ペッパー警部

曖昧さ回避 この項目では、ピンク・レディーのシングル曲について説明しています。
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  • モーニング娘。のシングル曲については「ペッパー警部 (モーニング娘。の曲)」をご覧ください。
  • 「アンパンマン」の登場人物「ペッパーけいぶ」については「アンパンマンの登場人物一覧 (サブキャラクター) #は行」をご覧ください。
ペッパー警部
ピンク・レディーシングル
初出アルバム『ペッパー警部』
B面 乾杯!お嬢さん
リリース
ジャンル アイドル歌謡曲
レーベル VICTOR
ビクター音楽産業
作詞・作曲 阿久悠都倉俊一
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間4位(オリコン
  • 1977年度年間14位(オリコン)
  • ピンク・レディー シングル 年表
    ペッパー警部
    (1976年)
    S・O・S
    (1976年)
    試聴
    ペッパー警部 - JVC KENWOOD Victor Entertainment提供のYouTubeアートトラック
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    ペッパー警部」(ペッパーけいぶ)は、1976年8月にリリースされた日本アイドルグループピンク・レディーデビューシングルである。

    解説

    作詞した阿久悠は、ピンク・レディーは8月25日にデビューするようなあまり期待されていない新人であったために、作曲の都倉俊一と共に自由に創作できて幸運だったと述べている[1]

    阿久と都倉は当初から「ペッパー警部」をA面用に作ったが、B面の「乾杯お嬢さん」の出来が良かったことから、レコード会社の中では「乾杯…」をA面に推す声が強かった。だが阿久は「キャンディーズの七掛けではつまらない」と主張、予定通り本曲がA面となった。[2]

    また、Aメロでのミニスカートで股を開く土居甫の振り付けに対して、下品であるなどの批判の声も上がった[1]。具体的には、阿久や都倉と『スター誕生!』の審査員などで交流のあった松田トシから「ミニスカートで脚を開く振り付けは品がない」と怒られた。また、レコード会社からも「もっとオーソドックスな曲でデビューさせたい」と言われた。しかし、阿久、都倉、土居たちは抵抗して意見を押し通し、土居の振り付けで行くことになったとのこと[3]

    この曲が発売された頃、ロッキード事件が世間を賑わしていたため、政治家の逮捕劇を想定して書いたのかと阿久はよく聞かれたが、実際は突然ひらめいたのであり、その根拠には『ピンク・パンサー』のクルーゾ警部、1950年代曽根史朗のヒット曲「若いお巡りさん」、落語の『くしゃみ講釈』、当時売れていた清涼飲料水(恐らく「ドクターペッパー」)、ビートルズの大ヒットアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』などが含まれていると自己分析している[1]

    累計売上は105万枚[4](公称)。

    「Sergeant Pepper」の曲名で奈良橋陽子の訳詞による英語歌詞で吹き込んだものが、1978年西ドイツイタリアスイスポルトガルなどヨーロッパでシングルレコードとして発売されている(B面は「Wanted(ウォンテッド (指名手配))」)。英語版は1987年発売のリミックス・アルバム『BLOOD NEW』にも収録され、後にSingles PremiumにオリジナルがそれぞれのCDに追加収録された。日本盤オリジナルのカラオケ流用ではなく、日本語のコーラスは削除されている。

    一説によると、出来上がってきたカラオケに「このまま発売すればいいのではないか」と思うほど恐れ入ったと言う[要出典]

    歌詞では「日暮れ時に男女のカップルがいい雰囲気になってきたところへ、ペッパー警部がおせっかいにも、”君たち、早く帰りなさい”と恋仲の邪魔をする」というものである。しかし日本の警察官の階級において、警部というのは警察署の課長級職である。普通は街中で不審尋問(現在では職務質問)を行うような業務はしない。

    レコードでの歌唱にはなかったが、実演の際には曲の最後に「ペッパー警部よ」というセリフをつけるのが定番であった[注 1]

    収録曲

    1. ペッパー警部
    2. 乾杯!お嬢さん
      • 作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一

    カバー

    メディア外部リンク
    『ペッパー警部』のカバーの例
    音楽・音声
    ペッパー警部 - ピンク・ベイビーズ公式YouTube
    映像
    モーニング娘。 『ペッパー警部』 (MV) - モーニング娘。公式YouTube
    ペッパー警部

    替え歌での『ペッパー警部』使用例

    関連項目

    脚注

    [脚注の使い方]

    注釈

    1. ^ ちなみに最初期は「ペッパー警部だよ」というセリフだった。
    2. ^ 同月は『ショッヘー警部』という替え歌の歌詞を募集。喜多による歌い出し(事前収録)に続く「私たちこれから」にあたる投稿を小川、「いいところ」にあたる投稿を桑原が歌って、出来上がった歌詞の面白さを競うというもの。

    出典

    1. ^ a b c 阿久悠愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』(岩波書店 1999年7月19日) ISBN 978-4004306252
    2. ^ 阿久悠『『夢を食った男たち』』文藝春秋、2007年12月7日。ISBN 978-4167321055。 
    3. ^ 週刊ポスト10月29日号「スター誕生!」あの熱狂をもう一度・後編より萩本欽一と都倉俊一の対談p148-149
    4. ^ 塩澤実信『昭和の流行歌物語 佐藤千夜子から笠置シズ子、美空ひばりへ』展望社、2011年、315頁。ISBN 978-4-88546-231-3。
    5. ^ “ピンク・レディーを歌い継ぐピンク・ベイビーズ、1stシングルはあの名曲”. 音楽ナタリー. (2016年8月31日). https://natalie.mu/music/news/200193 2016年9月1日閲覧。 
    未唯mie(ミー/根本美鶴代) - 増田恵子(ケイ/増田啓子)
    シングル

    ペッパー警部 - S・O・S - カルメン'77 - 渚のシンドバッド - ウォンテッド (指名手配) - UFO - サウスポー - モンスター - 透明人間 - カメレオン・アーミー - ジパング - ピンク・タイフーン (In The Navy) - 波乗りパイレーツ - Kiss In The Dark - マンデー・モナリザ・クラブ - DO YOUR BEST - 愛・GIRI GIRI - 世界英雄史 - うたかた - リメンバー (フェーム) - Last Pretender - OH! - 不思議LOVE - PINK EYED SOUL - テレビが来た日/モンスターウェーブ

    アルバム
    スタジオ
    ベスト(LP)

    ベスト・ヒット・アルバム (1977) - ベスト・ヒット・アルバム (1978) - UFO/サウスポー - ピンク・レディー

    ベスト(CD)

    GOLDEN☆BEST ピンク・レディー コンプリート・シングル・コレクション - INNOVATION(ボーカル新緑のセルフカバー・ベスト)

    ライブ

    チャレンジ・コンサート - サマー・ファイア'77 - バイ・バイ・カーニバル - アメリカ!アメリカ!アメリカ! - '78ジャンピング・サマー・カーニバル - LIVE IN 武道館 - さよならピンク・レディー

    サウンドトラック

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    映像作品

    ピンク・レディー フリツケ完全マスターDVD vol.1 - ピンク・レディー フリツケ完全マスターDVD vol.2 - ピンク・レディー in 夜のヒットスタジオ - Pink Lady Chronicle TBS Special Edition

    関連人物
    関連項目
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