ホセ・オスナ

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  • ホセ・オズナ
  • ホセ・オスーナ
ホセ・オスナ
José Osuna
東京ヤクルトスワローズ #13
2021年10月10日 明治神宮野球場
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 トルヒージョ州トルヒージョ(英語版)
生年月日 (1992-12-12) 1992年12月12日(31歳)
身長
体重
188 cm
106 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手三塁手外野手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2017年4月18日
NPB / 2021年4月23日
年俸 3億円(2024年)[1]
※2022年から3年契約
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

ホセ・グレゴリオ・オスナJosé Gregorio Osuna1992年12月12日 - )は、ベネズエラトルヒージョ州トルヒージョ(英語版)出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴

プロ入りとパイレーツ時代

2009年12月にアマチュア・フリーエージェントでピッツバーグ・パイレーツと契約してプロ入り[2]

2010年に傘下のルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・パイレーツでプロデビュー。64試合に出場して打率.251、10本塁打、43打点、2盗塁を記録した。

2011年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・パイレーツとA-級ステート・カレッジ・スパイクスでプレーし、2球団合計で50試合に出場して打率.328、4本塁打、33打点、3盗塁を記録した。

2012年はA級ウェストバージニア・パワーでプレーし、126試合に出場して打率.280、16本塁打、72打点、6盗塁を記録した。

2013年はA+級ブレイデントン・マローダーズでプレーし、123試合に出場して打率.244、8本塁打、48打点、18盗塁を記録した。

2014年もA+級ブレイデントンでプレーし、97試合に出場して打率.296、10本塁打、57打点、4盗塁を記録した。

2015年はA+級ブレイデントンとAA級アルトゥーナ・カーブでプレーし、2球団合計で129試合に出場して打率.286、12本塁打、81打点、7盗塁を記録した。

2016年はAA級アルトゥーナとAAA級インディアナポリス・インディアンスでプレーし、2球団合計で133試合に出場して打率.279、13本塁打、69打点、3盗塁を記録した。オフの11月5日には40人枠入りした[3]

ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2017年5月8日)

2017年は開幕をAAA級インディアナポリスで迎え、4月18日にメジャー初昇格を果たした[4]。同日のセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビューを果たし、21日のニューヨーク・ヤンキース戦でCC・サバシアから初安打を打った[5]。この年メジャーでは104試合に出場して打率.233、7本塁打、30打点を記録した。

2018年は51試合に出場して打率.226、3本塁打、11打点を記録した。

2019年7月24日に行われたカージナルス戦において、9点差負けの7回から投手として試合に出場。2イニングを本塁打による1失点に抑えた。また、7月30日のシンシナティ・レッズ戦では、9回表に発生した乱闘の際に不適切な行動を取ったとしてMLBより5試合の出場停止処分を受けた[6]

2020年は、26試合に出場、11月20日にDFAとなり[7]、その後自由契約となった。

ヤクルト時代

2020年11月27日、東京ヤクルトスワローズに入団することが発表された[8][9]。背番号は13[10]。推定年俸は80万ドル(約8400万円)+出来高払い[11]

2021年は、4月23日の中日ドラゴンズ戦で、「6番・一塁手」で先発出場すると、NPB初打席でNPB初安打を放った[12]。翌24日にもスタメン出場すると、先発の柳裕也から三塁打、9回裏にはライデル・マルティネスからNPB初打点となる右前2点適時サヨナラ打を放った[13][14][15]。その後は5番に定着し、前半戦を終えて9本塁打に留まったが、7月には月間打率.442、3本塁打を記録するなど、自慢の打棒を発揮した[16]。後半戦に入ると20打席を超える無安打を複数記録するなど大不振に陥り、打率.195、OPS.518と躍進するチームとは対照的に調子を落とし、最終盤は7番に打順を下げた。最終的には規定打席に到達して打率.258、13本塁打、60打点を記録した。オリックス・バファローズとの日本シリーズでは全試合で「7番・一塁手」で先発出場し、第4戦(東京ドーム)では比嘉幹貴から決勝適時打を放つなど、チームの20年ぶりの日本シリーズ優勝に貢献した。オフに、推定年俸140万ドル(約1億5400万円)の3年契約で残留することが発表された[17]

2022年は、開幕から低調な成績が続き、5月に至っては17日の阪神戦でサヨナラ犠飛を放つ[18]などスポット的な活躍はあったものの、OPS.500にも満たない成績にまで落ち込みスタメンから外れることも増えた。交流戦以降は徐々に状態を上げてOPS.884と成績を残し、8月からは不振に陥ったサンタナに代わって5番を担った。前年とは逆に後半に大きく成績を伸ばし連覇に貢献。トータルの成績も前年以上の水準となり、自身初の20本塁打及び打点はチーム2位の74打点を記録した。阪神とのクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは、第1戦の初回に西勇輝から放った先制3点本塁打を含む2本塁打5打点を記録し、MVPに選出された[19]。オリックスとの日本シリーズでも30打数11安打2本塁打8打点を記録し、敢闘賞に選出された。

