ミラノ中央駅

ミラノ中央駅
駅舎
Milano Centrale
地図
所在地 イタリアの旗ロンバルディア州ミラノ県ミラノドゥーカ・ダオスタ広場20124
北緯45度29分09.55秒 東経9度12分15.81秒 / 北緯45.4859861度 東経9.2043917度 / 45.4859861; 9.2043917 (ミラノ中央駅)
管理者 レーテ・フェッロヴィアーリア・イタリアーナ(RFI)
駅構造 地上駅
ホーム ?面24線
開業年月日 1931年7月1日 (1931-07-01)
乗入路線 7 路線
所属路線 ドモドッソラ=ミラノ線(イタリア語版)
キロ程 0.000 km(ミラノ中央起点)
(8.526 km) ヴェローナ・ポルタ・ヴェスコーヴォ(イタリア語版)
所属路線 レッコ=ミラノ線(イタリア語版)
キロ程 32.933 km(レッコ(イタリア語版)起点)
ミラノ・グレコ・ピレリ(イタリア語版) (3.351 km)
所属路線 ミラノ=ボローニャ線(イタリア語版)
ミラノ-ボローニャ高速線含む)
キロ程 0.000 km(ミラノ中央起点)
(3.779 km) ミラノ・ランブラーテ(イタリア語版)
所属路線 ミラノ=キアッソ線(イタリア語版)
キロ程 0.000 km(ミラノ中央起点)
(3.351 km) ミラノ・グレコ・ピレリ(イタリア語版)
所属路線 ミラノ=ジェノヴァ線(イタリア語版)
キロ程 0.000 km(ミラノ中央起点)
(3.798 km) ミラノ・ランブラーテ(イタリア語版)
所属路線 ミラノ=ヴェネツィア線
ミラノ=ヴェローナ高速線(イタリア語版)含む)
キロ程 0.000 km(ミラノ中央起点)
(3.798 km) ミラノ・ランブラーテ(イタリア語版)
所属路線 トリノ=ミラノ線(イタリア語版)
トリノ=ミラノ高速線含む)
キロ程 153 km(トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ(イタリア語版)起点)
乗換 チェントラーレ駅地下鉄
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ミラノ中央駅Stazione Centrale di Milano)またはミラノ・チェントラーレMilano Centrale/ Milano C.LE)はイタリアロンバルディア州ミラノ県ミラノにある、レーテ・フェッロヴィアーリア・イタリアーナ(RFI)の鉄道駅

イタリアミラノを代表する鉄道駅。ローマ・テルミニ駅に次いでイタリアで2番目の乗降客数(1日約32万人)である[1]だけでなくヨーロッパの鉄道駅としても主要な駅の一つである。IATA空港コードXIK[2]ウリッセ・スタッキーニ(英語版)設計[3]

乗り入れる列車

国際列車

国際列車も多い フランスTGV

行き先:

国内列車

行き先:

州内・州間列車

主な行き先:

  • トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ
  • ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ
  • ヴェネツィア・S・ルチーア
  • ノヴァーラ
  • シラクーザ
  • アンコーナ
  • ピアチェンツァ
  • ブレシア
  • ベルガモ
  • モンツァ
  • レッコ
  • ヴォゲーラ
  • ソンドリオ
  • ティラーノ
  • コーモ
  • キアッソ
  • ドモドッソラ
  • ヴァレーゼ
  • マントヴァ
  • ラ・スペーツィア
  • アルベンガ
  • ペスカーラ

歴史

1964年の駅の様子

シンプロントンネル1906年)の開通に伴う新たな交通量の需要を支えることができなくなった古い中央駅(1864年)の代わりに建設が計画され、まだ設計図すらできていなかったが、1906年4月28日ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世王が新駅の最初の石を置くセレモニーを行った。

1912年に設計者が決まり建設が開始されたが、第一次世界大戦とその後のイタリアの経済危機の影響で工事は途中何度も中断した。1922年ファシスト党ベニート・ムッソリーニが首相になると、ファシスト政体の権力を象徴するような権威主義的なデザインが付加され、駅舎は荘厳で豪華な仕様に変更された。中断していた工事は1925年に再開し、プラットフォームの配置の変更と鋼鉄で出来た巨大な大屋根の設置が行われた。そして1931年7月1日に郵政通信大臣コスタンツォ・チャーノ臨席のもと駅は公式に落成した。

近年では老朽化を受けて大掛かりな修復・改善作業が2005年から2008年にかけてフェッロヴィーエ・デッロ・スタート・グループの一社グランディ・スタツィオーニにより行われ、建設中の高速鉄道網 (TAV) 、トリノ - ミラノ - ヴェネツィア、ミラノ - ローマ - ナポリ、ミラノ - ジェノヴァ各線の唯一の集結点となる予定である。

駅構造

ミラノ中央駅内部
トレイン・シェッド
駅に残るファシスト党結成9周年を記念したファスケスのレリーフ

駅は1912年のデザイン最終コンペで優勝した建築家ウリッセ・スタッキーニが設計した[3]。ユニオン駅 (ワシントンD.C.)を参考にしたと言われている。ただし建設中に設計の変更が行われた。

建物前面は幅200mあり、天井高は72mに達する。これは当時、記録的な大きさだった。最前部は「ガッレリーア・デッレ・カロッツェ」(Galleria delle Carrozze)と呼ばれるアーケード式の車寄せだったが、現在は歩行用のコンコースとなっている。プラットフォームはアルベルト・ファーヴァによる全長341m、66,000平方メートルの鉄とガラスのトレイン・シェッドで覆われている。

