ミランドラ

ミランドラ
Mirandola
ミランドラの風景
ミランドラの旗 ミランドラの紋章
紋章
行政
イタリアの旗 イタリア
エミリア=ロマーニャ州の旗 エミリア=ロマーニャ
県/大都市 モデナ
CAP(郵便番号) 41037
市外局番 0535
ISTATコード 036022
識別コード F240
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
公式サイト リンク
人口
人口 24233 人 (2023-01-01 [1])
人口密度 176.7 人/km2
文化
住民の呼称 mirandolesi
守護聖人 San Possidonio
祝祭日 5月16日
地理
座標 北緯44度53分14.17秒 東経11度03分57.71秒 / 北緯44.8872694度 東経11.0660306度 / 44.8872694; 11.0660306座標: 北緯44度53分14.17秒 東経11度03分57.71秒 / 北緯44.8872694度 東経11.0660306度 / 44.8872694; 11.0660306
標高 18 (9 - 23) [2] m
面積 137.13 [3] km2
ミランドラの位置(イタリア内)
ミランドラ
ミランドラの位置
モデナ県におけるコムーネの領域
モデナ県におけるコムーネの領域 地図
イタリアの旗 ポータル イタリア
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ミランドラ: Miràndola)は、イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州モデナ県にある、人口約24,000人の基礎自治体コムーネ)。

地理

位置・広がり

モデナ県北部に位置する。県都モデナから北東へ約29km、フェラーラから西へ約44km、州都ボローニャから北北西へ約49km、ヴェローナから南へ約61kmの距離にある。[4]

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。FEはフェラーラ県、MNはマントヴァ県所属。

  • ミランドラ
    ミランドラ
  • ミランドラ
    ミランドラ
  • コスティトゥエン広場
    コスティトゥエン広場
  • ジュゼッペ・ヴェルディ通り
    ジュゼッペ・ヴェルディ通り

ミランドラの中心市街は、かつては星形要塞であった。

気候分類・地震分類

ミランドラにおけるイタリアの気候分類 (itおよび度日は、zona E, 2193 GGである[5]。 また、イタリアの地震リスク階級 (itでは、zona 3 (sismicità bassa) に分類される[6]

行政

分離集落

ミランドラには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Cividale, Crocicchio Zeni Gavello, Tre Gobbi, Mortizzuolo, Quarantoli, San Giacomo Roncole, San Martino Carano, San Martino Spino, Tramuschio

歴史

ルネサンス期の城塞都市に起源を持つこの町は、14世紀以来4世紀にわたり、ミランドラ公国 (Duchy of Mirandolaの首都であった。代々この地を治めたピーコ家 (it:Pico (famiglia)からは、「人間の尊厳」を主張したとされる人文学者ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ(1463年 - 1494年)が出ている。1510年カンブレー同盟戦争)と1551年の2度、この町は軍隊の包囲を受けている。

2012年5月20日にはモデナ県北部を震源とするイタリア北部地震に見舞われ、被害を受けている。

経済・産業

医療機器

ミランドラを中心に周囲の幾つかの町(コムーネ)を合せた人口約8万人の地域に、イタリアの医療機器メーカーの約90%が集中する産地が形成されている (it:Distretto biomedicale di Mirandola

1960年代に薬剤師マリオ・ヴェロネージ (it:Mario Veronesiが輸血循環用の使い捨て用具の生産を始めたのが契機である[7]。1970年代から1980年代にかけて、多様な医療器具を製造する多くの企業がヴェロネージによって設立されたほか、その関係者による独立開業も相次ぎ、ミランドラは医療機器の産業集積地として知られるようになった[7]。1980年代後半から1990年代にかけて、ミランドラの中核企業4社は多国籍企業の傘下に入った。

  • Dasco - ガンブロ社(スウェーデン)グループ
  • Dar - タイコ社 (Tyco International(米)グループ
  • Bellco - ソリン社 (Sorin Group(伊)グループ
  • Dideco - ソリン社グループ

このほか、ドイツのビー・ブラウン(en:B. Braun Melsungen) 社もミランドラの企業を買収している[7]

人口推移

交通

鉄道

文化

豚の挽き肉と香辛料から作られる加工食品であるコテキーノザンポーネ(コテキーノはそれらを腸詰めにしたもの(サラミソーセージ)、ザンポーネは豚足に詰めたものである)は、モデナ県の名物として知られるが、これらはミランドラが発祥の地とされている。

1511年にミランドラが教皇ユリウス2世の軍勢に包囲された折、保存食として生産されたのがコテキーノとザンポーネのはじまりとされている[8]。「モデナのコテキーノ」 (it:Cotechino Modenaと「モデナのザンポーネ」 (it:Zampone Modenaは、モデナ県が保護指定地域表示(IGP)の対象となっている。

  • コテキーノ
    コテキーノ
  • ザンポーネ
    ザンポーネ

人物

町のシンボルを描いたタイル画。ピコ・デラ・ミランドラの横顔も見える

姉妹都市

参照

  • コテキーノとザンポーネ Cotechino e Zampone
  • パレルモの優雅な?生活:Cotechino e lenticchie

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2023” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年3月2日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Anno:2023, Ripartizione:Nord-est, Regione:Emilia-Romagna, Provincia:Modena, Comune:Mirandola を選択
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Modena (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年9月13日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Modena (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年9月13日閲覧。
  4. ^ “地図上で2地点の方角・方位、距離を調べる”. 2018年5月30日閲覧。
  5. ^ “Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
  6. ^ “classificazione sismica aggiornata al aprile 2023” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica/. イタリア市民保護局. 2023年12月16日閲覧。
  7. ^ a b c 遠山恭司. “イタリア ものづくりの都市を訪ねて 第16回 医療機器のまち  ミランドラ (Mirandola エミリア・ロマーニャ州モデナ県)”. 2012年5月22日閲覧。
  8. ^ Consorzio Zampone Modena Cotechino Modena. “Storia” (イタリア語). 2012年5月22日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ミランドラに関連するカテゴリがあります。
  • Comune di Mirandola
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