバングラデシュフィリピンからの労働者が多い。レバント諸国や北アフリカからも多い。現在ではカタールの市民権を有さないものでもドーハに不動産を購入できるようになった。そのため、人口が急増中で、毎月、1万を優に越える人口増加が起きており、住宅不足が深刻な問題になっている。

気候

砂漠気候に属し、6月から8月の平均最高気温は40°Cを超える。

ドーハの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 31.2
(88.2)
36.0
(96.8)
39.0
(102.2)
46.0
(114.8)
47.7
(117.9)
49.0
(120.2)
48.2
(118.8)
48.0
(118.4)
45.5
(113.9)
43.4
(110.1)
38.0
(100.4)
32.2
(90)
49
(120.2)
平均最高気温 °C°F 21.0
(69.8)
22.7
(72.9)
26.5
(79.7)
31.9
(89.4)
38.2
(100.8)
41.1
(106)
41.3
(106.3)
40.7
(105.3)
37.6
(99.7)
35.2
(95.4)
29.5
(85.1)
24.1
(75.4)
32.48
(90.48)
日平均気温 °C°F 17.0
(62.6)
17.9
(64.2)
21.2
(70.2)
25.7
(78.3)
31.0
(87.8)
33.9
(93)
34.7
(94.5)
34.3
(93.7)
32.2
(90)
28.9
(84)
24.2
(75.6)
19.2
(66.6)
26.68
(80.04)
平均最低気温 °C°F 12.8
(55)
13.7
(56.7)
16.7
(62.1)
20.6
(69.1)
25.0
(77)
27.7
(81.9)
29.1
(84.4)
28.9
(84)
26.5
(79.7)
23.4
(74.1)
19.5
(67.1)
15.0
(59)
21.58
(70.84)
最低気温記録 °C°F 3.8
(38.8)
5.0
(41)
8.2
(46.8)
10.5
(50.9)
15.2
(59.4)
21.0
(69.8)
23.5
(74.3)
22.4
(72.3)
20.3
(68.5)
16.6
(61.9)
11.8
(53.2)
6.4
(43.5)
3.8
(38.8)
雨量 mm (inch) 13.2
(0.52)
17.1
(0.673)
16.1
(0.634)
8.7
(0.343)
3.6
(0.142)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1.1
(0.043)
3.3
(0.13)
12.1
(0.476)
75.2
(2.961)
平均降雨日数 (≥1.0 mm) 1.7 2.1 1.8 1.4 0.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.1 0.2 1.3 8.8
湿度 71 70 63 52 44 41 49 55 62 63 66 71 58.9
平均月間日照時間 244.9 224.0 241.8 273.0 325.5 342.0 325.5 328.6 306.0 303.8 276.0 241.8 3,432.9
出典:NOAA (1962-1992) [1]

経済

ドーハの超高層ビル群
ラクダ市場

カタール経済の中心であるドーハの主な産業石油産業天然ガス産業である。カタール最大の石油「カタール石油 (Qatar Petrolium)」、ガス会社ラスガスなど、多くの会社がドーハに本社を持つ。カタール政府は石油ガス依存からの脱却を目指し、産業の多角化を奨励している。その結果、首長ハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニー本人による都市近代化事業が進んでいる。

ドーハはアラブ首長国連邦ドバイのように観光産業が主眼ではなく、文化・教育・放送面に力を入れている。

食糧などの物資の多くは、輸入に頼っている状況である。2017年6月に周辺諸国から国交断絶(2017年カタール外交危機)を突き付けられ、隣国サウジアラビアからの物資の輸入が見込まれなくなった際には、スーパーマーケットの商品が買占めされる状態となった[2]

再開発

ザ・パール
アスパイア・タワー
ドーハ・メトロ計画路線図

ドーハ市内では、各地で大型開発が行われている。

  • ドバイ・タワーズ・ドーハ:437mの超高層ビル。2014年完成。
  • アスパイア・タワー:318mのホテルやスポーツ施設を中心とするビル。
  • ザ・パール:ドーハのウエスト・ベイ・ラグーンの350m沖合いの巨大人工島施設。マリーナや15,000人が居住する島となる。2010年完成。
  • ルセール:ルセール (Lusail) はドーハの中心部から15km北、ウエスト・ベイ・ラグーンに隣接の新都心で、20万人が生活する住宅やマリーナ、高級ショッピング街ほかゴルフコースやテーマパークもある。2010年に町開きした。

教育

ドーハには1973年創立のカタール大学 (University of Qatar) がある。エデュケーション・シティーという地域には、カタール大学を含む多くの大学がキャンパスを持つ。ジョージタウン大学カーネギーメロン大学等のアメリカの6つの有名大学もここにキャンパスを持ち、研究機関も集積している。さらに、ドーハには海外駐在員の子女の教育のためのインターナショナル・スクールも多い。

教育はカタール政府が大変力を入れている分野で、エデュケーション・シティーを運営するカタール財団が設立されている。

スポーツ

交通

空港

鉄道

メディア

カタールの衛星テレビアルジャジーラの本社がある。

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ “Doha International Airport Climate Normals 1962-1992”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2012年1月18日閲覧。
  2. ^ カタール断交、市民生活にも影響 住民が食品など買いだめ AFP(2017年6月6日)2017年6月14日閲覧
  3. ^ カタールとの断交は6カ国に.ドーハ便停止、スーパーに長蛇の列 CNN(2017年6月6日)2017年6月14日閲覧

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ドーハに関連するカテゴリがあります。
  • カタール政府観光局ウェブサイト・ドーハの項(アラビア語)(英語)
  • DOHA2006アジア大会ドーハガイド(英語)
  • WTOドーハ宣言(英語)(スペイン語)(フランス語)
  • ドーハ2016オリンピック招致委員会ウェブサイト(アラビア語)(英語)(フランス語)
東アジア
東南アジア
南アジア
中央アジア
西アジア
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1 日本の首都も参照。2 ヨーロッパにも分類され得る。3 オセアニアにも分類され得る。
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