建築様式は一つで無く、リバティ様式アールデコの影響を受けた混合様式である。

建築家フランク・ロイド・ライトにより「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称された。[4]

21番線には王の部屋と武器室に分けられたサヴォイア家と王室の待合室「王の間」がある。

のりば

ミラノ中央駅の線路は行き先により以下のように分類できる:

番線 路線
1-3 ミラノ - コーモ - キアッソ/ミラノ - ドモドッソラ/TGV ミラノ - パリ
4-6 ミラノ - トリノ線
7-13 ミラノ - ヴェネツィア/ミラノ - ウーディネ
14-17 ミラノ - ボローニャ - フィレンツェ - ローマ - ナポリ線
18-23 ミラノ - ジェノヴァ - リヴォルノ/ミラノ - ジェノヴァ - ヴェンティミリア/ミラノ - パルマ (- ボローニャ) (R)/ミラノ - クレモーナ - マントヴァ線 (R)
24 リコヴェーロ/マノーヴラ

利用状況

一日平均計500本の列車で毎日約32万人の旅客、年間では計1億1680万人が乗降している。

駅周辺

  • ドゥーカ・ダオスタ広場
  • チェントラーレ駅地下鉄
  • ピレリタワー(イタリア語版、英語版)
  • ロンバルディア地域評議会
  • エクセルシオール ホテル ガリア(ホテル)
  • ペニーマーケット(イタリア語版、英語版)エクスプレス

路面列車・バス路線

路面電車の5910トロリーバスの90/9192N90N91

市バスの4260818787/NM2NM3N25N26N42728

隣の駅

トレニタリア
フレッチャロッサトリノ-サレルノ間)
トリノ・ポルタ・スーザ駅 - ミラノ中央駅 - ローマ・テルミニ駅
フレッチャロッサ(ミラノ-バーリ間)
ミラノ中央駅 - レッジョ・エミリアAVメディオパダーナ駅(イタリア語版)
フレッチャビアンカ
ノヴァーラ駅(イタリア語版) - ミラノ中央駅 - ブレシア駅(イタリア語版)/ピアチェンツァ駅(イタリア語版)
エウロシティ
ガッララーテ駅(イタリア語版) - ミラノ中央駅 - ブレシア駅(イタリア語版)
テッロ(イタリア語版)
パヴィーア駅(イタリア語版) - ミラノ中央駅
インテルシティ・ノッテ
ミラノ中央駅 - ピアチェンツァ駅(イタリア語版)/ボローニャ中央駅
トレーノ・レジョナーレ
ロー・フィエラ駅(イタリア語版)
ヌオーヴォ・トラスポルト・ヴィアッジャトーリ
イタロ
トリノ・ポルタ・スーザ駅 - ミラノ中央駅 - ミラノ・ロゴレード駅
トレノルド(イタリア語版)
マルペンサ・エクスプレス
ミラノ中央駅 - ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅
トレーノ・レジョナーレ(マルペンサ-ミラノ間)
ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅 - ミラノ中央駅
トレーノ・レジョナーレ(ミラノ-ヴェローナ/ベルガモ間)
ミラノ中央駅 - ミラノ・ランブラーテ駅(イタリア語版)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ grandistazioni.it (2007年7月)のデータ
  2. ^ “Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | ICAO, IATA codes, location of airports of Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | latitude, longitude airports of Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | coordinates of airports of Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | International codes and coordinates of all airports in the world | International codes and coordinates of all airports in Airport codes Milano (Milan), Italy (IT)”. airportsbase.org. 2019年4月29日閲覧。
  3. ^ a b STACCHINI, Ulisse in "Enciclopedia Italiana"(1936). 2024年3月21日閲覧。
  4. ^ Casabella No.710, 2003年4月, Editoriale 参照

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ミラノ中央駅に関連するカテゴリがあります。
乗り入れ路線と駅の一覧

Template:ドモドッソラ=ミラノ線 Template:レッコ=ミラノ線 Template:ミラノ=ボローニャ線 Template:ミラノ=キアッソ線

 
フェッロヴィーエ・デッロ・スタート ミラノ=ジェノヴァ線(イタリア語版)

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フェッロヴィーエ・デッロ・スタート トリノ-ミラノ線

トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ - トリノ・ポルタ・スーザ - トリノ・ストゥーラ - セッティモ - ブランディッツォ - キバッソ - カステルロッソ - トッラッツァ・ピエモンテ - サルッジャ - サンタントニーノ・ディ・サルッジャ - リボルノ・フェッラーリス - ビアンツェ - トロンツァーノ - サンティア - サン・ジェルマーノ・ヴェルチェッレーゼ - ベルチェリ - ボルゴ・ベリツェッリ - ノバラ - トレカテ - マジェンタ - コルテッタ=サント・ステーファノ・ティチーノ - ヴィットゥオーネ=アルルーノ - プレニャーナ・ミラネーゼ - ロー - ロー・フィエラ・ミラノ - ミラノ・セトーサ - ミラノ中央

 

(ミラノ中央 - ミラノ・ポルタ・ガリバルディ) - ミラノ・カドルナ - ミラノ・ボヴィーザ - サロンノ - レスカルディーナ - カステッランツァ - 北ブスト・アルシーツィオ - フェルノ・ロナーテ・ポッツォーロ - マルペンサ空港

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