ムシ

ニヴフの手によるムシ(モシ)

ムシは、樺太アイヌの伝統的な料理で、ツルコケモモなどのベリー類をの皮から抽出したゼラチンで固めた一種の煮こごり、あるいはゼリーである[1]。同様の料理は樺太中部の先住民・ニブフ沿海州ナナイの間にも伝えられ、こちらは「モシ」の名で呼ばれる[2]

作り方

以下は、樺太アイヌによる作り方である[1]

  1. 鮭1匹分の皮を用意し、鱗を丁寧に取り除いたのち細かく刻む。
  2. 刻んだ皮を弱火でとろけるまで煮込み、カムイケー(アザラシオットセイの脂)を加える。
  3. カタム(ツルコケモモ)を入れて潰しながら煮込み、さらに剥いたやハハ(クロユリの鱗茎)も加える。
  4. 全体が煮詰まったら型に移し、戸外の寒気に当てて固める。

出典

参考文献