ラザー・バシール・ターラル

ラザー・バシール・ターラルウルドゥー語: رضا بشیر تارڑ‎、英語: Raza Bashir Tarar1964年 - )は、パキスタン外交官大使マニラブリュッセル東京ニューヨークでの在外勤務や、在ケニア高等弁務官(大使相当)、在カナダ高等弁務官、外務大臣(ウルドゥー語版、英語版)特別補佐官を経て、2022年11月に次期駐日大使として東京に着任[1]2023年3月より駐日大使を務めている[2]。既婚で子供が二人いる[1]

経歴

1987年、ターラルはパキスタン外務省(ウルドゥー語版、英語版)に入省。1987年から1989年にかけて外交官専門研修を、1989年から1990年にかけて日本日本語研修を受けた[1]

1991年から1994年にかけて在フィリピン大使館で在外勤務。イスラマバードの本省勤務を経た後、1999年から2002年にかけて在ベルギー大使館で、2002年から2005年にかけて駐日大使館で在外勤務[1]

本省勤務を経た後、2008年から2013年にかけてニューヨーク国際連合パキスタン政府代表部で次席代表を務めた[1]

2013年から2015年にかけて外務省軍縮局長を務め、在任中にパキスタン代表団を率いて様々な国際会議や日本を含む二国間軍縮協議に参加した[1]

2015年8月から2019年2月にかけて、ナイロビ常駐の在ケニア高等弁務官(大使相当)兼在ブルンジ大使兼在エリトリア大使兼在ルワンダ高等弁務官兼在ウガンダ高等弁務官を務めた。在ケニア高等弁務官在任中の2018年11月には、ナイロビで開催されたケニア、カナダ、日本の3ヶ国共催の「持続可能なブルーエコノミー(英語版)会議」(SBEC)にパキスタン代表団を率いて参加している[1]

2019年2月から2021年7月にかけて、オタワ常駐の在カナダ高等弁務官兼在トリニダード・トバゴ高等弁務官を務めた[1]

2021年7月から2022年4月にかけて、外務大臣(ウルドゥー語版、英語版)官房戦略コミュニケーション特別補佐官を、2022年4月から同年11月にかけて政策企画パブリック・ディプロマシー(PP&PD)部特別補佐官を務めた[1]

