孫向文

孫 向文
そん こうぶん
生誕 1983年(40 - 41歳)
職業 漫画家
評論家
活動期間 2002年 - 現在
代表作 『中国のヤバい正体』
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孫 向文(そん こうぶん、1983年 - )は、中華人民共和国浙江省杭州市出身[1][2]日本漫画家文筆家。コラムニスト。

来歴

学生時代から日本の漫画やゲームに親しみ、日本で漫画家になることを夢見るようになった[3]2002年に中国でマンガ家デビューし[1]、20代半ばで中国の漫画賞を受賞した(具体的な賞の名称は不明)[4]

2013年に訪日[5]。同年日本で出版した政治系漫画「中国のヤバい正体」は、4刷のヒット作となった[1]

現在は日本で創作活動の他、過去にはSPA![6]SAPIO[2]等のWEBニュース、旧統一教会系の世界日報社『ビューポイント』のWeb版[7]に寄稿がある。

主張

  • アメリカ大統領選挙においてバイデン陣営による大規模な不正があった。ディープステートによる陰謀である[8]。また「バイデンの勝利を認めるものは死ぬべきである」と言った荒唐無稽な発言も存在する[9]
  • ジョー・バイデンの勝利を認められない。選挙結果を認めたケント・ギルバート、上念司は工作員である[10][11]
  • 注目を集めたい故の大言壮語の内容が多く、発信内容はかなりいい加減であることが多い。倉山満からは公開討論を求められても逃げるなど、根拠無く発言してしまったが故に、その後の行動が伴わない結果になることも多い。

トラブル・批判

スパイ認定騒動

香港民主化デモを取材する大袈裟太郎について2019年11月19日、Twitterで「香港でスパイ活動をしている」「中国共産党の手先」等の内容を中国語、日本語、英語で投稿。大袈裟の写真を添付した上で「彼の要求を無視してください」と呼びかけた。

大袈裟は「悪質なデマ」として(警察の弾圧が激化する香港で取材を続ける上で)危険にさらされたと抗議。一時、取材を控えざるを得なくなったとしている。 その後、沖縄タイムスが孫に対し投稿の根拠を問う内容の取材を行うが回答はなされないままツイートは削除。孫は同紙から取材の申込みがあったことを明かした上で「極左暴力に負けて」削除したと投稿した。

さらに、該当ツイートの前にチャンネル桜沖縄支局のキャスターで参院選出馬経験のある手登根安則(ボギーてどこん)[12]から「孫さん、この男が普段中共に親近感を持つ沖縄の極左暴力集団と懇意であることを同胞の方々にお伝え下さい」と孫は促されており、実際にツイートした後、手登根に対して「ツイートしました!」と報告している。孫と同様、沖縄タイムスの取材には手登根も応じていない。

香港民主化デモを取材した経験のあるジャーナリストの李真煕は「(香港におけるデモの)現場には不信感が渦巻いており、攻撃される可能性は高い」として大袈裟に身の危険が降りかかる恐れを指摘した。[13]

「関西空港から感染者が逃げた」デマ騒動

新型コロナウイルス感染症 (2019年)が日本でも猛威を振るいつつあった2020年1月23日、微博の投稿を翻訳する形で、Twitterで「関西空港から入国した中国人観光客が発熱と咳の症状が出ても、逃走した。これから京都に迎えていきます」[14]「逃走した中国人は武漢発の便で大阪着、京都とユニバーサルスタジオジャパンに行く予定です」「相手は無防備な日本人、ウイルス拡大に備えてください」[15]と投稿。この投稿は大きく拡散し、翌日には複数紙がフェイクニュースとして孫の投稿を否定する記事を掲載した[16][17]。同年2月9日放送のNHKスペシャル『感染はどこまで拡がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎』でもインフォデミックを引き起こすフェイクニュースの例として取り上げられた。

それにもかかわらず、孫向文は新聞記事の方を「この報道こそ事実無根」と逆に非難した[18]。のちに関西空港が公式ホームページで孫向文の流したフェイクニュースを否定[19]。孫向文は元のツイートを削除するも謝罪をすることはなく、Twitterに「ネット上に「明日〇〇時に〇〇に行く、人を無差別刺す」という中国語の犯行予告があれば、僕は和訳して日本人に通知する」[20]と投稿。今後も同様の投稿を続けることを宣言した。

