ノビネチドリ

ノビネチドリ
2008年6月 福島県会津地方
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: ノビネチドリ属 Neolindleya
: ノビネチドリ N. camtschatica
学名
Neolindleya camtschatica (Cham.) Nevski
シノニム
和名
ノビネチドリ(延根千鳥)

ノビネチドリ(延根千鳥、学名:Neolindleya camtschatica )は、ラン科ノビネチドリ属多年草

特徴

は太く円柱形で直立し、高さ30-60cmになる。は5-10個が茎に互生し、葉身は楕円形~狭長楕円形で、長さ7-15cm、幅2-6cm。先端は尖り、縁は波状に縮れ、3-5筋の葉脈が目立つ。葉の基部は鞘状になって茎を抱く。

花期は5-7月で、淡紅紫色のを穂状に多数つける。は花と同じ長さ。萼片は長さ5mm、側花弁は萼片より短く、唇弁はやや長く、くさび状広卵形で先端が3裂する。

和名の由来は、近縁のテガタチドリの肥厚した根茎の形が掌状で「手形」であるのに対し、本種の根は掌状にならず、伸びるため「延根」という。

分布と生育環境

樺太カムチャツカ半島朝鮮半島日本に分布する。山地の樹林下の湿った場所に自生する。

日本では北海道本州中部以北、四国九州に分布する。

シノニム

  • Platanthera camtschatica (Cham.) Makino
  • Gymnadenia camtschatica (Cham.) Miyabe et Kudô

近縁種

参考文献

  • 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 1』、2015年、平凡社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ノビネチドリに関連するメディアがあります。
ウィキスピーシーズにノビネチドリに関する情報があります。
  • ノビネチドリの標本(北海道日勝峠で1987年6月27日に採集) (千葉大学附属図書館)
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