2023年は134試合に出場し、打率.253、23本塁打、71打点を記録[20]。オフに、年俸200万ドル(約3億円)で契約を更新した[1]

プレースタイル・人物

  • 打撃面ではコンタクト率の高さが目立つ。2017年は215打席で40三振、2019年は285打席で48三振と三振率が低い[21]。守備面は一塁手三塁手左翼手右翼手でのプレー経験があり、ユーティリティー性を持つ[21]
  • 愛称はエル・ゴチョEl Gocho[22]
  • 家族思いな性格の持ち主[23]。来日した際、新型コロナウイルスの影響により隔離施設にいたが、ヤクルトの試合を欠かさずテレビで観戦していたという[24]。そのため、ヤクルトの選手とはすぐに仲良くなることができ、特に同じ外国人選手のドミンゴ・サンタナとは仲が良い。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2017 PIT 104 227 215 31 50 13 4 7 92 30 0 0 0 1 9 0 2 40 10 .233 .269 .428 .697
2018 51 111 106 14 24 9 0 3 42 11 0 0 0 1 3 0 1 22 2 .226 .252 .396 .648
2019 95 285 261 41 69 20 0 10 119 36 0 0 0 4 18 0 1 48 6 .264 .310 .456 .766
2020 26 82 78 6 16 3 0 4 31 11 0 1 0 0 4 0 0 16 1 .205 .244 .397 .641
2021 ヤクルト 120 495 469 42 121 24 2 13 188 60 3 0 0 2 22 2 2 80 18 .258 .293 .401 .694
2022 138 529 496 49 135 19 2 20 218 74 2 3 0 3 29 4 1 93 11 .272 .312 .440 .751
2023 134 543 501 49 127 23 0 23 219 71 2 4 0 2 39 5 1 79 13 .253 .308 .437 .745
MLB:4年 276 705 660 92 159 45 4 24 284 88 0 1 0 6 34 0 4 126 19 .241 .280 .430 .710
NPB:3年 392 1567 1466 140 383 66 4 56 625 205 7 7 0 7 90 11 4 252 42 .261 .304 .426 .730
  • 2023年度シーズン終了時

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2019 PIT 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 2.1 3 1 0 0 0 0 0 0 1 1 3.86 1.29
MLB:1年 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 2.1 3 1 0 0 0 0 0 0 1 1 3.86 1.29
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

投手守備


投手(P)












2019 PIT 2 0 1 0 1 1.000
MLB 2 0 1 0 1 1.000
内野守備


一塁(1B) 三塁(3B)
























2017 PIT 23 116 4 1 12 .992 -
2018 12 83 9 1 9 .989 7 0 6 0 1 1.000
2019 31 206 15 3 24 .987 19 11 20 0 2 1.000
2020 9 47 1 0 3 1.000 5 1 7 0 2 1.000
2021 ヤクルト 115 878 53 10 90 .989 5 0 8 2 0 .800
2022 138 1141 80 11 116 .991 -
2023 134 1161 67 5 97 .996 -
MLB 75 452 29 5 48 .990 31 12 33 0 5 1.000
NPB 387 3180 180 26 303 .992 5 0 8 2 0 .800
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2017 PIT 14 12 4 0 0 1.000 25 36 0 2 0 .947
2018 - 7 11 0 0 0 1.000
2019 2 3 0 1 0 .750 23 42 0 1 0 .977
2020 4 5 1 0 0 1.000 7 13 1 0 0 1.000
MLB 20 20 5 1 0 .962 62 102 1 3 0 .972
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

NPB

初記録

背番号

  • 64(2017年 - 同年途中)
  • 36(2017年途中 - 2020年)
  • 13(2021年 - )

登場曲

  • 「Madrid (feat. Myke Towers)」マルーマ(2021年)※第1打席
  • 「Fiel」Los Legendarios(2021年 - )※第2打席
  • 「BURBERRY」Myke Towers, Ñengo Flow(2021年 - )※第3打席以降
  • 「Samba Batucada」セルジオ・メンデス(2021年 - )※第1打席

