ノア・ライルズ

ノア・ライルズ Portal:陸上競技
Noah Lyles
選手情報
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競技 陸上競技
種目 短距離走
所属 PURE Athletics[1]
チーム adidas[2]
生年月日 (1997-07-18) 1997年7月18日(26歳)
身長 180 cm[3]
体重 70 kg[3]
プロ転向 2016[2]
コーチ担当者 Lance Brauman[4]
自己ベスト
  • 60m:6.43(2024年)
  • 100m:9.83(2023年)
  • 150m:14.56(2023年)
  • 200m:19.31(2022年)(世界歴代3位)
  • 300m:31.87(2017年)[5]
獲得メダル
陸上競技
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2020 東京 200m
世界陸上選手権
2019 ドーハ 200m
2019 ドーハ 4×100mR
2022 オレゴン 200m
2023 ブダペスト 100m
2023 ブダペスト 200m
2023 ブダペスト 4×100mR
2022 オレゴン 4×100mR
世界室内選手権
2024 グラスゴー 60m
2024 グラスゴー 4x400mR
世界リレー
2017 ナッソー 4×200mR
2019 横浜 4×100mR
2024 ナッソー 4×100mR
U20世界陸上競技選手権大会
2016 ビドゴシュチ 100m
2016 ビドゴシュチ 4x100mR
ユースオリンピック
2014 南京 200m
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ノア・ライルズ(Noah Lyles、1997年7月18日 ‐ )は、アメリカ合衆国出身の陸上競技選手。専門は短距離走。自己ベストは60m6秒43・100m9秒83・200m19秒31(世界歴代3位、アメリカ記録)。ボルト以来となる100m・200m・4×100mリレーの3冠を達成した。2023年ブダペスト世界陸上男子100m・200m・4×100m金メダリスト。2022年オレゴン世界陸上男子200m金メダリスト。2019年ドーハ世界陸上男子200m男子4×100mリレー金メダリスト。2020年東京オリンピック男子200m銅メダリスト。2018年〜2023年までの6年間200mで世界ランキング1位。弟のジョセフス・ライルズ(英語版)も陸上競技(短距離)選手。

経歴

2018年

この年に開かれたダイヤモンドリーグモナコにて、200mに出場して19.65(+0.9)の自己ベスト且つ世界歴代8位(当時)の好記録を打ち立てた。この前の試合では19.69を2回、この後の試合では19.67の好タイムを連発し来年の世界陸上に期待がかかった。

2019年

2019年ダイヤモンドリーグ上海にて、100mに出場。前半は出遅れてクリスチャンコールマンらに大きく差を広げられ、前半60mまでは5位付近だったものの後半で猛烈な追い上げを見せ、全員抜かして一着でゴール。9.86(+0.9)の自己ベストで優勝した。

ダイヤモンドリーグローザンヌでは、200mに出場。世界歴代4位(当時)のタイムの19.50(-0.1)を記録した。この記録によりネクストボルトとしての期待がかかった。

世界選手権初の出場となった2019年世界陸上競技選手権大会・男子200mでは、19秒83を記録し優勝した。

男子4×100mリレーではアンカーを務め、37秒10のアメリカ新記録で金メダルを獲得した。

2021年

2021年8月4日、2020年東京オリンピック男子200m決勝では19秒74(-0.5)を記録し、惜しくも銅メダルとなった。

この大会4×100mリレーで金メダルのリベンジを狙うも、自分は出場していなかった予選でアメリカチームが決勝に上がることができなかったため、その夢は叶わなかった。

東京オリンピック200mで銅メダルに終わってしまったライルズは同年開催されたダイヤモンドリーグユージーンにて、200mに出場し19.52のセカンドベスト(当時)且つ今期世界最高記録を叩きつけた。

2022年

2022年2月19日、ワールドアスレティックス・インドアツアー バーミンガムの男子60mで、この種目の世界歴代3位のタイムを持つロニー・ベイカーに自己ベスト(当時)の6秒55で競り勝った。

同年に開催された世界陸上オレゴン大会男子200m。準決勝で19.62の好タイムで全体一位で決勝へ進んだ。

決勝ではマイケル・ジョンソンが保持していた19秒32を更新する世界歴代3位の19秒31(前半:10秒15、後半:9秒16)を記録し連覇を達成した。

世陸後に行われたダイヤモンドリーグモナコでは200mで19.46(+0.7)の好タイム(セカンドベスト)を記録した。

2023年

2023年3月、ボストン州で行われたニューバランスグランプリ男子60mにて、自己ベスト(当時)の6.51でトレイボンブロメルに0.004秒差で競り勝ち、優勝した。

7月、ダイヤモンドリーグロンドン開催。200m走に出場し、19.47の今季世界最高タイムを記録した。

8月20日に開催された世界陸上ブダペスト大会100m決勝にて、接戦を制して9.83(0.0)の自己ベストで金メダルを獲得した。

8月25日、同大会男子200メートル決勝では19.52で金メダルを獲得した。これにて、ライルズは200mの3連覇を達成したことになる。

また、後日の4×100mリレーでも金メダルを獲得し、ウサインボルト以来の三冠を達成。

2024年

2024年3月、ボストン州で行われたニューバランスグランプリ男子60mにてフレッドカーリーなどの名だたるスプリンターらを抑え、6.44の自己ベスト(当時)で優勝した。

3月下旬に行われた全米室内選手権男子60m決勝にて、6.43の自己ベストでこの種目の世界記録保持者であるクリスチャンコールマンに勝利して全米室内チャンピオンとなった。この6.43のタイムにより、前半が苦手で有名なライルズが60mの世界歴代10位にランクインした。

