令和3年台風第22号

台風22号 (Rai)
カテゴリー5の スーパー・タイフーンSSHWS
12月18日の台風22号(南シナ海)
12月18日の台風22号(南シナ海)
発生期間 2021年12月13日15時 - 12月20日21時 (JST)
寿命 7日9時間
最低気圧 915 hPa
最大風速
(日気象庁解析)
105 knots (55m/s)
最大風速
米海軍解析)
150 kt
死傷者数 410
被害地域 フィリピンの旗 フィリピン
プロジェクト : 気象と気候/災害
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令和3年台風第22号(れいわ3ねんたいふうだい22ごう)は、2021年12月にフィリピンを襲い、同国に多大な被害をもたらした台風である[1]

台風の動き

2021年台風22号の進路図

12月12日にカロリン諸島低圧部が発達し、熱帯低気圧となった。13日、熱帯低気圧が発達し、気象庁は24時間以内に台風が発生すると発表した。 [2] そして、同日15時にカロリン諸島で台風22号が発生し[3]、アジア名ライ(Rai)と命名された(ミクロネシア連邦による命名で 「ヤップ島の石貨」に由来する)。フィリピンに接近した台風22号は、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)がフィリピン名、オデット(odette)と命名した。16日、中心気圧915hPaと猛烈な強さに発達し、同日午後2時、シャルガオ島上陸し、17日にかけてフィリピンを横断した。その後、勢力を落とし、強い勢力でスル海を進み、南シナ海で進路を北へ変えた。[4] そして、ベトナム近海で再度発達し、中心気圧915hPaと、猛烈な強さになった。その後、徐々に勢力を落とし、進路を北東に変え、20日21時に南シナ海で熱帯低気圧に変わった[5]。 元台風22号の熱帯低気圧は、ルソン島に進む途中で消滅した。

被害

フィリピン

フィリピンではこの台風により建物全壊などの膨大な被害が生じ、これまでに確認されている死者は少なくとも410人、行方不明者は80人以上、負傷者約1200人[6]、避難者は約40万人に達した[7]。経済的にも大きな被害が生じており、国家災害リスク軽減管理評議会(NDRRMC)は被害額を39億9,925万2,642ペソと算出している[8]

また、ベトナムが所有していた島々にも被害を与えた。

出典

  1. ^ “フィリピンに「スーパー台風」 死者370人を超える”. BBCニュース (2021年12月20日). 2021年12月21日閲覧。
  2. ^ “南の海上に熱帯低気圧 台風22号発生か 発達しながら西よりへ(気象予報士 日直主任)”. tenki.jp. 2022年1月20日閲覧。
  3. ^ “台風22号「ライ」発生 日本への影響なし(気象予報士 日直主任)”. tenki.jp. 2021年12月22日閲覧。
  4. ^ “台風22号 フィリピン直撃後 強い勢力で南シナ海へ (気象予報士 日直主任)”. tenki.jp. 2022年1月20日閲覧。
  5. ^ “台風22号 熱帯低気圧に変わりました(気象予報士 日直主任)”. tenki.jp. 2021年12月22日閲覧。
  6. ^ “沿岸部は「完全な修羅場」 台風直撃のフィリピン、死者約400人に:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年12月21日閲覧。
  7. ^ “フィリピンに「スーパー台風」 死者370人を超える”. BBC (2021年12月20日). 2022年6月22日閲覧。
  8. ^ 吉田暁彦; サントス・ガブリエル (2021年12月27日). “台風22号の影響で巨額のインフラ損失が発生”. 日本貿易振興機構. https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/12/997d4472517ccc32.html 2022年3月6日閲覧。 

外部リンク

  • デジタル台風:台風202122号(RAI)- 総合情報(気圧・経路図) - 国立情報学研究所(北本朝展)
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関連ページ
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