脚注

  1. ^ a b “【ヤクルト】オスナ、サンタナ、サイスニード、ロドリゲスら4助っ人そろって来季残留”. 日刊スポーツ (2023年11月28日). 2024年2月23日閲覧。
  2. ^ Andrew Erickson (2016年8月27日). “Osuna benefits from experience in Venezuelan Winter League” (英語). Triblive.com. 2017年6月7日閲覧。
  3. ^ “Pirates add Neverauskas, Osuna to 40-man roster” (英語). Post-Gazette.com (2016年11月5日). 2017年6月7日閲覧。
  4. ^ “MLBRosterMoves on Twitter” (英語). Twitter (2017年4月18日). 2017年6月7日閲覧。
  5. ^ “Pirates get to Sabathia early, top Yankees 6-3” (英語). ESPN (2017年4月22日). 2024年2月23日閲覧。
  6. ^ “乱闘騒ぎ6選手出場停止処分、両監督ベンチ入り禁止”. 日刊スポーツ (2019年8月2日). 2024年2月23日閲覧。
  7. ^ “Pittsburgh Pirates Designate Pitcher Trevor Williams And Utility Player José Osuna For Assignment” (英語) (2020年11月20日). 2020年11月27日閲覧。
  8. ^ “ヤクルト、新外国人選手にオスナ獲得 大リーグ24本塁打の三塁手”. サンケイスポーツ (産経デジタル). (2020年12月4日). https://www.sanspo.com/article/20201127-G4HTJCIPMRKKBL245N5HVXIYJ4/ 2020年12月4日閲覧。 
  9. ^ “オスナ ひと足早くヤクルトとの合意発表 SNSで日本語「こんにちは」”. デイリースポーツ online (2020年11月27日). 2021年7月18日閲覧。
  10. ^ “新外国人選手獲得のお知らせ”. 公式サイト (東京ヤクルトスワローズ). (2020年12月4日). https://www.yakult-swallows.co.jp/news/detail/25296 2020年12月4日閲覧。 
  11. ^ “ヤクルトがオスナ獲得発表「レッツゴースワローズ」”. 日刊スポーツ. (2020年11月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202011270000662.html 2021年2月6日閲覧。 
  12. ^ “ヤクルト山田2発「層が厚くなった」村上3安打にオスナは勝ち越し機を演出”. 日刊スポーツ (2021年4月23日). 2021年4月24日閲覧。
  13. ^ “ヤクルト・新外国人のオスナ「とってもいい気持ち」逆転サヨナラ打で今季初4連勝”. デイリースポーツ online (2021年4月24日). 2021年4月24日閲覧。
  14. ^ “【ヒーロートーク】劇打のヤクルト・オスナ「私たち助っ人はチームの勝利のために来ている」”. SANSPO.COM(サンスポ) (2021年4月24日). 2021年4月24日閲覧。
  15. ^ “ヤクルト、新助っ人オスナが逆転サヨナラ打で4連勝 坂本光士郎がプロ初勝利”. SANSPO.COM(サンスポ) (2021年4月24日). 2021年4月24日閲覧。
  16. ^ “家族と離れてても心は1つ ヤクルト・オスナ“新種”ポーズでアーチ量産 - プロ野球番記者コラム”. 日刊スポーツ (2021年7月15日). 2021年7月18日閲覧。
  17. ^ “ヤクルト マクガフ残留 オスナと新たに3年 サンタナ近日中に契約”. 日刊スポーツ (2021年12月2日). 2021年12月3日閲覧。
  18. ^ “サヨナラ勝ちでヤクルト3連勝 九回に青木同点打&オスナ決勝犠飛 阪神・岩崎に今季初黒星つける”. サンケイスポーツ (2022年5月17日). 2024年2月23日閲覧。
  19. ^ “【ヤクルト】MVPはオスナ 2戦連発で史上初2年連続CS無敗突破に導く”. スポーツ報知 (2022年10月14日). 2024年2月23日閲覧。
  20. ^ “【ヤクルト】オスナ、帰国時にファンへ決意表明「スワローズの一員として優勝を目指して頑張る」”. 日刊スポーツ (2023年11月9日). 2024年2月23日閲覧。
  21. ^ a b “ヤクルトの新助っ人ホセ・オスナとは 内外野守れるユーティリティー、コンタクト率高い中距離タイプ【成績データ分析】”. ベースボールチャンネル (2020年12月24日). 2021年7月18日閲覧。
  22. ^ Pirates Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月27日閲覧
  23. ^ “ヤクルト・オスナ 5打点大暴れ!2位巨人に連勝0・5差 前半戦貯金10”. デイリースポーツ online (2021年7月15日). 2021年7月18日閲覧。
  24. ^ “「いつか息子にチャーハンを…」。家族と離れ、異国でプレーする助っ人たちのあっぱれな心意気”. web Sportiva (2021年7月16日). 2021年7月18日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • 個人年度別成績 J.オスナ - NPB.jp 日本野球機構
  • José Osuna stats MiLB.com (英語)
  • 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
  • Jose Osuna (@JoseOsuna36) - X(旧Twitter)
  • Jose Osuna (@joseosuna36) - Instagram
東京ヤクルトスワローズ 2024
 
監督・コーチ
監督
一軍コーチ
二軍監督・コーチ
 
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捕手
内野手
外野手
 
育成選手
投手
捕手
内野手
 
業績
セントラル・リーグ ベストナイン(一塁手)
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
 
セントラル・リーグ ベストナイン(1回)
2022年 セントラル・リーグ ベストナイン
2000年代
2010年代
2020年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代