4月に行われた世界室内陸上グラスコー男子60m決勝ではライルズは全米室内チャンピオンとして挑み、惜しくもクリスチャンコールマンに負けてしまったものの6.44のセカンドベストで銀メダルを獲得した。

5月4日、世界リレーinバハマが開催された。ライルズ率いるアメリカチームは予選1組を走り、予選から47.49の好タイムで全体1位で決勝に上がり、パリオリンピックの出場権を獲得した。

翌日の決勝では予選同様ライルズはアンカーを務め、ライルズにバトンが渡った時点ではすでに抜けており、そのまま差を広げて43.40のアメリカ歴代3位の記録で圧勝した。2位のカナダには0.49秒差であった。



自己ベスト

種目 記録 大会名 開催場所 年月日 風速 備考
100メートル 9秒83 世界選手権  ハンガリー ブダペスト 2023年8月20日 0.0 WL
150メートル 14秒56  Atlanta City Games アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アトランタ 2023年5月6日 +1.4
200メートル 19秒31  世界選手権 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ユージーン 2022年7月21日 +0.4 WL NR
400メートル 47秒04  マクナマラマスタングインビテーショナル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 メリーランド 2016年4月23日
4×100 mリレー 37秒10 世界選手権 カタールの旗 カタール ドーハ 2019年10月5日 WL NR
4×200 mリレー 1分19秒88 ワールドリレー バハマの旗 バハマ ナッソー 2017年4月23日


戦績

シーズンのベスト

IAAFのシーズントップリストの世界ランク[6][7]

太字は自己ベスト。記録は当時。

100m 備考 200m 備考
2012年 11秒27 21秒82
2013年 10秒86 21秒28
2014年 10秒45 20秒71
2015年 10秒14 20秒18
2016年 10秒16 20秒09
2017年 9秒95 追い風参考記録 19秒90
2018年 9秒88 19秒65 世界歴代8位タイ
2019年 9秒86 19秒50 世界歴代4位
2021年 9秒95 19秒52

国際選手権の結果

大会 会場 結果 種目 補足
Representing the アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2013 World Youth Championships Donetsk, Ukraine 4th(semi 2) 200 m 21.58 −2.5
2nd Medley relay 1:50.14 N/A Template:AthAbbr
2014 Youth Olympic Games Nanjing, China 1st 200 m 20.80 +0.3
2015 Pan American Junior Championships Edmonton, Alberta, Canada 2nd 100 m 10.18 +0.4
1st 200 m 20.27 +1.3
2016 World U20 Championships Bydgoszcz, Poland 1st 100 m 10.17 −0.2 Template:AthAbbr
1st 4×100 m relay 38.93 N/A Template:AthAbbr
2017 World Relays Nassau, Bahamas 2nd 4×200 m relay 1:19.88 N/A Template:AthAbbr
Representing the Americas
2018 Continental Cup Ostrava, Czech Republic 1st 100 m 10.01 0.0
1st 4×100 m relay 38.05 N/A Template:AthAbbr
Representing the アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2019 World Relays Yokohama, Japan 2nd 4×100 m relay 38.07 N/A
World Championships Doha, Qatar 1st 200 m 19.83 +0.3
1st 4×100 m relay 37.10 N/A Template:AthAbbr, Template:AthAbbr

国内タイトル

  • 米国選手権
    • 100 m:2018年
    • 200 m:2019年
  • 全米屋内選手権
    • 300 m:2017年
  • 全米ジュニア選手権
    • 100 m:2015年、2016年
    • 200 m:2015年

アディダスを代表する

200m

100m

  • IAAFダイヤモンドリーグ
    • 総合優勝:2019年
    • 上海:2019年[8]
    • チューリッヒ:2019年

参照資料

  1. ^ Eder, Larry (2017年12月28日). “PURE Athletics, some thoughts on what is behind the great races”. runblogrun.com. RunBlogRun. 2019年1月24日閲覧。
  2. ^ a b Maese, Rick (2016年7月22日). “Teenage track stars Noah, Josephus Lyles turn pro, sign with Adidas”. washingtonpost.com. The Washington Post. 2019年1月24日閲覧。
  3. ^ a b “Noah Lyles – Player Profile – Athletics”. eurosport.com. Eurosport. 2019年4月15日閲覧。
  4. ^ Dennehy, Cathal (2018年12月15日). “Lyles' Doha ambition: 'I want to be world champion before I go to the Olympics'”. iaaf.org. IAAF. 2019年1月24日閲覧。
  5. ^ Cherry, Gene (2017年3月5日). “Lyles and Berry set world indoor bests at U.S. champs”. reuters.com. Reuters. 2019年1月24日閲覧。
  6. ^ “RECORDS & LISTS – SEASON TOP LISTS – SENIOR OUTDOOR 2012 – 100 METRES MEN”. iaaf.org. IAAF. 2019年7月5日閲覧。
  7. ^ “RECORDS & LISTS – SEASON TOP LISTS – SENIOR OUTDOOR 2012 – 200 METRES MEN”. iaaf.org. IAAF. 2019年7月5日閲覧。
  8. ^ Mulvenney, Nick (2019年5月18日). “Athletics: Lyles pips Coleman in Shanghai sprint photo finish”. reuters.com. Reuters. 2019年5月18日閲覧。
典拠管理データベース: 人物 ウィキデータを編集
  • ワールドアスレティックス