モルドバ・レウ

モルドバ・レウ
Leu moldovenesc(モルドバ語)
1レウ紙幣
ISO 4217
コード
MDL
中央銀行モルドバ国立銀行(英語版)
 ウェブサイトwww.bnm.org
使用
国・地域
モルドバの旗 モルドバ
沿ドニエストル共和国を除く)
インフレ率4.7%
 情報源Statista.com(2018年)
補助単位
 1/100バン
複数形レイ
 バンバニ
硬貨1、5、10、25、50バニ
紙幣1、5、10、20、50、100、
200、500、1000レイ

レウモルドバ語: Leu, 複数形はレイ: Lei)は沿ドニエストル共和国を除くモルドバで利用される通貨単位。ISO 4217コードはMDL。ルーマニア・レウと同様に補助通貨はバン(モルドバ語: ban, 複数形はバニ: bani)で、1レウは100バニになる。単位の名前はルーマニア語の「ライオン」に由来する。

歴史

1918年から1940年までと1941年から1944年までの間、モルドバはルーマニアの一部であり、ルーマニア・レウはモルドバの東部でそのまま流通した。1991年12月25日にソビエト連邦が崩壊しモルドバ共和国ができると、それまでに流通していたソビエト連邦ルーブルに替わる新しい通貨モルドバ・レウが誕生した。その当時、モルドバで流通していた暫定通貨モルドバ・クーポン(英語版)に対しては1レウ=1000クーポンのレートで兌換された。

硬貨

1、5、10、25バニ硬貨はアルミニウム製、50バニ硬貨はアルミニウムとの合金である。1レウと5レイ硬貨はかつてステンレス製であったが、現在その素材を使用したものは流通していない。

紙幣

紙幣は第1次紙幣と、第2次紙幣の2種類がある。第1次紙幣は流通期間が短く、額面も1、5、10レイ紙幣しか発行されなかった。第2次紙幣ではそれらの額面に加えて合計9種の紙幣が発行されている。詳細は以下の通り。

第2次紙幣
画像 額面 サイズ 図柄 日付
すかし 印刷 流通開始
1レウ 114×58mm シュテファン大公 カプリアーナ修道院 ポートレート 1994年 1994年5月
5レイ オルヘイの聖ドミトル教会 1994年4月
10レイ 121×61mm Hîrjauca修道院 1994年5月
20レイ ライム ソロカの要塞 1992年 1993年11月
50レイ ピンク Hîrbovăţ修道院 1994年5月
100レイ オレンジ ティギナの要塞 1995年9月
200レイ 133×66mm ピンクと黄 キシナウ市庁舎
500レイ オレンジと緑 キシナウ大聖堂 1999年12月
1000レイ 大統領府 2003年10月

非公式通貨

非公式な通貨として、モルドバではアメリカ合衆国ドルが使われ、ヨーロッパ連合の設立以降はユーロも使われている。これらの為替レートはモルドバの政治経済の不安定さに大きく影響される。

為替レート

現在のMDLの為替レート
Google Finance: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD
Yahoo! Finance: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD
Yahoo! ファイナンス: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD
XE: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD
OANDA: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD

脚注

[脚注の使い方]

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、モルドバ・レウに関連するカテゴリがあります。
  • Don's World Coin Gallery - Moldova(英語)
  • Ron Wise's World Paper Money - Moldova(英語)
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バルト三国
その他
海外領土など
各列内は五十音順。
バチカンは国際連合非加盟。
「その他」は国家の承認を得る国が少ない、または無い国であり、国際連合非加盟。国家承認を得た国連非加盟の国と地域の一覧も参照。
  • 1 ウラル山脈以東はアジアに分類されることもある。
  • 2 島嶼部はアジアにも分類され得る。また、隣国のトルコもヨーロッパに分類され得る。
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