バフムート

曖昧さ回避 この項目では、ドネツィク州にある都市について説明しています。その他の用法については「アルテーミウシク」をご覧ください。
バフムート

Бахмут (ウクライナ語) (Bakhmut)
バフムートの旗
バフムートの紋章
紋章
バフムートの位置(ドネツィク州内)
バフムート
バフムート
バフムートの位置
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バフムートの位置(ウクライナ内)
バフムート
バフムート
バフムート (ウクライナ)
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座標:北緯48度35分41秒 東経38度0分3秒 / 北緯48.59472度 東経38.00083度 / 48.59472; 38.00083座標: 北緯48度35分41秒 東経38度0分3秒 / 北緯48.59472度 東経38.00083度 / 48.59472; 38.00083
 ウクライナ
ドネツィク州の旗 ドネツィク州
ラヨン バフムート地区(ウクライナ語版、英語版)[1]
フロマーダ バフムート・フロマーダ[1]
バフムート
創建 1571年
市制施行 1783年[2]
政府
 • 市長 オレクシー・レヴァ(ウクライナ語版、ロシア語版) (since 1990)[3]
面積
41.6 km2
標高
200 m
人口
(2021年)推計[4]
72,310人
郵便番号
84500—84510
市外局番 +380-6274
区画コード[注釈 1] UA14020010010059145[1]
ウェブサイト 公式サイト

バフムートウクライナ語: Бахмут発音 [bɐxˈmut] ( 音声ファイル))はウクライナドネツィク州バフムート地区(ウクライナ語版、英語版)にある都市。バフムトとも呼ばれる。

概要

バフムートカ川の河岸に位置する。面積は74 km2[要出典]。人口は78,251人(2011年8月1日)[要出典]、人口密度は1057.4人/km2[要出典]

市内にはバフムート駅(ウクライナ語版)などがある。首都キエフまでの直線距離は578 kmであるが、鉄道で789 km、車道で672 kmとなっている[要出典]。州庁所在地までの直線距離は67 km、鉄道で89 km、車道で93 kmとなっている[要出典]

歴史

バフムートの町は1571年にロシアのイワン雷帝によって創建された。1783年に市制施行された。もとはクリミア・タタール人の侵入に対するための要塞として建てられたが、19世紀以降は岩塩の採掘が重要な産業になった。バフムートという地名は、ムスリムであるクリミア・タタール人の人名であるマフムード(ムハンマド)に由来するとみられている[6]

十月革命後の1924年、バフムートは当地で活動した共産主義者で「同志アルチョーム」の名で知られた フョードル・セルゲイエフ(ウクライナ語版)にちなんで「アルチェモフスク」(アルチェーモフスク、ロシア語: Артёмовск、ウクライナ語でアルテーミウシク Артемівськ)と改められた。第二次世界大戦ではドイツに占領され、親衛隊のアインザッツグルッペンが多数のユダヤ人を坑道内に連行して殺している(アルチェモフスク虐殺(英語版)[要出典]

第二次世界大戦後、第415収容地区(グラーグ)が設置され、シベリア抑留を受けた日本人捕虜が遠路移送されてきた。捕虜は強制労働に従事した[7]

ユーロマイダン後の2016年脱共産主義法(英語版、ウクライナ語版)により、アルテーミウシクは元の地名のバフムートに戻された[要出典]

2022年ロシアによるウクライナ侵攻ではバフムートをめぐる戦いで、市内では両軍による激しい戦闘が行われていることにより現在、完全に焦土と化している[8]。また、2023年1月上旬までに約9割の住民が市外へ退去した[9]

日本時間2023年5月21日に、ロシアの民間軍事組織ワグネルがバフムートを完全掌握したことを発表した[10]。当初はウクライナ軍はこれを否定していたが、2日後の5月23日にアメリカのシンクタンクがロシア軍が西部の市境界に到達したと分析した[11]。翌日、ロシア側は一方的に市の名称を以前の「アルチェモフスク」に戻すと発表した。 しかし、直後にウクライナ軍による反撃が始まり、市の西側の一部が奪還されている。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ Кодифікатор адміністративно-територіальних одиниць та територій територіальних громад (行政区域単位と行政領域フロマーダのコード化)」(略: КАТОТТГ)と呼ばれる、地理情報の符号化によってウクライナの地方自治体の行政区画ごとに付けられた識別符号[5]

出典

  1. ^ a b c “Бахмут - Донецька область”. decentralization.gov.ua. 2022年5月28日閲覧。
  2. ^ "Історична довідка | Сайт Бахмутської міської ради"
  3. ^ (ウクライナ語) Keys to cities. What is the secret of longevity of mayors, The Ukrainian Week (10 August 2020)
  4. ^ “Чисельність наявного населення України на 1 січня” (PDF) (ウクライナ語). Державна служба статистики України. p. 15 (2021年). 2022年5月28日閲覧。
  5. ^ “Кодифікатор адміністративно-територіальних одиниць та територій територіальних громад” (ウクライナ語). ukrstat.gov.ua. 2022年7月6日閲覧。
  6. ^ “АРТЕМІВСЬК (БАХМУТ)”. resource.history.org.ua. 2023年5月26日閲覧。
  7. ^ 長勢了治『シベリア抑留全史』原書房、2013年8月8日、186頁。ISBN 9784562049318。 
  8. ^ “要衝近郊の町バフムート、迫るロシア軍の脅威 ウクライナ東部”. CNN (2022年6月13日). 2022年9月19日閲覧。
  9. ^ “かつてはワインが名物……9割が避難したウクライナ東部バフムートに残る住民”. BBC (2023年1月6日). 2023年1月28日閲覧。
  10. ^ “バフムト制圧か ロシア国防省が発表 ゼレンスキー氏を称賛 その意図は?”. テレ朝news. 2023年5月25日閲覧。
  11. ^ https://www.facebook.com/wwwjijicom.+“米シンクタンク「バフムト制圧か」 ロシア軍が市境到達と分析―ウクライナ:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2023年5月25日閲覧。
ウィキメディア・コモンズには、バフムートに関連するカテゴリがあります。

参考文献

外部リンク

  • (ウクライナ語) 公式サイト
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