新型コロナウイルスは人工ウイルス騒動

2020年2月17日、Twitterに「かなり信憑性の高い噂」として、「ホワイトハウスが新型コロナウイルスは人工編集、生物兵器である証拠を把握してた。トランプ大統領の圧力で一ヶ月後に、中国政府が自白して世界に謝罪する。理由は一ヶ月後に世界に拡散が止められない。今は声高く「陰謀論」と嘲笑う有名人たち、あとで恥ずかしくないように〜」[21]と投稿。翌18日には「武漢新型コロナウイルスは『人工でできているウイルス』ということをほぼ99%確認された」[22]と投稿。3月17日にドナルド・トランプアメリカ合衆国大統領が新型ウイルス(COVID-19)を"Chinese Virus"と呼ぶと、それを根拠に「一ヶ月前の予測が当たった」と投稿した[23]

しかし、4月30日に米国家情報長官室は「人工のものでも遺伝子操作されたものでもないとの科学的な総意に同意する」と発表[24]した。しかし、孫向文は自らの発言を訂正することはなく、武漢の研究所から流出したと米国が考えていることを根拠に、自分の認識は100%正しかったと主張した[25]

アメリカ大統領選挙デマ

アメリカ大統領選挙でトランプ候補の票が大量に捨てられたと動画を付けツイート、2800リツイートされた。毎日新聞がチェックしこの動画は中東であり押収した鶏肉の廃棄画像であると確認した[26][27]

著作

単著

  • 『中国のヤバい正体』(大洋図書、2013年)ISBN 978-4813022305
  • 『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書、2014年)ISBN 978-4813022541
  • 『中国人による反中共論』(青林堂、2015年)ISBN 978-4792605124
  • 『中国人が見た ここが変だよ日本人』(青林堂、2016年)ISBN 978-4792605391
  • 『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社、2016年)ISBN 978-4594075330
  • 『日本人に帰化したい!!』(青林堂、2018年)ISBN 978-4792606008
  • 『中国人の僕は日本のアニメに救われた!』(ワック、2020年)ISBN 978-4898314869
  • 『国籍を捨てた男が語る 中国のヤバすぎる話』(竹書房、2020年)ISBN 978-4801921825

コラム連載

漫画連載

  • 「大和撫子が行く!」(ジャパニズム、青林堂、2015年 - 2019年)
  • 「日本に潜む!中国の危ない話」(本当にあった愉快な話、竹書房、2016年 - )
  • 「アマテラスの翼」(ジャパニズム、青林堂、2019年 - 2020年[29]