2022年11月9日、次期駐日大使として東京に赴任[1]2023年3月8日、皇居信任状を捧呈し、駐日大使として正式に就任した[2]。なお、この日は2020年3月以来3年ぶり、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)流行後では初となる馬車での大使送迎が行われ、まず駐日フィジー大使フィリモネ・ワガバザが、次いでターラル大使が儀装馬車に乗って皇居に参内した[3]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j Ambassador of Pakistan | Pakistan Embassy Tokyo Japan (英語)
  2. ^ a b 駐日パキスタン・イスラム共和国大使の信任状捧呈 | 外務省
  3. ^ 新任の大使ら送迎の馬車列、3年ぶり再開 信任状捧呈式: 朝日新聞デジタル
パキスタンの旗 駐日パキスタン大使 (2023年-) 日本の旗
  • ミアン・ジア・ウデュ・ディン1952-1953
  • オマール・ハヤット・マリク(ドイツ語版)1955-1959
  • ムハンマド・アリ1959-1962
  • K・M・サイーク1962-1966
  • サイエド・マクブル・ムーシェド1966-1970
  • サイエド・モタヒール・フサイン1970-1973
  • S・M・カーン1974-1976
  • ジャムシェド・K・A・マルケル(英語版)1976-1978
  • カマール・ウル・イスラム1979-1984
  • ナジュムル・サキブ・カーン1985-1988
  • マンスール・アフメッド1988-1993
  • ムジャヒド・フセイン1994-1998
  • トウキール・フセイン1998-2003
  • カムラン・ニアズ2003-2008
  • イムティアズ・アハマド臨時代理大使2008-2009
  • ヌール・ムハマド・ジャドマニ(英語版)2009-2012
  • ファルーク・アーミル2012-2017
  • アサド・マジード・カーン2017-2018
  • イムティアズ・アハマド2019-2022
  • ラザー・バシール・ターラル2023-
カテゴリ カテゴリ
公職
先代
ターリク・アズィーム・カーン(英語版)
パキスタンの旗カナダパキスタン高等弁務官 カナダの旗
2019年 - 2021年
次代
ザヒール・アスラム・ジャンジューア
先代
ラフィーウッザマーン・シッディーキー
パキスタンの旗ケニアパキスタン高等弁務官 ケニアの旗
2015年 - 2019年
次代
サクライン・スエダ
日本の旗 現職の駐日大使
特命全権大使
非常駐大使
  • 1998年
  • トーゴの旗 ノラナ・タ・アマ(中国常駐)
  • 2008年
  • アンティグア・バーブーダの旗 アンソニー・リバプール(本国常駐)
  • エスワティニの旗 ムプメレロ・ジョセフ・ンドゥミソ・ロペ(マレーシア常駐)
  • 2010年
  • ブータンの旗 ヴェツォプ・ナムギャル(インド常駐)
  • 2012年
  • 赤道ギニアの旗 マルコス・ムバ・オンド(中国常駐)
  • 2013年
  • ギニアビサウの旗 マラン・サンブー(ポルトガル語版)(中国常駐)
  • 2014年
  • ブルンジの旗 パスカル・ガスンズ(中国常駐)
  • スリナムの旗 ロイド・ルシエン・ピナス(中国常駐)
  • キリバスの旗 テーコア・イウタ(台湾常駐)
  • 2016年
  • チャドの旗 アハメッド・スンギ(中国常駐)
  • モンテネグロの旗 ヨバン・ミルコビッチ(本国常駐)
  • 2017年
  • ニジェールの旗 イヌサ・ムスタファ(中国常駐)
  • 2018年
  • セントクリストファー・ネイビスの旗 ジャスミン・ハギンス(台湾常駐)
  • 2019年
  • カーボベルデの旗 ターニャ・セラフィム・イヴォンヌ・ロミュアルド(中国常駐)
  • 2022年
  • シエラレオネの旗 アーネスト・ビンバ・ドマヒナ(中国常駐)
  • セントビンセント・グレナディーンの旗 アンドレア・ボウマン(台湾常駐)
  • ベリーズの旗 キャンディス・ピッツ(シンプル英語版)(台湾常駐)
  • モナコの旗 ディディエ・ガメルダンジェ(フランス語版)(本国常駐)
  • 2023年
  • モーリシャスの旗 マリー・クレア・ジャン・モンティ(オーストラリア常駐)
  • トリニダード・トバゴの旗 ロジャー・ゴポール(インド常駐)
  • コモロの旗 マウラナ・シャリフ(中国常駐)
  • バハマの旗 セドリック・アレキサンダー・スコット(本国常駐)
  • セーシェルの旗 アンヌ・ラフォルテューン(中国常駐)
次期大使
  • ホンジュラスの旗 ハロルド・エフライン・ブルゴス・カストロ
  • カタールの旗 ジャベル・ジャララ・アルマッリ
臨時代理大使
  • 2019年
  • マダガスカルの旗 ツィラヴ・マエリゾ・ランジャザフィ
  • 2021年
  • ボリビアの旗 ナターリア・フェルナンダ・サラサール・バルデラマ
  • 2022年
  • リビアの旗 アハメッド・S・A・アルナァース
  • ギニアの旗 ムッサ・ファンタ・カマラ
  • コロンビアの旗 フロル・アンヘラ・ドゥラン・コンスエグラ
  • スーダンの旗 アリ・モハメド・アーメッド・オスマン・モハメド
  • シリアの旗 ナジブ・エルジ
  • ホンジュラスの旗 アニバル・アロルド・アンドン・シルバ
  • ロシアの旗 ゲンナーディー・オヴェチコ(ロシア語版)
  • トーゴの旗 ドジヴィ・エヴァ・ケケリ・ムヴィ
  • ベラルーシの旗 エヴゲーニイ・ラヴリネンコ
  • ブルキナファソの旗 テウェンデ・ポール・スィンガ
  • 2023年
  • ハイチの旗 ワトソン・レイシウス・デニ
  • 北マケドニア共和国の旗 エフェンディレール・スナイ
  • チュニジアの旗 アバス・フセム
  • オランダの旗 セオドーラス・ペータース
  • バチカンの旗 リヴェ・ファブリス
  • タイ王国の旗 プラーンティップ・ガーンジャナハッタキット
  • カタールの旗 アブダラ・セイフ・アルカヤリン
  • ナイジェリアの旗 ディンバ・エニオマ
  • ルワンダの旗 ボニー・ムセファノ
  • モザンビークの旗 ジョゼ・アントニオ・ジュスティーノ・ニャルンゴ
  • スロバキアの旗 ロマン・ハウザー
  • 2024年
  • サウジアラビアの旗 アナス・サーレ・A・アルノワイセー
  • イラクの旗 ペワン・ジャセム・イブラヒム・ザウィタイ
  • ケニアの旗 アーサー・アマヤ・アンダンビ
  • ベナンの旗 モルジャン・アルビンヌ・カールメンヌ
その他