漫画単発掲載

  • 週刊文春『実録中国猛毒食品「僕らだって怖い!」の巻』(2013年)
  • FLASH
  • 宝島

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b c “孫向文(海外ライター)”. Viewpoint. 世界日報. 2018年3月15日閲覧。
  2. ^ a b “中国の中高生「00后世代」で「校内プレイ動画」撮影ブーム”. SAPIO (NEWSポストセブン) (2017年5月号). (2017-04-29). https://www.news-postseven.com/archives/20170429_508760.html 2018年3月17日閲覧。. 
  3. ^ 『中国のヤバい正体』作者・孫向文「みんな中国共産党のことが嫌いなんですよ」 週プレNEWS 2013年10月27日
  4. ^ 孫向文 (2017年8月19日). “美食大国から”嘘食大国”に…中国の”猛毒食品”隠蔽の恐るべき実態とは?”. デイリーニュースオンライン. https://dailynewsonline.jp/article/1345053/ 2021年9月7日閲覧。 
  5. ^ 『中国人が見た ここが変だよ日本人』著者・孫向文氏を直撃! 「日本の野党は日本を崩壊させたいの?」 リアルライブ 2016年02月05日
  6. ^ “中国侵略は始まっている!? 沖縄の米軍基地撤退運動への違和感[漫画家・孫向文]”. 日刊SPA! (2016年8月13日). 2018年3月15日閲覧。
  7. ^ オピニオンの「ビューポイント」|孫向文
  8. ^ “世界最大規模の児童人身売買組織犯罪をスルーしたペンス氏”. vpoint. 2021年1月21日閲覧。
  9. ^ “トランプ大統領が負けると予測する言論人はまったく問題ありませんが、トランプ大統領が負けるといいながら「不正選挙の証拠がない」と主張する連中は万死に値する”. ツイッター. 2021年1月21日閲覧。
  10. ^ “1月6日サプライズ!大量の不正選挙を国会で公開、すべてのマスメディアを現場に招待、報道させる!”. ツイッター. 2021年2月26日閲覧。
  11. ^ “ケントギルバートがバイデン工作員をやるなら、どうかアメリカに帰ってください。日本に加害しないでください。”. ツイッター. 2021年2月26日閲覧。
  12. ^ 毎日新聞. “2016参院選 こ 比例 手登根安則 - 毎日新聞”. 2019年12月6日閲覧。
  13. ^ “「中国共産党のスパイ」と書かれ… 香港取材中の日本人、身の危険を訴え”. 沖縄タイムス. (2019年11月23日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/501558 
  14. ^ “【魚拓】孫向文 on Twitter:”. ウェブ魚拓. 2020年5月4日閲覧。
  15. ^ “【魚拓】孫向文 on Twitter:”. ウェブ魚拓. 2020年5月4日閲覧。
  16. ^ “デマがSNSで拡散「武漢から関空入りの新型肺炎患者が逃走」 モザイク入り微博画像から”. 毎日新聞. 2020年5月4日閲覧。
  17. ^ “「肺炎患者が逃走」デマがSNSで拡散 関西空港が否定:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年5月4日閲覧。
  18. ^ 新刊「国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話」, 孫向文 (2020年1月24日). “この報道こそ事実無根です。適当の職員を取材して適当に報道する。適当な仕事をする厚生労働省。まずは北海道の件を反省する上に再発防止だ!日本国民の生命を委託する機関だろう?https://twitter.com/mainichi/status/1220570735749369856 …”. @sonkoubun. 2020年5月4日閲覧。
  19. ^ “(ご注意)新型肺炎に関する一部SNSの誤情報について | 関西国際空港”. www.kansai-airport.or.jp. 2020年5月4日閲覧。
  20. ^ 新刊「国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話」, 孫向文 (2020年1月24日). “例えば、ネット上に「明日〇〇時に〇〇に行く、人を無差別刺す」という中国語の犯行予告があれば、僕は和訳して日本人に通知する。実際警察の調査でその犯行はありません。するとアンチ孫向文の連中は「デマ野郎!悪質だ!通報だ」と僕に一斎に攻撃すると、どうなるか?”. @sonkoubun. 2020年5月4日閲覧。
  21. ^ 新刊「国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話」, 孫向文 (2020年2月16日). “[https://twitter.com/sonkoubun/status/1229247805165690880 かなり信憑性の高い噂: ホワイトハウスが新型コロナウイルスは人工編集、生物兵器である証拠を把握してた、トランプ大統領の圧力で一ヶ月後に、中国政府が自白して世界に謝罪する。理由は一ヶ月後に世界に拡散が止められない。 今は声高く「陰謀論」と嘲笑う有名人たち、あとで恥ずかしくないように〜]”. @sonkoubun. 2020年5月4日閲覧。
  22. ^ 新刊「国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話」, 孫向文 (2020年1月24日). “例えば、ネット上に「明日〇〇時に〇〇に行く、人を無差別刺す」という中国語の犯行予告があれば、僕は和訳して日本人に通知する。実際警察の調査でその犯行はありません。するとアンチ孫向文の連中は「デマ野郎!悪質だ!通報だ」と僕に一斎に攻撃すると、どうなるか?”. @sonkoubun. 2020年5月4日閲覧。
  23. ^ 新刊「国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話」, 孫向文 (2020年3月16日). “一ヶ月前の予測が当たったhttps://twitter.com/sonkoubun/status/1229247805165690880 …”. @sonkoubun. 2020年5月4日閲覧。
  24. ^ “米、新型コロナ「人工でない」 中国の研究所説は調査継続”. www.msn.com. 2020年5月4日閲覧。
  25. ^ 新刊「国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話」, 孫向文 (2020年5月4日). “[https://twitter.com/sonkoubun/status/1257212131423842304 結局僕が1月末から文化人TVで言及した情報は、今アメリカ政府が発表することと100%一致した。 1)武漢実験室から流出 2)人工編集ウイルス 3)故意ではなく事故 しかし、当時はコメント欄に「孫向文はデマ屋」と非難されて、文化人TVはあれから僕にオファーしなかった。デマ屋扱われたかな?]”. @sonkoubun. 2020年5月4日閲覧。
  26. ^ “「大量のトランプ票を埋めた」動画は誤り 実際はサウジの冷凍チキンか”. 毎日新聞. 2021年1月21日閲覧。
  27. ^ “米大統領選、「不正選挙」訴える中国発デマが飛び交った背景”. NEWSポストセブン. 2021年1月21日閲覧。
  28. ^ “孫向文 (海外ライター)”. viewpoint . 2020年3月1日閲覧。
  29. ^ “このたび、諸般の事情により『ジャパニズム』は2月10日発売の53号をもって、休刊させていただきます。”. ツイッター. 2020年3月17日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • デイリーニュースオンライン連載(最終更新2017年)
  • View point 孫向文(海外ライター)
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